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2008/04/02

『のらみみ』考

今期のアニメで継続視聴したのは『俗・さよなら絶望先生』、『狼と香辛料』、『のらみみ』の3本でした。全作品最終回を迎えてちょっとさみしいです。
あと、『ロザリオとバンパイア』は数回録画トラブルが起きてしまって見なくなったんですが、トラブルがなければ最後まで見てたと思います。
『俗・さよなら絶望先生』はちょっとケレンが鼻につく感じがしてだんだん飽きてきましたが、最終話まで見ました。

『狼と香辛料』は狼娘ホロの魅力で継続視聴しました。「ホロ可愛いよホロ」って感じ。狼の精霊としては歳経た賢狼、しかし人の姿をとるときは小娘ってのが設定勝ちな気がします。賢狼としての智恵、そして、小娘の可愛い様子。ピンチになれば巨大な狼の怪物となって切り抜けるし。
商売関係の話はちょっと解り辛かったです。ここらへん、解説で話の流れを壊すより、原作読めというスタンスなのでしょうか。これはメディアミックスならではなのでしょうが。しかし、あまり好ましいスタイルとも感じませんでしたが。まぁ、ホロの可愛さの勢いで。ホロ可愛いよホロ。

いちばんのアタリが『のらみみ』でした。萌えアニメではありませんが。
これも設定勝ちな作品かと思います。

「居候キャラ」、つまり『忍者ハットリくん』や『ブースカ』みたいな、子供の家に居候するキャラが当たり前になってるっていう舞台設定。キャラ紹介所というのもできていて。それが不動産屋さんみたいな感じで理解しやすいです。そのキャラ紹介所、「ハローキッズ59号店」の居候、のらみみとのらみみの周囲の人々のお話です。

“居候”というシステム。小学校を卒業するころには居候と「お別れ」しなきゃいけないというルール。それを扱ったお話も多くて。某所に「毎回が最終回」という指摘がありましたが、お別れをネタに感動的なお話を作りやすいシステムですな。やっぱり設定勝ちかと。

他にもいろいろな設定があるようです。それが物語を生んでいきます。

「キャラには恋愛感情がない」という設定も面白いです。もちろんキャラは冷血漢ということではなく、対人関係は持てます。そして、キャラは子供が大好きで、子供に好かれて子供の相手をするのが大きな喜びみたいです。そういう愛情は持ってるんですよね。でも「恋愛感情」だけは持ってない。

以前、「美少女キャラが来てくれないかなぁ」と書きましたが。この設定だとむしろ「私がキャラになりたい」と思います。私にとって恋愛感情は自分を苦しめ、回りに迷惑をかけるだけのものだもの。子供の相手をしてのんびり居候するのは楽しそうです。あぁ、ライ麦畑の捕まえ係になりたひ。

しかし、キャラはどこから来るのでしょうか?ある日突然出現するような感じなんですが。それと、設定によると「キャラは死なない」そうです。じゃあ、この世界、沸いたキャラで溢れかえりそうなものですが。

私は、キャラは一種の「共同幻想」じゃないかと理解しているのですが。『電脳コイル』の「電脳ペット」に似た感じ。「電脳ペット」はコンピュータネットワークが生み出した一種の共同幻想、“実体”のないデータなのですが(ただし、電脳ペットは死にます)。ある種の人の心のつながり、ネットーワーク、集合無意識みたいなものが生み出した共同幻想が実体化したものが「キャラ」という存在ではないかと。
だから、キャラは死ぬことがないけど。でも、人々の心からそのキャラの存在が消えたら、キャラ自身も消えてしまうのではないかと思います。どうかな?

「卒業」という事。

かつて、「子供文化」と「大人文化」は明確に分かれていて。漫画とか、アニメとか(昔はアニメなんて言葉はなくて「テレビマンガ」「マンガ映画」と呼んでいましたが)、フィギュアなんかの模型とかは、「子供文化」のもので、大人になると、大人になるためには、“卒業”するものでした。そういう子供と大人の垣根がもう廃れてる訳なんですが。
しかし、『のらみみ』の世界観では、キャラとのお別れというかたちでその儀式が復活しています。それが面白いと思いました。

『のらみみ』もう終ったしまったけど。MXで4月3日の11時から再放送開始だそうです。
この機会に皆様もゼヒと思います。(私はMX入らないんですが)

第2期の制作も決定しているようで、喜ばしい限りです。

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