« TEAC DV-516GA-002 | トップページ | 日比谷さんのライブ »

2007/11/10

『雲の上のドラゴン』

『雲の上のドラゴン なつこの漫画入門』(塀内夏子:著 講談社コミックス)
読了。コミックスです。
漫画入門書は何冊か読んだことがあります。漫画を描きたい、漫画家になりたいって訳じゃありません。何よりも私は致命的に絵心がないですし。ただ、何冊か読んでます。

本書は塀内夏子さんによる漫画家入門漫画です。
塀内夏子さんはスポーツ漫画の人らしいのですが。他の作品は読んでません、本作品が初読です。う~ん、スポーツ物は苦手なんですが…。ただ、私がよく見る、ある漫画関係のサイトに本作が紹介されていて、興味を持ったので、読んでみました。

タイトルにある「雲の上のドラゴン」とは、デビュー前、そして駆け出し漫画家時代の塀内さんにとっての憧れの世界、憧れの漫画雑誌とか、プロの漫画家さんの世界の事のようです。

本書はテクニックというよりは心構えとか、ご自身が漫画家になったいきさつとか、他の漫画家さんへのインタビュー、エッセイ的なお話とかがメインになってます。

スポーツ漫画の人のせいでしょうか、ストレートなところはむちゃくちゃストレートな語り口がいい感じがしました。

まんがは絵で成りたっている!
ヘタウマだとか味だとかこじゃれたこと言う前に
まず真剣に「絵」にとりくんでみろ!(25p)

絵がうまくなりたいのなら とりあえずたくさん描く!
描かずにうまくなるわけがない!(30p)

まず、ひとつの作品を仕上げてみること
できなかった君
君はまんが家にはなれません(63p)

言われてみれば当たり前のことだと思いますが、大切なことかと。
なんかある日こちょこちょこっと拵えた作品が大当たり!俺って天才かも!的な幻想って人はよく夢見がちだと思いますが…。「小説家志望」とか「ミュージシャン志望」とかうそぶきながら、まともに小説を書こうともしない、楽器の練習もしない手合いを見かけたりすることがありますが、そういう手合いに頭から冷水をぶっかける発言と思います。そして、それは正しいです。

投稿作品を紹介して、塀内さんが講評するというコーナーもありました。アドバイス、興味深く読みました。
最近よく、「面白い作品と面白くない作品はどう違うんだろう」と思います。同じような題材を同じように書いて面白い作品と面白くない作品はどこが分かれ目なんだろうってね。そこをきっちり分析して、「こうしたら」とアドバイスする塀内さんの書きよう、面白く拝見しました。

たぶん、塀内さんは天才型というより職人型、努力型の人なのかなと思います。だから、テクニックとかも意識して意図的に運用できる、そういう見る目ができてるから、投稿作品のどこを直したら良いかきっちりと指摘できるのではないかと。また、だからその分、先の「たくさん描け!」という発言も説得力を持ってできるのではないかと。

また、漫画だけ描いたり読んでりゃいいってものでもないことも塀内さんは語られています。取材する、資料を調べる、人と話す、学生だったら勉強とかもする、そうして自分の中にいろいろ蓄積されていって、初めて作品の構想も浮かぶ、と。それもとても大切だし、正しいことだと思います。

つまり、「楽して何とか」は邪道であると。そういう風にデビューできた人もいるかもしれないけど、それはレアケースであり、最初からそれを狙うべきじゃないと、努力しろと。どの道にしろそうであると。私は思いました。

そういった意味で漫画家志望でない私でも面白く読めましたし、参考になりました。

|

« TEAC DV-516GA-002 | トップページ | 日比谷さんのライブ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/92510/17030842

この記事へのトラックバック一覧です: 『雲の上のドラゴン』:

« TEAC DV-516GA-002 | トップページ | 日比谷さんのライブ »