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2008/06/16

『Bon Voyage!』

昨日の日曜日は昭和精吾事務所のこもだまりさんご出演のお芝居、『Bon Voyage!』を観てきました。

私は万有とか寺山系のお芝居は時々観ますが、普通のお芝居はめったに観ません。よく考えたら最近劇映画もほとんど観ないし、小説も読まなくなってしまったし…。どうやら“物語”(ストーリー)に耐えられなくなりつつあるようです。セツナ的というか、瞬間瞬間のイメージだけに喰らいつくようになってしまったのかもしれない。それはどうも先に希望の持てそうにない、その時々の目先の気晴らしで生きている自分の人生の所為やも知れず。

いや…。

会場は下落合の風姿花伝という劇場でした。下落合といえば内藤陳会長ご出演の『下落合焼きとりムービー』ですな。風姿花伝さんはビルの2階の劇場でした。たいていこういう劇場は地下のもの、と思っていましたので、いっしゅん戸惑いました。結構広めの劇場で、椅子席だったのでほっとしました。

小劇場って靴を脱いであがるところが多いです。いつも脱ぎ履きに時間のかかるブーツを愛用しているし、ついでに腹が出ているので脱ぎ履きにかがむのが苦しい体型的問題もあって、どうも靴を脱いで上がる劇場は苦手です。

そして、土間にペラペラの座布団で、しかもみっちりと座らなきゃいけない場所も多くて。大体開演後十数分で足がしびれてきて、お芝居どころじゃなくなります。だから、テント芝居も行きたいけどいけませんし、小劇場でやるアングラ芝居も苦手です。

風姿花伝さんは土足で入れる、普通の椅子で、しかもきちんとひな壇になっているので、感じのいい劇場でした。最低でもこのくらい設備の整った劇場でお芝居は拝見したいものです。しかし狭い場所でやるアングラも魅力的なんだよなぁ。

緞帳はなし、もうセットが見えてます。黒を基調にした抽象的というかシンプルな大道具。
上手に階段。舞台中央奥と下手に着物と帯がかけられています。どういう品物かは解らないけど。下手にかけられた帯が髑髏の絵なのが見えました。

さて、物語は…。

三姉妹がいて。数年前、事故で両親を亡くしています。そして、三姉妹を見守っている死神たちのチームがいて。どうも三姉妹を黄泉へといざなおうとしているみたいだけど、まだ見守っていて。時に死神たちは三姉妹にコンタクトしたりしていて、そういうお話みたいでした。

死神たちのチーム。頭領の男性と、そのアシスタントの女性。そして、見習いの死神?それから“天使”の女の子もいました。天使がいるというのがミソだろうかと思いました。死は生と繋がっているということ。そういうことを体現していて。

今回のお芝居、着物つながりがきっかけだったと伺っております。だから、登場人物みんな着物だとばかり思っておりましたが。今回着物姿だったのは死神チームの頭領とアシスタント、それから天使の女の子でした。頭領の羽織姿はとても立派で、あれだけ着こなせるといいなぁと思いました。天使の女の子の着物が裾短なのも子供っぽくていい演出だなと思いました。

こもだまりさんは三姉妹の次女役でした。なんかいちばん難しそうな役でした。流石ヴェテランさんだと思いました。

Bon Voyage!。「いい旅(航海)を!」という意味だと思います。つまり、本作では死出の旅であろうかと思います。「死を受け入れる事」。「死を受け入れる智恵」をどう身につけるか、が今の私の課題でもありますが。そこのところまではまだよく本作からは読み取れませんでした。残念です。

という方向でお芝居を拝見して帰宅。

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