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2008/10/05

『新宿ゲバゲバリサイタル』

昨日は新宿コマ劇場に渚ようこさんの『新宿ゲバゲバリサイタル』を拝見してきました。
内藤陳・日本冒険小説協会会長と三上寛さんご出演というので。
おふたかたとも私の大恩人であります。

日本冒険小説協会。故郷にいるとき入会しました。月刊PLAYBOY誌の会長の檄文を見て思わず、でした。
それから熱海で開かれた第1回全国大会にも参加して。今年で全国大会も26回ですから、もう26年間お世話になりっぱなしです。

上京したのも会のご縁でした。

あのころ故郷でいろいろ不始末をしでかして、追い詰められていた時、私の最後のよりどころが日本冒険小説協会だけでした。だから、上京して。
そういう状態だったから、だいぶ会の皆さんにはご迷惑をかけてしまっています。そして、私が日本冒険小説協会会員を名乗る資格はほんとにあるのかいつも疑問に思っていますが。それでも籍を置かせてもらってます。

三上寛さん。私が十代のときに影響を受けたものは大きく2つあります。ひとつは冒険小説や“ハードボイルド”小説の世界。そしてもうひとつは寺山修司の世界でした。
ふたつとも鬱々とした私の高校時代、心の支えになってくれました。

孤独を恐れずに自分の価値観をつらぬく誇り高いハードボイルド小説や冒険小説のヒーローたち。その姿は学校でも孤立していた私の心の慰めになっていました。
そして寺山修司の「さかさま」の世界。それはひとつの、世間一般の価値観からどこか外れてしまった私にとって、「もうひとつの世界」があることを教えてくれました。

2001年、「三上寛と行くテラヤマバスツアー」に参加して三上寛さんに出会いました。バスツアーの車中、気さくにピーナツを分けてくれた三上寛さん。そしてインディーズミュージシャンさんに出会い。最初はお付き合いのつもりで三上寛さんやインディーズミュージシャンさんのライブに行ったのですが。今はすっかりライブハウス通いが私のいちばんの趣味になってます。三上寛ファンクラブ「寛闊」にも入会しました。(ただ、懐具合の関係で日本冒険小説協会公認酒場、新宿ゴールデン街の深夜+1からすっかり足が遠のいてしまったのはとても申し訳ないのですが)

そういうご縁であります。

その内藤陳会長と三上寛さんのご競演、その話を知ったときには腰を抜かしました。
おふたりの競演なんて想像もつかなかったです。

という訳で今回の『新宿ゲバゲバリサイタル』を観に行った次第。

当日のご出演は
渚ようこさん、内藤陳とトリオ・ザ・パンチ2008、若松孝二監督、三上寛さん、山谷初男さん、横山剣(クレイジーケンバンド)、デリシャスウィートスさん、山田広野さん、ソワレさん、それとお名前は失念しましたが(ごめなさい)、ドラッグクィーンの方などなどでした。

もう数日前からソワソワでしたよ。ほんと、大好きな女の子にやっととりつけたデートみたいな感触でした。行きたいという気持ちと、行くのが怖いという気持ち。ま、女の子のデートでしたら、今までの経験上、怖い、つまり、けっきょくうまくいかないという経験が多いのですがね。怖いと感じるのはそういう経験からかしら?

出がけはまたウダウダと、けっきょく時間ギリギリの出発。行きがけにクリーニング屋さんと煙草を買いにコンビニに寄ったのですが、クリーニング屋さんではめったにいない先客が、コンビニのレジも混んでました。あぁ、こういう時ってこうだよなって。

開演数分前にコマ劇場着。ロビーはお客さんでごった返していました。あわただしくタバコを吸い、念のためトイレを済ませ、着席。ややあって開演。私が入場する時に流れていた曲は寺山修司作詞の「健さん愛してる~♪」の曲じゃなかったかしら?その次の曲は三上寛BOXの特典CD、『三上寛 ピラニア軍団を唄う』にも収められていた「ありがとうございます」じゃないでしょうか?歌は三上寛さんじゃありませんでしたが。

今回デリシャスウィートスさんはバックダンサーとして参加されていました。デリシャさんも何度かステージを拝見して、好きな方たちであります。せりから渚ようこさん登場。

渚ようこさんの昭和を感じさせる歌謡ショー。あぁ、私も昭和の人間であります!「へーせー」なんてすかしっ屁みたいな年号、大嫌い!

公演は2部構成で、1部のトリがトリオ・ザ・パンチ2008でした。会長と深夜+1の若い衆の編成。渚ようこさんも交えて西部劇ネタ。嗚呼、大舞台で会長を拝見するのも久しぶりです。

それから2部。かわなかのぶひろ先生の新宿ゴールデン街のイメージ映像が流れ。
最初はゲストコーナーでした。若松孝二監督。あ、『我に撃つ用意あり』のラストはコマの前だったんだぁと思い出したり。
そして三上寛さんのコーナー。寺山修司がファイティング原田に贈った詩に三上寛さんが曲をつけた「戦士の休息」と「夢は夜ひらく」。ほんと、コマで三上寛さんの歌が聴けるなんて。
それから山谷初男さんのコーナー。寺山修司作詞の「ジプシー・ローズ」など。三上寛さんといい、なんか背後に寺山修司もあって感慨深かったです。
山谷初男さんは自在の境地、無邪気な境地に達していらっしゃるようでした。私もかくありたいと思うのですが…。でも、若い頃からきっちり生きてこないと無理なんだろうなぁ。

先般亡くなられた阿久悠さんのコーナーがあったりして。
そしてスペシャルゲスト・横山剣さんの登場のときは一気に会場が沸きました。
そしてポップな、さわやかな感じのラスト曲。新宿の魅力を歌い上げ。

そして、アンコール。アンコールのとき渚ようこさんは客席から登場。
フィナーレの会長と三上寛さんが並んでいる姿を拝見したのは感無量でありました。

「新宿コマでやりたい」という渚ようこさんの夢。その夢を叶えること。たぶん、私には想像もつかないくらい大変だったかと思います。そして、その夢を叶えて。ありきたりの言葉かもしれませんが、凄いなと思います。なんかヘタれた人生を送っている私はいろいろ考えさせられました。

そして、新宿コマ劇場は今年いっぱいで閉館になるそうです。しかし、ほんと、コマはいい場所です。丸い舞台、底からなだらかにすり鉢上に広がる客席。高い天井。美しいし、風格も感じます。その場所がなくなることは、時代の流れとはいえ、とてもさみしいです。

会長と三上寛さんの競演を拝見して。自分の中に、なんと説明していいか解らないけど、なんかひと区切りついたような気がします。

たくさんのご縁の中、自分が生かされているということも再確認しました。
ただほんと、どれだけご恩返しができているか自信がないけれど…。

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