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2008/01/10

『俗・さよなら絶望先生』

さて、なんか今期のアニメ話ばかり続いていますが、今度は(私的には)いよいよお待ちかねの『俗・さよなら絶望先生』です。去年の第3クールに放送された『さよなら絶望先生』の続編になります。

原作本も正月休みで最新刊の11巻まで追いつきましたし。しかし、『さよなら絶望先生』の単行本はほんと字が小さくて読み辛いです。というか、今までうっちゃてたのはそのせいなのですが。部屋を明るくして、落ちついてゆっくり読むと何とか今の視力でも読めます。ただ、巻末の『紙ブログ』のコーナーとかはもう読むのを諦めましたが…。
読書用のメガネ、そろそろ欲しいなぁ。安いのだといくらぐらいであるんだろう。私は左右の目の視力が違うからややこしいんですが。

とまれ、そういう体制を整えてからの『俗・さよなら絶望先生』です。

意表を衝かれるのに期待しておりましたが。いきなり糸色望先生がマルチ商法の営業マン?で、お話が妙な方向に転がって行って。
それが実は“第1巻”の「前回までのあらすじ」を基にしたお話のようです。『さよなら絶望先生』の「前回までのあらすじ」は本編とまったく違う話になってるんですが。それを基にしたようです。

それが終わってからオープニング曲。たぶん、これはプロローグというかたちなのでしょう。

後半は普通少女・日塔奈美のお話し。原作だと第1巻の最終話。彼女のキャラクター紹介的なエピソードなんですけど。もう前の『さよなら絶望先生』の方で奈美は普通に登場しているので、彼女の回顧談という形になってます。ただ、このエピソードは他のキャラクター達の紹介もあって、確かに続編が始まる時の「おさらい」としていいエピソードだと思います。

今回、CMと主題歌の入れ方からすると3パート構成でした。最初の「あらすじ」話がプロローグとして1パート、あと、日塔奈美のエピソードがA・Bパートという感じでしょうか。

絶望先生のクラスはひと癖もふた癖もある、どこか「病んだ」少女達がいて、それが魅力なのですが。どうも私にはヤンデレ属性があるみたい。リアルだとちょっと困るけど、ま、女性に縁がないから、そういう女性に振り回された経験がないから、そういうのに興味をもつのだろうし。
そして、まず第一に、私がちょっと病んでるから惹かれるのでしょうけど。つまり、彼女たちは、自分にとっては“他者”ではなくて、どこか“自己”の中の人物なのかもしれません。

しかし、日塔奈美はその「どこか病んだ少女達」の中でもいちばん難儀だなと思います。

彼女は「普通である」ことにコンプレックスを持ち、さまざまな手を使って「普通じゃない自分」を演出しようとしています。登校拒否したり、腕に包帯を巻いてリストカッターを装ったり(ほんとうに切ってるかどうかは不明ですが)。教室から飛び降りようとしたり。

「自分が特別な人間と思われたい」願望、それに振り回される事。それは素で「普通に生きられない人間」より厄介だろうなと思います。だって、素じゃない、アクセサリーのように身に着けたそういう思いはいつか醒める時が来ますもの。醒めた時、「特別な人間と思われたい」と空回りしてきた日々、無駄にしてきた時間、犠牲にしてしまった事にあぜんとするのではと思います。後悔するのではないかと思います。

ほかの天然で厄介な少女達はそう生きていく事しかできないからそう生きているのであったのでしょうが。たとえ、どんな遠回りをしても、いろんな事を犠牲にしても、そう生きていくしか仕方なかったからそう生きてしまったのであって。それは“業”とでも呼ぶべきものであって。

でも、彼女には、少なくとも「普通に生きる」という選択肢は、可能であったかどうかは抜きにしても、取ることができたという“認識”(あるいは“後悔”かも)は、将来残る可能性もあって。それが彼女を将来苦しめる事になるのではないかとも思います。
ま「特別な人間に思われたい」というのも一種の“業”かもしれませんが…。

何度も書いていますが、「何で私は普通に生きてこれなかったんだろう。」とそろそろ先が見えてきたここ数年、自問自答します。私は特に何か「特別な人間」になりたかった訳じゃないんですがね。でもなんか変な方向に行ってしまって。いろいろ時間とかを無駄にしたり犠牲にしてきたと思っています。でもやっぱりそういう形でしか生きてこれなかった“業”を抱え込んでしまっているんだろうな、“業”は“業”として「諦めて」受け入れなければならないんだろうなと受け止めていこうと思っています。じゃなきゃ自分の人生ジリ貧になっていくばかりだし。

いや、閑話休題。

『俗・さよなら先生』も継続視聴しようと思っています。

主題歌も引き続き大槻ケンヂですし。ただ、『俗・絶望先生』の主題歌は女の子との掛け合いがあったり、『みなみけ~おかわり~』の主題歌みたいにちょっと「引っかかる」感じがしますけど。しばらくすれば慣れるかな。

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