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2008/06/08

鬼畜ルートを辿るということ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080608-00000934-san-soci
『死者7人に…加藤容疑者に薬物反応なし 秋葉原通り魔』

「セカイ」が決して僕を満たしてくれないこと。
「セカイ」が決して僕の望みを叶えてくれないこと。
「セカイ」が決して僕を受け入れてくれないこと。

「セカイ」と「僕」が決して相容れないこと。

そう思い詰めてしまった人は、時として、「セカイを殺すか、自分を殺すか」という二者択一を自分で自分に迫ってしまう事がままあって。

ほとんどの人は自分で自分を殺してしまうようです。
年間3万人超の自殺者の中に、そういう人がたくさんいるかと。
ただ、ごくまれに、「セカイを殺す」ことを選んでしまう人もあって。
通り魔殺人とか銃乱射事件とか。

しかし、通り魔殺人じゃ“セカイ”を殺すなんて無理です。
そこで犠牲になるのはいつも“セカイ”じゃなくて“個人”で。
ひとりの「貌」を持った“個人”で。

今回の事件で亡くなられた方に、謹んで哀悼の意を表します。

今回の事件の犯人は、静岡から秋葉原を目指したとか。

今回の事件の犯人は「“現実”に裏切られた人」が辿る最悪のコースに行ってしまった人ですが。秋葉原もまた、「“現実”に裏切られた人」が多い街かと思います。だから今回の犯人は秋葉原へ向かったのかもしれないと思います。

秋葉原に集う人たちは、“現実”に裏切られたやりきれなさを、“虚構”の世界に行く事で折り合いをつけようとしている人たちが多いかと。アニメやゲームなんかの“虚構”に。

本田透さんの言う「喪男の鬼畜ルート」の最悪コースを辿ったのがこの犯人で、秋葉原に集う人たちは「喪男の萌えルート」に行こうとしている人たちかと。
(“喪男”というのは元来は「もてない男」という意味ですが、本田透さんは「三次元(≒現実)に裏切られた男」というような意味で使ってます、この文章中でもそれに準じます)
だからこそ、この犯人は、「萌えルート」に行けなかった恨みで秋葉原を目指したのかもしれません。

残念ながら「セカイに裏切られる人」は増えているかと。

人の心のセーフティーネットであった地縁血縁といったものから人を切り離した「個人主義社会」。そして、切り離された人々がそれぞれに競って限られたりソースを奪い合う「自由競争社会」。そして生まれた少数の強者と多数の弱者の「格差社会」。

それらは、結局、この「消費社会」の発展のためであり。

「経済の奴隷」「消費する家畜」と化した現代人。欲望を刺激され、ブクブクと肥大し続ける自我、しかし、その肥大した自我が満たされるのはほんの一握りの「強者」で、「弱者」は格差の広がりの中、どんどん追い詰められていって。

そして、「セカイを殺す」か「自分を殺す」か究極の選択を迫られるぐらい追い詰められた人間は今後も増えていくかと思います。

もう弱者は三次元にあまり望まず、どんどん二次元(≒虚構)に行ってしまえばいいと思うのですが。二次元に満たされる「萌えルート」に行ってしまえばいいと思うのですが。

また痛ましい事件が起きるのではと恐れています。
いや、起きるかと思っています。

私だって、そういうカラクリに少しばかり気がついているせいで我慢できている者のひとりかもしれませんし…

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