タカハシカオリさんの展覧会
昨日は高円寺ダブルヘッダーでした。
まず、高円寺のギャラリーRでタカハシカオリさんの「僕のあゆみ」展へ。
タカハシカオリさん、先日紹介した『ボクノトモダチ KOENJI ANIMAL STREET』の作者さんの展覧会です。自作の頭が動物で体が人間のフィギュアを高円寺の街の風景に写しこんだ作品の作者の方です。
この展覧会は『ボクノトモダチ』の主人公、“タカハシ・ケン”の生い立ち、「僕のあゆみ」を描いた展覧会です。会場右手にその作品、左手に作品に使われたタカハシカオリさんのフィギュアが展示されていました。販売もしていて、かかってるであろう手間に比べてずいぶん安い感じでした。時々拝見する作家物の球体関節人形なんかよりずいぶん安いお値段でした。いいのかな?
『ボクノトモダチ』はタカハシカオリさんの「KOENJI ANIMAL STREET」世界をタカハシ・ケンの目から空間的、つまり横軸に切った作品なら、この展覧会はタカハシ・ケンの生い立ちを、彼の両親の結婚から始まる縦軸、つまり時間的に描いた作品です。
横と縦。タカハシカオリさんは縦横に「KOENJI ANIMAL STREET」の世界をこしらえているのだなぁと思いました。タカハシ・ケンを横軸や縦軸にたまたまとっただけで、タカハシカオリさんはたぶん、「タカハシ・ケンの物語」ではサイドキャラな登場人物についても縦横にお話を拵えている、拵えられる、方なのだろうと思います。
なんか、タカハシカオリさんは「KOENJI ANIMAL STREET」サーガというのを構築しつつある、構築している、方なのではないかと。
もちろん基本の世界観がしっかりしていれば、それにのっとった他者の作った物語、つまり、シミュラークル化もアリのような気もします。メディアミックスというのも面白いかもしれない。『ボクノトモダチ』では、フィギュア写真が主、添えられた“物語”が従、という感じでしたが、”物語”が主、フィギュア写真が挿絵的という展開もできそうですし。コミック化、あるいは、登場人物がこしらえた楽曲という展開もできそうな感じがします。あ、もちろん、ガレージキットというのもアリかと。そういう拡がりの“コア”として。
やっぱり高円寺という街もそういう“物語”を背負えそうなくらい面白い街ですし。
あ、お店とタイアップというのもありかなぁ。
とまれ、面白い展覧会でした。
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