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2009/04/20

『性本能と水爆戦 征服』

『性本能と水爆戦 征服』(道満晴明:著 ワニマガジン社:刊)
コミックスです。読了。

先日、同じ著者の『最後の性本能と水爆戦』の再刊版を買いました。感想も書きましたが
本書は『最後の性本能と水爆戦』の前に当たる『性本能と水爆戦』と『続・性本能と水爆戦』を合わせて一冊にしたもののようです。

道満晴明の作品に興味を持ったのは、某画像掲示板に画像が貼られていたからでした。
それはいけない事とは理解しますが。
しかし、調べてみると道満晴明の本は絶版が多いようで、それでしばらくたってから、『最後の性本能と水爆戦』が再刊されたとネット上で情報があって、それを買いました。面白かったです。
で、『最後の製本能と水爆戦』に本書刊行の告知があって、楽しみにしていました。

単行本2冊を1冊にまとめたものだそうで、ずいぶん分厚い本かなと思ってましたが、やや厚いくらいの感じ。紙が薄手のものみたいです。あと、『最後の性本能と水爆戦』にはあったカラーページはありません。そのかわり、お値段千円+税とお手ごろな感じ。

内容は全作品数ページ~十数ページ程度の短編集です。

(以下内容に触れつつ書いていきますので)

作品世界をひとことで表すとしたら、「奇妙な味」になるかなぁ。不条理&シュールな作品たち。
吾妻ひでおを面白く読める人ならおススメできるっぽい感じです。

もともとがエロマンガ誌に掲載された作品群という事で、セックスシーンとかも当たり前にありますし、エロ要素は作品世界と不可分なのだけど、“抜ける”要素ではないです(いや、若い衆なら抜けるのか?)。ここらへんは吾妻ひでおの『やけくそ天使』とかみたいです。

しかしまぁ、シュールなおはなしです。「よく考えつくなぁ」という感じ。
楽器が裸の女の子で、体をいじってイイ声で啼かせたり。ヤクザの抗争物で、武器が裸の女の子で、その女の子に抜かれると死ぬ、とか。
なんか意味不明のまま投げっぱなしっぽいお話もありますが。

本書を手に入れたのは刊行直後、秋葉の書店まで行って買ったんですが、読むのがちょっと遅くなりました。「この程度なら電車の中でも読めるかな?でも、カバーが恥ずかしいからカバーは外して読もう」と思ったら、カバーを外した方が恥ずかしい状態でありました。で、部屋読みしてました。

そういう不条理ナンセンスな作品世界なんですが。でも、その中にどこか、「後ろ向きの優しさ」的なセンチメンタリズムっぽいのを感じさせてくれます。たぶん、そこが私の心の琴線に触れるのではと。本書を読み進めさせてくれてるのではと思います。

この「後ろ向きの優しさ」ってのは、私の好きなものに共通するキーワードのような気がしてきました。昭和レトロのノスタルジックとか。
まぁ、前向きじゃないといけないとは解ってはいるんですが…。

という方向で、本書もまたおススメであります。

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