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2009/01/11

『まりあ†ほりっく』第1話

さて、お次は録画してある深夜アニメから『まりあ†ほりっく』の第1話を見てみました。
タイトルに使われている“†”って、ゴシック&ロリィタ系のサイトでよく見かける文字です。あと、“‡”とか。
アニメ『まりあ†ほりっく』の公式サイトはこちら
原作コミックを含むWikipediaによる解説はこちら

本作に興味を持ったのはなんといっても大好きだった『ぱにぽにだっしゅ』や『絶望先生』シリーズの新房昭之が監督しているということ。制作も同じシャフトだし、スタッフもかなり共通しているようです。

ただちょっと女学校を舞台にした百合ものらしいということで、あまりそっち方面に興味のない私はどうかなぁと思ったのですが。それに、前衛的かつシュールかつお遊び的な演出が楽しかった『ぱにぽにだっしゅ』や『絶望先生』シリーズとは違って、本作はストーリー物みたいだから、ある程度そっち方面の演出は制約が出てくるのではと思ったりもして。

ま、心配は杞憂でした。とても面白かったです。
テンポのよい、ハイテンションドタバタ学園コメディーでありました。

(以下、ストーリーに触れつつ書いていきますので)

主人公は宮前かなこ。17歳。『宇宙をかける少女』の主人公、秋葉と同じ歳ですね。
彼女は身長の高いのがコンプレックスで、それをからかわれたのが心の傷となって、男性アレルギーになってしまってます。男性に触れただけで蕁麻疹ができるようです。
その反動からか彼女はレズビアンになってしまってます。ただまだレズビアンとしての女性との交際経験はないみたいですが。

昔、同性愛に対する理解を深めるために映像作品を作っている女性監督の上映会を、四谷三丁目時代のイメージフォーラムに見に行ったことがあります。監督もいらしていて、トークショーのコーナーもあったのだけど。そのとき、女性同性愛者の方の「あなたはレズビアンなのになぜ男性同性愛者も扱うのですか?」という質問がありました。

作品を拝見すれば、その作品が女性男性ひっくるめてひろく「“同性愛者”に対する偏見をなくそう」という意図の元に作られた作品であることは明らかなのですが。それで、あっと気がついて。そうか、この人は、男性嫌悪が嵩じてレズビアンになったのだと。だから、男性同性愛者が出てくるのにひどく不快な感情を抱いたのだと。そうだったら悲しいなと思いました。

かなこもレズビアンになったのは男子に傷つけられた経験による男性嫌悪みたいですから、それはちょっと悲しいなと。

いや、閑話休題。

彼女は両親が出会った田舎の女子校、天の妃(あまのきさき)女学院附属中学高等学校の高等部2年生に編入してくることになります。そして、彼女が学校にやって来たところからお話は始まります。かなこは女子校で同性の恋人ができる期待に胸を膨らませていて。かなこの声をあてているのが『さよなら絶望先生』で超恋愛体質・ストーカー少女の常月まといの声をあてていた真田アサミなのが面白いです。まとい繋がりで彼女が恋をすると凄いことになりそうなイメージ。

学校にやって来たかなこ。最初にかなこが出会ったのが前学園長の孫だという金髪ツインテール少女?祇堂鞠也(しどう まりや)と彼女に従う超毒舌ゴスロリメイド、汐王寺茉莉花(しのうじ まつりか)のふたり組み。

鞠也にキスされてさっそくの恋の予感に舞い上がるかなこ。しかし、鞠也の着替えシーンを見てしまったかなこは疑問を感じ。いきなり鞠也のスカートの中に手を突っ込みます。握りしめたイチモツで、鞠也が男だと気づいたかなこ。

寮で好みの先輩と同室になりそうで期待していたかなこ、しかし、秘密を知られてしまったかなこを監視するために、その先輩じゃなく、鞠也とかなこが同室で暮らすことになってしまいます。愕然とするかなこ。

女装した男だという秘密を持って学園生活を送る鞠也、レズビアンという秘密を持って学校にやって来たかなこ。ともに秘密を持つふたりのこれからの学園生活やいかに、てな感じの第1話でした。

鞠也の台詞によると、鞠也が女装して女学校にいるのは決しておかまとか女装趣味とかじゃないようですが。性同一性障害とかでもないのかな?
しかしならなぜ、鞠也は女装して女子校にいるのかしら?前理事長の孫で、外に出したくはないからあえて女装させて学校に通わせてるとか。あるいは何かヒミツの任務を帯びて、とか。ま、鞠也のほんとのセクシャリティも解りませんけど。

どうやら外見美少女、しかし中身はちょう腹黒ドSの鞠也がかなこをいじりまくるのがこれからのおはなしなりそうです。そして、鞠也に忠実な(しかし、毒舌を吐くのは鞠也に対してもいっしょ)ゴスロリメイドの茉莉花。三人の絡み、なんか面白くなってくれそうです。あと、前記した鞠也が女装して学園にいる理由、ですね。これは明かされるかどうか解らないけど。

演出もよかったです。新房タッチとでもいうか。『ぱにぽにだっしゅ』や『さよなら絶望先生』ほどじゃないけど、ちょいと前衛的な演出も面白いし、テンポもいい感じ。

鞠也役の小林ゆう、『さよなら絶望先生』では人格バイリンガル帰国子女の木村カエレ役だった方ですが。ちょっとしゃがれた感じの声が男モードの鞠也にも合ってる感じでした。

『まりあ†ほりっく』面白いです。継続視聴しようと思います。

ま、しかし、レズビアンというセクシャリティも自然にカミングアウトして生きられる社会になって欲しいものですけど。
どこかで読んだ文章にありましたが。ゲイというのはだいぶ社会的に認知されていて。ゲイバーとかはたくさんありますし、マスコミに取り上げられたりしますが。しかし、レズバーというのはあまり見当たらない。レズビアンには新宿2丁目はない。レズビアンの方はまだカミングアウトしにくい世の中じゃないかなと。

ほんと、ゲイやレズビアンが普通に登場して、普通に恋愛したりする物語が普通になって欲しいと思う部分もありますが。
主人公や主要登場人物が同性愛者というアニメがどれだけあるかは解りませんが。私が知ってる範囲だと昔の「パタリロ」くらいか?あと、見てないけど、やおい系深夜アニメはあるようですが。本作は女性主人公が同性愛者という部分ではユニークですが、それを表に出せないことで苦労するって筋書きですね。同性愛者に対する偏見とコンプレックスがあると。

ま、ポリティカル・コレクトかつ啓蒙的な作品を目指すなら、彼女がカミングアウトして、周囲もそれを認め、恋人ができ、同性愛者としてのびのびと生きて行けるようになる、というようなお話ならイイなぁと思いますが。ま、そんな方向に行く訳はないけど。行くかもしれませんが。

いや、「もてない男」のあたしって、基本的に恋愛物は苦手ですけど。異性愛物でも同性愛物でも。「こんな世界あたしには無縁だぁ!コンチクショ~!!」と逆上しますし。いやいや…。

そういえばエンディングがYMOの『君に胸キュン』のカヴァーです。懐かしいなぁ。

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