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2009/04/08

『シャングリ・ラ』第1話

今春始まったアニメの話、お次は『シャングリ・ラ』第1話「少女帰還」。

近未来の東京が舞台のようです。
地球温暖化による海面上昇と震災のせいで、東京は半ば水没してしまってるようです。また“環境保護”のための強引な緑化政策によって東京は都市として放棄されてしまったようで、かつてのビル群は緑に覆われた廃墟となってます。

その地球温暖化阻止のため、二酸化炭素の排出は国際的に厳しく制限され、排出権取引が当たり前になって、それがまた国家間の駆け引きの材料になってるみたい。排出権自体も証券化されてマネーゲームのネタになってるのかなぁ。
あと、炭素警察というのがあって、二酸化炭素の勝手な排出を取り締まっているようです。

冒頭、女の子がするすると服を脱いでいくシーンから始まります。ツカミはバッチリ、ですな。
彼女が主人公の北条國子。彼女が脱いでいたのは囚人服。女子更生センターで2年間のおツトメを終えて出所するところみたい。彼女は他の女囚たちのカリスマらしく、彼女が出所する時、皆から歓声が上がります。
彼女は昔の仲間に迎えられ、自分の町へ戻ります。
國子は背が低いし、丸顔のおかっぱ頭で子供っぽい服装なので、ローティーンかせいぜいミドルティーンかと思ったら18歳なんですな。2年間入所していたそうだから、入所時は16歳か。

その当時、東京は(日本は?)2つの世界に別れているようです。
ひとつはアトラス。ハイテク文明のエリート社会のようです。選ばれた人々の世界?独裁体制。そして、厳しい身分制度が敷かれているようです。
もうひとつはドゥオモ。國子たちが住む、普通の人々の社会。取り残された社会。
しかし、そこに住む人々は貧困と飢餓に苦しめられているほどではないみたい。
ドゥオモは昭和レトロチックな懐かしい街並みです。

ドゥオモにはメタルエイジというレジスタンス組織があるみたいです。アトラスの進める、人々を無視した環境政策の圧制に抵抗するための組織みたい。
で、國子はそのリーダーの孫娘、彼女が将来はリーダーとなる事を嘱望している人たちもいるみたい。
しかし、國子自身はリーダーになるなんてごめんこうむりたい、奔放な、気ままなに過ごす事が好きなタイプのようですが。

國子の愛用の武器は折りたたみ式のブーメラン。オープニングによると戦車さえ撃破できる代物のようです。ただ、まだ、國子はブーメランの扱いにまだ熟達はしてないみたい。

(以下ストーリーに触れつつ書いていきますので)

ある少女が統べる、排出権取引市場をクラックする事のできるある組織。
彼女がクラックして消去したある国の1億トンのCO2排出枠。それに気づいたアトラスは、それが國子の仕業だと思い、彼女の元へ軍隊を差し向けます。

軍隊とドゥオモの住民の対決。ブーメランを持って対決に参加した國子。そのブーメランを守り刀の短刀で受け止めた軍隊の将校。そのブーメランと短刀がぶつかった時の振動と、國子の仲間が持っていたメタルエイジのリーダーの証の短刀が共鳴し、それがきっかけとなってか上空から何かが大量に降り注いできます。軍隊のヘリコプターさえ粉々にしてしまうようなもの。

そんな感じの第1話でした。

たぶん、女の子たちがキーになる物語になるかと。ひとりはもちろん國子。
もうひとりはその排出権取引市場をクラックする天才少女。
そしてもうひとりいます。まだ素性ははっきりしないんですが。

その子はアトラスの独裁者?の娘のようです。國子が太陽とするとその子は月となる存在みたい。彼女が外出する時、お付きがぞろぞろとついて、まるで大名行列みたいな感じになるのですが。不注意に近づいた自動車を彼女の侍従たちはあっさりと対戦車ライフルで撃破してしまいます。

たぶん、その三人の少女達の絡みがお話の軸になるのではないかと。

『シャングリ・ラ』を見ようとしたきっかけのひとつはキャラクターデザインが村田蓮爾だという事。國子のブーツとか、村田蓮爾デザインっぽい感じがします。ショートカットの丸っこい感じの國子の容姿もいい感じです。

もうひとつは環境問題ですかね。環境破壊が進み、地球温暖化が進んで東京も水没しつつある世界。ただ、IPCCの最悪の予測でも海面上昇はこのくらいひどくは進まないはず(前述のように大震災もあったそうで、それによる地盤沈下もあったのかもしれませんが)。ここらへんは極端な海面上昇で水没する東京というイメージを無責任に垂れ流してきたマスコミの責任もあるかと。

そして、環境対策を盾に人々が抑圧される時代。富を独占する小数の豊かなエリートと大多数の貧しい人々に日本人が二極化してしまった世界。ここらへんの環境対策が行き過ぎてしまった未来のディストピアな描かれ方、皮肉ですな。人々の豊かさ(それは幸せとは必ずしも同義ではないのでしょうが)と環境問題のせめぎあい。これは本作に興味を持ったもうひとつの理由ですが。

ちなみに國子の仲間で武彦ってキャラが出てくるんですが。ひょっとしたら『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』シリーズとか、現在の環境問題のあり方に異議を唱えている武田邦彦の名前をもじったんじゃないかなぁと思うんですが。どうかなぁ。

でもほんと、見捨てられた世界であるはずのドゥオモの人々の方が幸せそうに見えます。のびのびと暮らせるようですし。私だったらアトラスよりもドゥオモで暮らしたいかな?
生活レベルは昭和30年代くらいかなぁ。生活レベルを落とすとしたら、あの頃くらいまではそう苦痛なく落とせそうな気がします。もちろん、あのころ人々を幸せにしていたものが豊かさを失う代わりに与えられるのなら、ですが。

とまれ、『シャングリ・ラ』、まだ解らない点が多いです。とりあえずいちばんの謎は空から降ってきた謎の物体と、なぜそれがダガーの共鳴がきっかけになるか、ですな。

あまり見るアニメを増やせないので継続視聴するかどうかわかりませんが、けっこう好きになれそうな作品でした。

ちなみに國子は短いスカートで飛び回ってるのですが、作画マジックでパンチラしませんです…
いや、ひょっとしたら本作の世界では女の子はぱんつはいてないのか?

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