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2007/10/18

『よつばと!』、本のほう

『よつばと!』(あずまきよひこ:著 メディアワークス:刊)
という訳で『よつばと!』コミックスのお話。コミックスは今7巻まで出ていますが、3巻まで読みました。

主人公の“よつば”。6歳。よつばの“とーちゃん”とよつばが夏のある日、引っ越してくるところからお話が始まります。とーちゃんはよつばの実の父親ではありません。とーちゃんが外国でよつばを引き取って、日本で育てることになったようです。よつばの生まれ育ったところ、なぜとーちゃんがよつばを引き取ることになったのか、については3巻まででは語られていません。とーちゃんは在宅で翻訳の仕事をしているみたいです。

よつばは日本語はできますが、まだ日本のこととかよくわかってないみたい。1巻ではブランコも知らなかった様子ですし。ミステリアスにするというよりも、ある意味、今の我々の“文明”に毒されていない“まっさらな”人として描きたかったという意図があったのかと。
『パパラギ』
(http://www.aritearu.com/Influence/Native/NativeBookPhoto/Papalagi.htm)
っぽく。

お隣さんが綾瀬家。父親の影は薄くてあまり登場もしないのですが。母親と綾瀬家の三姉妹とよつばは仲良しで、毎日遊びに行っているようです。
三姉妹、長女が“あさぎ”。大学生みたい。次女が風香。16歳だから高校生かな?三女が恵那。ランドセルを背負っていたから小学生みたいです。三姉妹の母親。アイスを食べられたりすると怒る子供っぽいところもあります。
とーちゃんの親友、ジャンボ。みんなが驚くほど背が高いです。父親の経営する花屋さんで働いているみたい。
このくらいがメインキャストで。あと、少し登場するのが恵那のクラスメートのみうら。それとあさぎの友達の虎子。虎子はショートカットでスレンダー美人であります。

そういった人たちとよつばの交流が描かれています。3巻までだとずっと舞台は夏休み中のお話みたい。

よつばは無邪気で天衣無縫を地でいってる子供です。そして周りの人たちもそういうよつばの天衣無縫さを受け入れ、愛していると。そういうあたたかい世界のあたたかい物語です。こちらも読んでいてあたたかい気持ちになります。
1巻の腰巻の惹句「いつでも今日が、いちばん楽しい日。」、2巻の腰巻の惹句「ただ、ここにいるだけのしあわせ。」がこの作品世界の魅力をなによりもぴたりと言い当てていると思います。

ま、私だったら、家の中で水鉄砲を発射したり、お気に入りのぬいぐるみのクマの腕をちぎられたりしたらブチ切れると思いますが…。私だったら…、でも、よつばくらい無邪気で天衣無縫なキャラだったら許すかなぁ。そういう気持ちにさせてくれるほどのキャラなんでしょうか、よつばは。

そう、よつばは“まっさら”だから、人の心の中にすっと入っていける存在なのかもしれない。そしてひとの心を内側から暖められる人間なのかもしれない。
A・J・クィネルの『燃える男』。長い戦場暮らしの中、心が荒みきり、心が死んでしまったクリーシィの心を救うのも、彼の心の中にすっと入っていけた少女のチャーリーでしたし。そういうキャラクターって、あるかなと。

“心の壁”、と書くとヱヴァっぽいですけど。心の壁。人はそれぞれに心の壁を持っていると。“自我”や“自意識”を守ってると。特に現代人は自意識が肥大しているから、ブクブクと肥大し、脆弱になってるから、心の壁でしっかりと守らないといけないと。また、心の隙間につけこんで商売をする、カネをむしろうとするやつらがいるし。陥れようとする奴らがいるし。また単純に都会は人が溢れているから、いちいち心を開いていられないという部分もあって。だから、心の壁は更に強固にしていかないといけないという部分があって。

でも、人の心はその壁の中、窒息しそうになっていて、カリカリしている部分もあって。だから、よつばみたいに無邪気にその壁を乗り越えてきてくれる存在を求めているのかと思います。だからよつばの周りの人たちもよつばを大切にしている。そして、私もこのお話が好きなのかと。どこか懐かしい、無邪気にしていられる世界。憧れます。

しかし、そういう世界はこういう物語の中にしかありえないだろうという事も理解します。
先日、よつばとひとつ違いの7歳の女の子が通り魔に殺される事件があって。よつばみたいに人懐こい子だったとか。ほんとうにこの世にはうんざりでありますよ。

登場人物だと、綾瀬家の三姉妹の次女、風香がいちばん好きです。よつばのフィギュアを買ったけど、風香もこんどフィギュアで出るそうです。『よつばと!』のお話を知らないころ、ネットでサンプルを見るともさっとした感じの造型で、いかにも“アニメ絵”系のフィギュアと違って。こういうの買う人いるのかなぁと思ったんですが。

でも、コミックスを読むとほんと、いい子です。よつばの相手にもよくなってくれますし。心のあたたかい子だなぁと。たぶん、彼女を恋人にしたり奥さんにすると、ほんと、ほのぼのとしたあたたかい、“ほんとうの幸せ”みたいな人生が送れるんじゃないかと。そう思えるような女の子です。水着姿でウェストの周りにちょっとお肉がついてるっぽいのも彼女のキャラクターと合わせていい感じです。ま、あたしにはそういう女の子には縁はありませんけど。ぐっすん。

3巻まで読みましたが。1巻はAMAZONでよつばのフィギュアと一緒に買って。あっという間に読んじゃったので2巻は会社の近所の本屋さんで。それも帰りの電車の中で読み終わったので、3巻は帰り道、自宅の近所の本屋さんに買いに行きました。

前にも書いたけど、個人経営としてはでかい本屋さんで、哲学書とか美術書までいろいろあるみたい。ただ、倉庫みたいに殺風景です。本もすし詰め状態なので、私みたいな体型の人間は積んである本をひっくり返さないように移動するのが大変なんですが。

で、探してみてもなかなか見つかりません。

置いてないのかなぁ、他所で探そうかなぁと思い始めた矢先。他のお客さんが「よつばと!の1巻はどこですか?」と店員さんに訊いて、店員さんが一発で答えて。で、私もそれに便乗して3巻を買えました。こういう偶然もあるものです。

『よつばと!』は7巻まで出ています。次々と読みたい、その世界に浸っていたいと思うけど。でも、ぜんぶ読みきってしまうのもさみしいです。どうしようかなぁ…、と思いつつ、4巻と5巻を買ってしまいました。7巻までしかないのかよぉ…。

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