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2008/09/06

『カナシヤル』

『カナシヤル』(三角みづ紀:著 思潮社:刊)
読了。思潮社の「新しい詩人」シリーズの1冊のようです。三角みづ紀さんの第2詩集になります。
三角みづ紀さんの著作は、第1詩集の『オウバアキル』(2004/11)、第2詩集『カナシヤル』(2006/10)自伝エッセイ『幸せのカタチ』(2006/12)それから第3詩集『錯覚しなければ』(2008/6)という順番になるようです。まだ『錯覚しなければ』は買っていませんが。

「カナシヤル」という言葉の意味は解りません。私の知らない普通の言葉か、三角さんの造語か、それとも三角さんの故郷の方言か。

で、読んでみました。当たり前ですが。

一読した印象は、『オウバアキル』に比べて、どこか、技巧的になったというような感じ。うまく説明できないけど。職人的な感じ?ほんと、うまく説明できないのだけど。アマチュアからプロになったような感じ、なのかなぁ。それは本作がみづ紀さんの2冊目の詩集、私が読むのも2冊目の詩集、という知識のせいで、私の感じ方の問題かもしれないけど。

う~ん、どういう印象だった?とはうまく答えられません。私は「詩を読む」という訓練が足らないみたい。

ただ、本書もさらさらと読めて、言葉が入ってきました。詩集でそう読んでしまうのはなかなかないです。少しづつ、つっかえつっかえ読むのが普通なのですが。ちょっと読んで飽きたり。

だから、みづ紀さんの詩を読むことは、私の心のどこかに響いているのでしょうが。でも、その事に自分でも気がつかないのかなぁ。そして自分の中に起きた反応をさらに言葉として、感想として吐き出す事がうまくいっていない。そういう意味で「詩を読む」という訓練が私にはできていないのかしら。

本書も表層的には自傷とか“痛み”を感じさせる描写が多いです。それでも読み進められるのは、やっぱりその奥にある心根が暖かいせいかと思うのですが。そして、そういう表現形式が私にとっていちばん心に届く表現形式なのかなぁと思います。

「痛みの奥の優しさ」、それは鈴木志保のマンガにも言えることかもしれない。また、私の好きないわゆる“ハードボイルド”小説にもあてはまるかもしれない。

さて、本書を読むと自分の中でもちょっと詩が湧き始めてきました。書いてみて、リーディングの会に思い切って伺ってみましょうか。

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