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2008/01/09

『みなみけ~おかわり~』

さて、『みなみけ』の続編、『みなみけ~おかわり~』(http://www.starchild.co.jp/special/minami-ke/)の第1話も録画してあったのを観てみました。

『みなみけ』は去年の第4クール、つまり10月に始まって去年いっぱいで終了した作品ですが。年明けそうそうに『みなみけ~おかわり~』として続編が放送されています。
さすがに声優さんは『みなみけ』と同じみたいですが、監督スタッフをはじめ、制作プロダクションは違うようです。どういう事情があったのかは判らないのですが、面白い趣向だと思います。

『みなみけ』はほんとうに不思議なお話です。「南家三姉妹の淡々とした日常を描く」作品だそうですが。長女で高校生の春香、次女で中学生の夏菜、三女で小学生の千秋、その三人姉妹を中心としたお話。

私が「不思議な」と感じたのは、三姉妹の両親の不在です。そういうのの状況説明って、いちばん大切なこととオッサンの私は感じますが。死別か、それとも父親の赴任に母親がついていって、姉妹は学校とかの関係で地元に残ってるとか。そういう説明が、(原作にはあるかもしれませんが、アニメでは、)私が気がついた範囲では一切触れられていません。

ただ、三女の千秋が、「面影がお父さんに似ている」と姉に言われたある男性を意識するシーンがちょっとだけありましたが。どうやら千秋は父親の顔を憶えていないようです。父親の顔を憶えられないくらい小さいころに両親は他所へ行ったのか、それとも両親が離婚して早くに父親と別居状態で、その上で母親が仕事の都合とかで他所へ行ったのかしら?

でも、千秋が親の顔を憶えてないくらい小さいころに両親と別れているとしたら、その時は春香も10歳前後だった筈。そうなると子供たちだけでやっていけてたとも思えないし。親戚の誰かか家政婦さんが三人の面倒をみていたのかしら?

ほんと、なんか説明的なシーン、死別だったら両親の遺影が飾られているシーンとか、仕事でどこか遠くに行っているのなら、たまに連絡があったりするシーンとか、あってもいいんじゃないかと思うのですが。
だいたい姉妹の生活費がどうなってるのかもわかりません。生別なら仕送りとか、死別なら保険金とか金持ちの親戚の援助とか、どうなってるのかまったく描かれていません。三人ともきちんと学校へ通えて、バイトも特にしてないのに、普通レベルの生活を維持できてるようですが。そのくらいの収入ないしは預金はあるみたいだけど。

んで、ふと思ったのは。せんじつめれば両親がいない理由は、作者が、結局は両親を初めとする「大人」がいない、女の子三姉妹だけでの暮らしを純粋に描きたかったからだけに過ぎないのではないかという事です。そういう意図が最優先されて、三姉妹の両親がどうなったかなど、作り手には関心がない、設定も説明もする気はない、そういうことじゃないかなと思うのですが…。
そこらへんの思い切り方、「(たとえ不自然に思われようと)描きたいものを描く」という思い切り方、今時の人ゆえなんでしょうか、凄いと思います。

いや、作者の中では「親子関係」をベースにした「家族観」そのものが崩壊し、消滅しているのかもしれない…。

さらにお話しが進むともうひとつの「南家」が出てきます。そこもまったく説明なく両親不在で、男の子三人兄弟の末っ子に女の子一人という四人兄弟が出てきます。

こういう「現実的」なリアリティを欠いた作品世界、強引にでも描きたい作品世界を構築する、そういう作者がとても「不思議」です…、って言うか、そういう世界を受け入れて、「両親の不在」に作品を楽しめなくなるほどの困惑を感じることなく、作品世界をまったり楽しむ私自身がいちばん不思議なんですけどね。これが「“虚構”としてのリアリティ」って奴なんでしょうか…。

さて、『おかわり』は。

オープニングの曲が変わっていました。『みなみけ』(以下「無印」と記す)では、本編の雰囲気に合った、さわやかだけど、引っ掛かりのあまりない曲でした。だから、聞き流してそのまま本編に入れたのですが。『みなみけ~おかわり~』(以下「おかわり」と記す)のオープニングははちょっと「主張のある」(歌詞がどうというのではなくて、曲自体が)曲というか、聞き流せずに耳に「引っかかる」曲です。アニメのオープニングとしては無印のほうがいい感じですが、CDとして売ったりするのなら、おかわりのほうがいいのかもしれません。

オープニングがそうでしたから、本編の感想もそれに左右されますが。

絵柄もちょっと変わりました。線が太くなったかな?その分「主張する」感が強くなるのかもしれません。

しかし1話から温泉シーンですか…。テレ東規制ってパンチラはダメで、入浴シーンはいいのかなぁ。そういえば『瀬戸の花嫁』でも入浴シーンあったし。無印でもサービスでチラリズムシーンはあったけど、いきなり入浴シーンは驚きました。
しかし、『瀬戸の花嫁』でもそうだったし、『ロザリオとバンパイア』でもそうだったし、ほんと最近の深夜アニメはチラリズムサービスシーン満載ですな。やっぱり何千円もするDVDを買わせるためには「エロは強し」なんでしょうけど。

女の子が「セックスするためでなく」裸になるシーンが多いということで、大林宣彦の『ハウス』を思い出しました。『ハウス』も「女の子達が主人公」で、「(劇中登場する男性と)セックスするためでなく」、「(さしたる必然性なく)裸になる」映画でした。当時アイドルタレントだった大場久美子あたり以外はだいたいみんなヌードシーンがあったと記憶しています。入浴シーンだったり濁流に飲まれて服が脱げるシーンだったり。そういう部分、作品背後のメンタリティにおいて、『ハウス』と『みなみけ』は通じる部分があるかもしれないです。…と論じるほどの力は私にないのですが。だいたい大林映画もあまり見ていないし。

とまれ、どっちかというと無印の雰囲気のほうがよかったかなぁとも思うのですが。でも、継続視聴してみないとはっきりとはいえないでしょう。それにおかわりもけっこういい感じです。ただ、ここまで来ると作品のほのぼの感、まったり感を楽しむというよりも、チラリズムシーンがどれだけ増えるかの方に興味が出てきてしまいますが。そうなると「なんで乳首はださんのか!」とか、「陰毛見せろよ!」とか思って不満を感じたりするかもしれないけど。DVDだと見えたりしてね。いや、DVDまでいける財力はないけどね。

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