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2009/05/26

『月刊PLAYBOY』終刊号&終刊前号

桐生祐狩さんの新作『ヴァージン・ブルー』(角川ホラー文庫)をAMAZONに発注しました。
ただ、AMAZONでは合計1,500円未満のオーダーは別途送料がかかりますから、何か気になっていた本を一緒に発注しようと思って。
『ハローサマー、グッドバイ』に似た味わいの小説と紹介されていた『エンジン・サマー』(ジョン・クロウリー:著 扶桑社文庫)も発注。これで1,500円越えになったんですが。ちょっと考えて「これも持っとかなきゃな」と思って、『月刊PLAYBOY日本版』の2008年12月号、つまり終刊前号も注文しました。

090526 『月刊PLAYBOY』誌は2009年1月号をもって終刊。その終刊号はちょっと前に本屋さんで見つけて買ったのですが。どうもよく見ると同誌の終刊特集はその前号の2008年12月号とセットになるみたい。だから、持っておかないとと思って。
いや、それ以前に出た時に買っておくべきだったのですが…。
今になっての入手になってしまいました。

(いや、それ以前に毎号買っとけよという突っ込みは勘弁してくださいな)

「あなたの人生にいちばん影響を与えた雑誌は?」という質問があったら、私は迷わず『月刊PLAYBOY』を挙げるでしょう。
小学生のころ買って貰ってた学年誌でもなく、中高生のころページがバラバラになるまで読みふけっていた模型雑誌やガン&ミリタリーマニア向けの雑誌じゃなくて。

何度か書いたけど。

私の読書入門は中学時代、星新一のショートショートからでした。それからSFを少し読むようになって。いや、ほんとにほんの少しになると思います。読んでいる人に比べれば。
で、冒険小説との出会いは、田中光二のSF冒険小説『我が赴くは蒼き大地』でした。いや、これを読んだきっかけもスケベ心で。

高校時代だったかなぁ。当時、姉が『SFマガジン』を読んでいました。姉の本を触ってるところを見つかるとボコられるので、姉のいない時にちょっと盗み見するぐらいでしたが。で、『我が赴くは蒼き大地』の前編(だったと思います)が載っているのを見つけたんですが。挿し絵に『我が赴くは蒼き大地』のヒロインの女の子が描かれていました。ちょうど『宇宙戦艦ヤマト』の森雪みたいな体にぴっちりとした服の姿でね。後ろ姿だったんですが、ウェストからヒップ、そして太ももにかけてのラインが絶妙でした。

んで、思わず、『我が赴くは蒼き大地』を買っちゃいました。ただ、その挿し絵はなかったのでがっかりしましたが。
しかし、今まで本を読んでこんなに興奮した事はいまだかつてないほどの大興奮でしたよ。
ほんと、本を読み終わってしばらくボーっとしてました。海を相手にした仕事に就きたいってしばらく真剣に思いつめていましたよ。

もちろん、私が手にした『我が赴くは蒼き大地』には、あの傑作エッセイ(日本冒険小説協会会報『鷲』のゴーカ版にも転載されていましたが)『冒険小説の読めない人生なんて』が収められていて。それからギャビン・ライアルやデズモンド・バグリィを読み始めました。

それと並行してですが。高校時代あたりから、『月刊PLAYBOY』や『週刊プレイボーイ』をちょくちょく買うようになりました。もちろんエロ本として。ヌードグラビアがお目当て。
(ちなみに、前にも書いたけど、『月刊PLAYBOY』は米PLAYBOY誌と提携しての日本版という位置づけなので“PLAYBOY”というアルファベットの誌名が使えて、『週刊プレイボーイ』は米PLAYBOY誌と直接の関係はないので“プレイボーイ”と誌名がカタカナだそうです)

もちろん“賢者タイム”には他の記事も読みましたよ。その『週刊プレイボーイ』で“ハードボイルド”特集があって、それからチャンドラーとかも読み始めました。
そしてもちろんあのころは『月刊PLAYBOY』誌には日本冒険小説協会・内藤陳会長のおススメ本エッセイ、つまり後の『読まずに死ねるか!』の連載もあって。冒険小説と“ハードボイルド”小説の世界に出会い始めた私は、いつしか楽しみに読むようになりました。

その連載に載った会長の日本冒険小説協会結成の檄文に応じて葉書を送ったのは予備校時代でした。葉書を送るのをずいぶん迷った記憶がありますが。そのころ予備校の講師にスパイ小説の好きな方がいらして、授業の枕にいつもスパイ小説の話をしてました。その影響もあったかと。もちろん予備校時代の煮詰まった気持ちもあったかもしれません。

まぁそして日本冒険小説協会の会員になって。ほんと、いろいろありましたな。
日本冒険小説協会に入らなければ上京する事もなかったでしょうし。
だから、今の私がこうしているのは『月刊PLAYBOY』のおかげだと。
『月刊PLAYBOY』がいちばん私の人生に影響を与えた雑誌だったと。

もし『月刊PLAYBOY』を手にしてなかったらどういう人生を歩んでいたかを思うときもあります。
たぶん、上京する事はなかったでしょう。いや、私にとって上京は“逃げ”だったと思いますが。今となっては。
故郷で平々凡々な人生を送っていたかなぁ。いや、大学時代のあのゴタゴタはどっちにせよ起こしていたでしょうから、もっと追い詰められていたかもしれない。逃げ場もなく追い詰められてしまっていたかもしれない。その結果については考えたくはありません。

しかし、『月刊PLAYBOY』も買わなくなってしまってもう20年以上。
今回の終刊について、何を想うべきか。想う資格はないのかもしれません。
終刊号の購入もだいぶ遅くなりましたし。
そして私もこの先どうするか目処もつけないまま東京でチンタラしておりますし…。

ただ言える事は「ありがとうございました」のひとことのみ、であります。

“PLAYBOY“が体現してるような男のライフスタイル。色事に通じ、遊びも知っていて、政治にも詳しく、その他教養も持ち、ファッションセンスも持っている。そして、もちろん、そこそこの収入もある。そういう人間像とは真反対の人間である私ではありますが。

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