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2009/07/03

新アニメ『青い花』

さて、新クールも始まりましたし、しばらくぼつぼつとアニメの新番組ネタで書くことになると思います。読まれて役に立つ事が書けるかどうかは解らないのですが…。

今回は『青い花』。どうやら百合アニメのようです。

私は「百合」なんてもってまわったような書き方は苦手なので、ガチに「レズ(ビアン)」と書きたいものなのですが、でも、本作は、そんな私でも「百合」と書きたい気分にさせてくれるアニメでした。

百合ものというと、前々期、『まりあ†ほりっく』という百合ものをギャグ仕立てにした深夜アニメがとても楽しかったですが。『青い花』は正統百合もののようです。

舞台は鎌倉。主人公は万城目ふみという女の子。(「万城目」という苗字は「まんじょうめ」と読むのですが、「まきめ」とも読むようですな。ある映像作家兼ダンサーさんが、映像作家としては「まんじょうめ」、ダンサーとしては「まきめ」と使い分けていらっしゃいました)
ふみは背の高い、眼鏡姿の女の子。おとなしい、気が弱いといってもいいかな、性質の女の子です。読書好きっぽいです。

彼女は父親の転勤に伴って生地である鎌倉に戻ってきたばかり。季節は春。ふみは女子高に入学します。その入学初日、電車で痴漢に遭います。
彼女を助けたのが奥平あきらという女の子。彼女も高校に上がったばかり。ふみとあきらの通う高校は、下車駅は同じだけど、違う高校です。ふみの通う高校は女子校としかわかりませんが、あきらの通う高校は小中高(それより上もあるかもしれませんが)一貫のミッション系女子校みたい。ただ、彼女は高校からの編入生のようです。

あきらはふみとは対照的な、どちらかと言うと活発な女の子みたいです。

ふみが帰宅してから、ふみの母親はふみを伴ってある家を訪問します。訪れたふみは驚きます。その家は朝、ふみを助けてくれた女の子の家。
実はふみとあきらはふみの鎌倉時代、小学校低学年のころの幼馴染みでした。そのことを思い出すふたり。

お漏らしをしてベソをかいてたふみをあきらが助けたのがふたりが仲良くなるきっかけでした。そのころからふみはおとなしい女の子。でも、そのころはあきらの方が背が高かったのが、いまはふみのほうが追い越してしまってます。

仲の良かったふたりですが、ふみの父親の転勤ですぐにふたりは離れてしまったようです。
そしてふたりはお互いを忘れてしまい。

ふみにはいとこのお姉さんがいます。引越しの手伝いか、ふみたちの新居に滞在しているのだけど。どうやらふみはそのお姉さんに思いを寄せていたみたい。しかし、お姉さんの結婚を知って、ふみはショックを受けます。
翌日、通学途中の駅で、そのことに涙を流すふみ。それを見つけたあきらがふみにハンカチを差し出して、というところあたりまでが第1話でした。

(ここまで書くとネタバレかなぁ。ま、以下もう少しネタバレしつつ書いていきますので)

同性愛について。

私は、同性愛もいいのではと思っています。お互いをいつくしみあい、幸せになれる関係であれば。それは同性愛、異性愛を問う必要はないと思っています。
逆に、DVを振るったり、それを知れば相手が悲しむのを承知の上で二股かけたり裏切ったり、相手を不幸にするようなかたちであれば、それは異性愛同性愛を問わず困ったものだと思います。ただ、ひとは、えてしてそういう関係にはまっていくものであるとも理解していますが…。

恋愛物について。

私は基本的に恋愛物は苦手です。「こんな恋愛オリには無縁ダヨヲ」と惨めな気持ちになってむかっ腹を立てるのがオチです。そして、それは、恋愛を強迫するこの「恋愛資本主義」の世の中のせいだと思っています。本田透さんが喝破したように。
「誰でも恋愛できる」「お前も恋愛しろ」「それにはカネを遣え」という、恋愛と消費活動がわかち難く存在している世の中、そして、人を消費活動に向かわせるために、「消費のための恋愛」を強迫する世の中。そして、それに取りこぼされ、疎外されてしまった「もてない男」である私。

かつての、恋愛ってできる奴だけがすればいい。そして、普通の人は無邪気に恋愛に憧れて、物語とかを楽しんでいたらいい。そして、ふつーにお見合いでもして所帯を持って。そして子供を作り、育て、そして老いて死んでいけばいい。そういう世の中だったら、私も恋愛物を別世界の事として、物語として楽しんでいけたのでしょうが。

以前、児雷也の『五人部屋』というマンガを読みました。ゲイの人たち向けの、ゲイの人たちが登場人物の、彼らの恋愛を扱った短編集だったんですが。
それを無邪気に感動して楽しんでいる(たぶん)ノンケの私、というのにけっこう驚きました。
それは、たぶん、私はノンケだから、彼らの恋愛を、自分とは別世界の事として読むことができたからでしょう。かつての、恋愛には憧れても、恋愛が手に入らない自分を惨めに感じる事はなく、だから恋愛物を楽しめたのと同じスタンスで、彼らの恋愛物語を読むことができたからだと思っています。

『五人部屋』の世界は、それがゲイの世界だということを除けば、それはかつての少女漫画の恋愛物の王道パターンでした。片想いしている相手がいるのだけど、その相手が自分のことを想っているのか、想ってくれるようになるのか、そのことに悩む姿。そういうのってほんと、かつての恋愛物少女漫画の王道パターンだったと想うのですが。

いや、これって同性愛者に対する逆差別的な感情かもしれないなぁとちょっと思いますが…。

えと、話が妙な方向に転がりましたな。閑話休題。

たぶん、このあとの展開としては、ふみとあきらが恋人同士になっていくのかなぁと思います。
周囲はどうかなぁ、レズビアンということで苦労はして欲しくはないと思うのですが…。あきらの通う高校がミッション系というのがちょっと気になるところですが。キリスト教文化圏の方が同性愛に対するタブーは強いような気がしますし。

ふみはいとこのお姉さんとどこまでいったかというのが、下世話ながら気になりますな。
ちょっと同性愛入った憧れのレベルか、もうズブズブの関係だったか。だいたいレズビアンの手ほどきをしたのがそのお姉さんだったかもしれませんが。
そういうことを具体的に示す台詞やシーンはありませんが、ただ、そのお姉さんがふみの胸のかたち(「小さいけれど形はいい」)に言及するシーンがちょっと思わせぶりな感じをさせましたが…。でも、いとこで女の子同士だったら、ふたりでお風呂はいったりするのは当たり前だろうし。
(ところで、男向けの漫画とかアニメじゃ定番シーンだけど、女の子同士って胸の形の話とかよくするのかしら?)

しかし、そうなるとふみとあきらがどこまで行くか気になるっちゃ気になってきたりして。Hシーンもあるかなぁ…。地上波じゃあまりどぎついのは無理か(コラッ!)

ただ、やっぱり、本作はあまりそのものズバリの性的なシーンとか、あと同性愛者に対する周囲の無理解との軋轢とか、そういうどぎつい、世知辛い展開にはあまり行ってほしくないです。本作は穏やかな、いい雰囲気の作品だと思いますし。
性的な部分はちょっと匂わせるくらいにして、トラブル的なとげとげしいシーンはなるだけ避けて、ふたりの交情をゆるやかに暖かく描いてほしいなと思う作風でしたし、そうなりそうな作風です。
でも、性的なところもちょっとほしいなと思うのもスケベ心でありますが…。ほんと、ほんのちょっと匂わせるくらいは欲しいなと。

鎌倉が舞台というのもいいですね。鎌倉は知人が住んでいるので何度か行った事があります。山あいの入り組んだ、緑の多い地形。海も近いし。ふみとあきらが通学に利用するのも江ノ電というのがいい感じです。江ノ電も乗ったことがありますが、のんびりとした感じが良かったです。家並みの間をくぐり抜け、海沿いを走り。
鎌倉暮らしもいいなぁと思いますが。でも、鎌倉で暮らすならそこそこリッチな、中の上以上の収入はないと辛いような気もします。鎌倉は今の私みたいな貧乏暮らしは似合わないような感じです。

とまれ、とても空気のいいアニメでした。見ているだけでほんと、心が洗われるような。
だから、ふみとあきらのふたりにも、幸せになってほしいな、あまり困った事になってほしくはないなと思いました。

という方向で、本作は継続視聴するかどうかは解りませんが、しばらくは見てみようかなと思いました。

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