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2008/03/21

イメージフォーラム卒展

20日はイメージフォーラムの卒展と万有引力のお芝居、ダブルヘッダーでした。
まず、イメージフォーラム付属映像研究所2007年度卒業制作展から。
プログラムはhttp://www.imageforum.co.jp/cinematheque/910/index.htmlにて。

イメージフォーラムの卒展は毎年なるべくたくさん拝見するようにしています。卒展でしか見られない作品も多いし、観そこねたらもう一生観る機会のない作品を見逃すのはくやしいです。
そして、毎年拝見してると、傾向とか見えてくることがあります。それが面白いです。

女性の方、ほとんどみんな脱いでるんじゃないか?と思うような年もありました。セルフヌードとかいう言葉が流行った年かな?自傷シーンのある作品がたくさんあった年もあって、痛かったです。ミリタリーマニアですが流血シーンは苦手です。
そういうのが鈍感な私でもおぼろげながら見えてくる時もある、っていうの、面白いです。

20日から日曜日までが卒展なんですが、行きたいお芝居とかライブとかあって、今年はコンプできそうにありません。それが残念です。しかし、マーフィーの法則じゃないけど、ほんと、行きたいライブとかお芝居とかは重なるものです。

ちなみに去年までは、「第○×期卒業制作展」だったのが、今年は「2007年度卒業制作展」という呼称になってます。確か30期くらいまで行っていたと思いますが。まぁ、年度のほうが解りやすいと思いますが。

今回観たのはEプログラムとAプログラムです。Eコースはアニメーションコース、Aコースは映像製作コースの作品になります。

気になった作品を何本か。いや、実験映画について書くのは難しいです。私自身、そう実験映画を観てる方じゃないですし、感想とか受けた印象を言葉にするのって、難しいです。

たとえば劇映画だと、「ストーリーがハラハラドキドキ」、「主演の子が可愛かった」、「ああいう恋をしたい」、「ドンパチシーンがド迫力」とか、いろんな語り口が思いつくのですが。でも、実験映画、映像作品といったものにはそういう切り口は通用しません。抽象的な作品を言葉で語る、難しいです。

でも、書きます。

Eプログラム、アニメーションコースの作品。ただ、普通、アニメーションといって思い浮かぶようなセルアニメ、ストーリーアニメの作品はありません。また、アニメーションは作る手間がかかるので、1~5分、いちばん長いので9分の作品しかありません。

雪(田村るみ/ビデオ/3分)
雪の中、男の子と女の子、男の子は後ろ向きに、女の子は前向きに、ふたり向き合って歩いている。背景の並木。それが淡々と流れつつ、ふたりの背後にいろんなイメージが流れるという作品。雪だるまがかわいらしかったです。

Girl(田中麻衣/ビデオ/3分)
セルアニメもありませんが、明らかに3DCGIアニメと解る作品も少ないです。本作はその数少ない3DCGIアニメ。トイレで髪を切る女の子、空から落ちてくるドーナッツ(クッキーかも)。女の子な作品です。

電柱とマンホール(神林由佳/ビデオ/2分)
実写取り込みのマンホールとか。なんか牛っぽいとぼけた感じの2足キャラ。
イイ感じでした。

ててんせんせん(城山えみ/ビデオ/3分)
アブストラクトな作品。アブストラクトな背景画をカメラは移動しつつ、白いもやもやっとしたのが現れたり消えたり。

雨の日の色(森下裕介/ビデオ/1分)
ちょうど雨の日だったので、雨の日感覚がよかったです。

成長日記(折笠良/ビデオ/9分)
この作品がEプログラムではいちばん長い作品です。
モノクローム、目が墨ベタ。

うわぁ~ん(泣)、やっぱりうまく書けませぬ。いろんな人に見て欲しいです。つうか、何とかいろんな人に見せる方法はないかしら。

Eプログラムは粒揃いという印象を受けました。音楽との組み合わせのいい感じの作品も多かったです。あとは長い作品になるとどうなるかですね。やっぱりアニメーションとなると制作時間が足りないと思うのですが。

Aプログラム。実写系になります。

城のぼく(村上康人/ビデオ/12分)
「自分語り」のイメージ。実写の、日常的、非日常的なイメージと文字のテロップ。ひとり悶々としているような感じですけど、「彼女いるじゃないか ゴルァ!」と、もてない私は思ってしまいますけど。いい作品ですけど。

ragged film 01-03(島田量平/ビデオ/15分)
撮影済みフィルムを熱して溶かしたり傷つけたり、いろいろ加工したのをビデオ化した作品。「実験映画的」と呼べるかと。そういう画像から、人の目は画像からなんらかの“意味”を読み取ろうとするんですよね。その、とろけた画像から、必死になって“意味”を読み取ろうとする私の目、具体的な画像の名残から、とろけた画像の抽象からも意味のあるイメージを読み取ろうとする私の目、そのあわいが面白いです。

中国 三西村のおじいちゃんおばあちゃん(山岸弘樹/ビデオ/20分)
これは逆にドキュメンタリー作品。中国に三西村という村があるそうです。“村”なんですが、農村というより、ある程度建てこんだ町のようです。独自の方言を持ち、老人たちは中国の伝統的な暮らしを守っているとか。その三西村でおじいちゃんおばあちゃんにインタビューして回った作品。短いし、絞りこみも足りないような気がしますが、面白い素材だなぁと思いました。風景がどこか懐かしくて。

とりあえず、書ける範囲ではこんな感じです。

Aプログラムも粒揃いという印象を受けました。逆に言えばおとなしいというか。

力が余って破綻してしまってるとか、無茶やってるとか、そういうファクターが少なくなってきている気がします。

去年はなかったけど、今年もフリチン映画はないかなぁ。裸の男性の出てくる作品はありましたけど、あれはフリチン映画とは呼べないし。フリチン映画っていうのは、なんていうか、フリチンでわぁ~~っとやる作品です。エネルギーが爆発してるというか。そういう作品が見かけられません。数年前、どっかの美術学校の寮の人たちがご出演の作品かな。フリチン男がいっぱい出てわぁ~っとやる作品がありました。あれが究極かなぁ。あれ以降見かけられません。

あと、無茶する作品も去年あたりからなかったような。ロープに体を結わえてマンションの屋上から飛び降りたり、鉄塔を命綱なしによじ登ったり。ただ、無茶しろと言いません。怪我をしたり死んじゃったりしたら大変ですから。でも、そうさせる、そうせざるを得ない、作者自身でもコントロールできない衝動につき動かされて、という作品は減っているような気がします。フリチン映画も同じ文脈ですが。

それと、セルフドキュメンタリー系の作品が今年はあるかどうか。セルフドキュメンタリー、「自分語り」の映画。また、こういう卒展ならではの傾向かと思いますが、自分の抱えている何かに“決着”をつけるための道具としてカメラを用いたという作品。そういうのが去年はなかったです。今年はどうかな?ただ、今年はプログラムは半分しか観られないから、あるとしても観られるかどうかは解らないのですが。

ほんと、私の筆力ではうまく書けません。取り合えずといった感じです。こんなヨタ文よりもどうか実見をと思います。

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