赤闇少女
昨日は廻天百眼(http://papillon.daa.jp/)さんの公演、『赤闇少女~私と私の人形劇~』の楽日を拝見しに神楽坂のdie pratzeへ。
オールナイト明け。お昼寝したけどやっぱり少々ぼんやりした状態でしたが。
今回のフィーチャーはなんと言っても人形作家・清水真理(http://kruz.at.infoseek.co.jp/)さんが協力ということです。
清水真理さんの球体関節人形はほんとうに舞台栄えがします。だから、いろいろな公演にご出演のようです。また、清水真理さんご自身の映像作品もイメージフォーラムで拝見した事があります。人形展も以前は拝見した事があります。
ちょっと不思議な因縁がありましたのですが…。
入場すると、舞台奥にしつらえられた背丈ぐらいの台の上にお人形が並んでいました。清水真理さんの人形教室、アトリエ果樹園もクレジットされていますから、生徒さんの作品もあるんでしょうか。なんかひとつふたつ役者さんの仕込がありそうな雰囲気でしたが、それはなかったです。
ややあって開演。
大島朋恵さん演ずるヒロインの名前はアリシヤ、アリシアのヲ人形の名前はアダリ(ハダリ)。ヴィリエ・ド・リラダンの『未來のイヴ』からですな。『未來のイヴ』ってのは三次女に絶望した貴族の青年が人造人間の恋人を創って貰うというお話ですが。
アダリに命を吹き込むことを望むアリシヤ。命を吹き込まれたアダリ。しかし、永遠を望む少女アリシヤは…。というお話。
ゴスロリ。ゴシック&ロリィタは元来の発生地である西欧では混じりえない概念である、と。しかし、日本的には混じりあい、ゴスロリが生まれた、と。これは何度か書いてきたことですが。本作でも「なぜ交じり合ったか」ということが解るような気もします。
オッサンな私としては、アリシヤの幻想を受け入れ、寄り添い、アリシヤと運命を共にしたルンペンの男にシンパシーを持ちます。私もかくあれたらと思いますが…。
母檸檬の花女さんがご出演でした。母檸檬とはうってかわってのイメージで、一瞬わからなかったです。
燃える本というアイディアがいいですな。面白かったです。
音楽は前回公演が母檸檬フューチャー。今回はホルストの惑星とかツィゴイネルワイゼンとか。ツィゴイネルワイゼンの曲に合わせたクライマックスとか凄かったです。
という方向で今年最後のお芝居を楽しんで帰宅。
(ふぅ、何とか年内に間に合った)
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