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2008/01/29

『みなみけ~おかわり』第4話

最後まで見てないので、お話自体の感想とかじゃないんですが。

恐る恐る録画してあった『みなみけ~おかわり』の第4話を見てみました。本編冒頭で見るのをやめちゃいました。マンションのおばちゃん連中と『おかわり』オリジナルキャラ?冬樹が話している時に春香がやってきて、春香が妹たちに「今度のマンションの清掃に参加する」と宣言するあたりで停めました。
父子家庭の冬樹どころかマンションのおばちゃんたちまで登場ですか…。

私が思いっきり誤読しているなら以って瞑しますが。

何度か書いていますが、『みなみけ』は、「女の子たちのゆるやかに閉じた世界」のお話と思っています。“ゆるやかに”と書いたのは、この世界が大人たちを表立っては拒絶していないからです。「拒絶」ではなく「不可視」になっている。また、恋愛沙汰を持ち込もうとする男の子たちも、はっきりと「拒絶」されるではなく、「肩すかし」を食らわされているように見受けられます。

だから、大人たちはほとんど登場しない。そして、普通の視点なら疑問として必ず出てくるはずの「三姉妹の(あるいはもうひとつの「みなみけ」の)両親はどうしたのか?」「生活費はどうしているのか」という質問は『みなみけ』の世界観ではあまり気にならない。逆に、そういうのを気にしているようなら、『みなみけ』のお話は楽しめない、と理解しています。

そして、『みなみけ』の楽しみは、その「女の子たちのゆるやかに閉じた世界」のキャッキャウフフを愛でることにあると思うのです。

しかし『おかわり』では父子家庭の冬樹を『おかわり』オリジナルキャラとして登場させ、しかもマンションのおばちゃんたちまで登場させてしまってい る。そして、そのことが、『みなみけ』の微妙なバランスの上に成り立っている世界観を壊そうとしている、そう思うのです。父子家庭でも親がいることが明示 されている冬樹、そしてマンションの自宅ではたぶん母親なり妻なりをやっているおばちゃんたち。そういう存在を出す事によって、三姉妹の両親の不在という 問題が不自然な事として受け手に入り込んでくるのではないかと。

確かに『みなみけ』の世界観は、閉じているゆえに少々不自然な、“病んだ”部分があると思います。たぶん、この世界観、『学校のモンスター』(中公 新書ラクレ)や、先日拝見した篠田正浩監督ご出演のトークショーでの篠田監督の発言にあった、「今時の若い人は狭い生活圏で生きている」ということの現わ れのひとつであるかと思います。「狭い生活圏」、そしてそれは決して歓迎すべき状況ではないと。世の中を悪い方向にもって行きそうな現象であると。それは 私も自覚しているんですが。

さて、そうなるとですが。

『おかわり』制作会社のアスリードは、こういった『みなみけ』のお話の構造を理解した上で、あえてそれを壊そうとしているのか。
それとも、その構造を理解せずに、『みなみけ』を単なる萌え要素の入ったファミリーアニメのいち亜種あたりと理解して、知らずに世界観を壊しそうな要素を入れてしまっているのか。

前者なら「お手並み拝見」と思います。作品の世界観を根底から覆してさらにそれを視聴者に納得させる。並大抵の事じゃないと思います。
後者ならどうなる事やら…。まぁ、入浴シーンとかチライズムシーンが『おかわり』では多いから、それ目当てで継続視聴しましょうかねぃ。

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