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2008/01/24

『みなみけ おかわり』第3話

今期始まった深夜アニメ、そろそろ第4話になるのが出てきました。
私は30分番組のアニメなら、4話を1枚の片面一層DVD-Rに焼いてます。DVD Videoの規格上、最高画質なら片面一層DVD-Rだと1時間くらい、つまり2回放送分で1枚になるけど。ただ、それをやるとせわしないし、HDDの容量、DVD-Rの収納、オーサリング&焼きの手間、そして画質を考えると4話で1枚DVD-Rに焼くというのがちょうどいい感じです。

んで、そろそろ録画しているアニメ、切るか視聴継続か決めなきゃいけなくなってきました。ある程度は腹心算できたのですが。
ただ、『みなみけ おわかり』がびみょ~であります。第3話まで見た時点で。

第2話で伏線が張られていましたが、第3話で引っ越してきたお隣さんが登場しました。父子家庭のようですが、きちんと“親”のいる家庭。おいおいそれじゃ“親”が存在しないみなみけ三姉妹の不自然さが浮き彫りにされるだろう、と。

変な言い方だけど、『みなみけ』って、ナチュラルまったりなお話しの衣は被ってるけど、本質的にはどこか“不自然”な「病んだ」お話と思っています。“少女的”に「病んだ」世界だと。

『みなみけ』の世界は、大人たちはほとんど登場しない、主に女の子たちだけの「ゆるやかに閉じた」世界の物語です。三姉妹のもっとも近しい“大人”になるはずの両親は理由も明かされず姿がありませんし、教師もほとんど現われることはない。
もう『みなみけ』の世界観って「親はいなくても子供は存在する」っていう設定がある感じです。そして、「みなみけ」のお話では、それにひたっている限りにおいては、それに違和感を感じない。

ここらへん『苺ましまろ』と似てるんですよね。女の子たちだけの「ゆるやかに閉じた」世界。もっとも身近な大人であるはずの彼女たちの両親はほとんど登場しない。たとえ家族の食事シーンですら、料理の並んだ食卓がアップになって両親たちの姿は映さない。

また、恋愛要素も取り除かれている、と。ただ、恋愛はまだまだな小学生高学年の女の子たちのお話しである『苺ましまろ』の世界と違って、中学生や高校生の女の子も登場する『みなみけ』の世界では、恋愛を持ち込もうとする男の子たちが現われてきますが。ただ、彼女たちに“恋愛”を持ち込もうとする男の子達は、ゆるやかかつシュールに、つまり我々の世界にあるような、視聴者が身につまされて痛みを感じるような“振り方”ではなく、拒絶されるようです。

その、「閉じた」感覚、私はそれを好む部分もあります。だから見てるんですが。ただ、ふと我に返るとそれは、「どこか病んでいるかも」と感じます。まぁだからそれを自覚しつつ、あまりひたり過ぎないようにしなきゃなとも思いつつ見てます。

そこらへんの微妙な感覚。前作『みなみけ』を制作した童夢は『苺ましまろ』を制作した会社でもあり、理解していたのでしょうが、『おかわり』を制作しているアスリードはどれだけ理解しているのかなと。

だから、父子家庭でも“親のいる家庭”が隣に引っ越してきた時点において、みなみけの両親の“現実的”には“不自然”な「不在」が、その作品世界を壊しそうな問題に直面して繰るのではと思うのですが。

それとも『おかわり』では、三姉妹の両親の不在についてきちんと解説するようなお話になってくるのでしょうか。そうなれば『みなみけ』は『みなみけ』ではなくなるような気がしますけど。でも、あえて触れて、作り手と受け手が共有してしまった「ゆるやかに閉じた世界」を“現実”へと引き戻そうとしているのでしょうか。

しかし、まぁ、『おかわり』はほんと女の子たちの下着とか入浴シーンとかのチラリズムシーンが多いですな。前作だとそれはおまけ要素で、基本は女の子たちのキャッキャウフフを愛でる作品だったと思いますが。今回キャッキャウフフが減って、そっちのほうがメインになってきてるのではないかと思います。

女の子たちのゆるやかに閉じた世界を愛でる感覚、そこにおいて“性的”なファクターは極めてアンビバレントな問題として立ち現われてくるかと思います。そういうシーンを喜ぶ自分と嫌だと思う自分が同じくらいでせめぎあってる。

ま、そういう意味で継続視聴を迷っておりますが…。

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