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2007/10/10

『みなみけ』

日曜深夜、テレビ東京で始まった『みなみけ』(http://www.starchild.co.jp/special/minami-ke/)の録画を見てみました。
いや、単純に『瀬戸の花嫁』の後番組だからという理由でしたが。
『瀬戸の花嫁』、やっぱりもう終わってしまったのね…。

ただ、テレビ東京日曜深夜の時間帯、けっこう好きな作品がありました。
『ぱにぽにだっしゅ』とか『ARIA』シリーズとか(途中から録画したの積読状態ですが)、『ギャラクシーエンジェる~ん』とか。いや、『ギャラクシーエンジェる~ん』はちょっとスベり気味だったけど。でも、『ギャラクシーエンジェる~ん』の監督は『瀬戸の花嫁』と同じ岸誠二なんですよね。スベるのと、ツボにはまるのと、どこがどう違うんだろう?どこを外してしまったんだろう。ほんとうに紙一重の問題だと思いますが。いや、わたし自身、ジョークをスベらせるタイプなので、スベるのとハマるのとの違いってどこにあるのかいつも考えたりしているのです。いや…。

で、『みなみけ』ですが。

みなみけの三姉妹のお話。長女が高校生、次女が中学生、三女が小学生でしょうか。両親は不在です。死別という感じではないので、たぶん、お父さんの転勤にお母さんもついていって、姉妹は学校とかの関係で家にいるという感じでしょうか。

長女は母親がわりっぽく、ご飯とか作っています。
次女はややシュール入ったおてんば娘。『苺ましまろ』で言えば美羽みたいな感じ。
三女は物静かだけど、実は毒舌っていう感じ。『機動戦艦ナデシコ』のホシノ・ルリっぽい雰囲気がします。

始まる前のテロップで「この作品は南家の三姉妹の日常を淡々と描いたものです、過度な期待はしないでください」(うろ覚えなので文面はちょっと違うと思いますが)というようなメッセージが出ます。いや、日常を描いていると言いつつ、こんな日常ありなの?と思うような日常ですが。

わたしが知ってる範囲だと、ほんと、『苺ましまろ』に似てるかなぁ。あちらも女の子たちの日常っぽくない日常を描いているお話でしたが。『苺ましまろ』も好きな作品でした。録画をDVDに焼いたのを時々見てます。淡々としつつ、ちょっとシュールで、だから、まったりと見るのにいい感じです。

女の子のゆるやかに“閉じた”世界でしょうか。大人たちはほとんど出てこない。『苺ましまろ』では、いちばん身近な、いちばん関りあってる大人たちであるはずの女の子たちの両親でさえ、ほとんど出てこない。さらに『みなみけ』では両親は不在であるという設定みたいですし。

あと、男女の恋愛というか、生々しい部分を拒絶している、という部分もあるかと。彼女達の世界に生々しい恋愛を持ち込もうとする存在は排除される、と。『苺ましまろ』では、女の子たちは小学生で、まず恋愛がらみはまだまだですし。(『ないしょのつぼみ』では小学生の恋愛が出てきましたが)
『みなみけ』では、次女に送られたにラブレターが、三女のわざとなミスリードにより、果たし状と解釈されて。で、次女はそのラブレターを送った男の子をボコにすると。彼女たちの世界はゆるやかに閉じていて、それを侵そうとするもの、男女の生々しさは排除されると。

『苺ましまろ』では、準レギュラーの大人というと、彼女たちの騒動に巻き込まれるおじいさんがいます。枯れた感じのおじいさん。もう色恋の世界は卒業しかかっている。そのくらいの存在がやっと彼女たちの世界にほんの少しだけ関わりが持てる、と。そういう事かもしれない。
そういえば『苺ましまろ』、原作のコミックス版初期にはお兄さんがいるというお話だったそうです。でも、お話が進むとお兄さんの存在も消えてしまって、アニメ版では影も形もなかったということだそうです。

そして、私はそういう世界が好きであると。筋肉少女帯のアルバム、『月光蟲』に出てくる、「少女の王国」みたいな。「月の裏側でひっそり」と。

ま、世間は恋愛消費社会だと思っています。世間には恋愛物語があふれ、恋愛以外の流行り歌などほとんどない、情報誌はレストランからラブホテルまで恋愛情報にあふれている。つまり恋愛は消費と分かちがたく結びつき、消費社会のため、「恋愛しろ」と強迫してきている。その喧騒から疎外された人間、あるいはその騒動に疲れた人間、そういう人たちのための物語かもしれない。

だから、こういう物語がアニオタに受けるのかもしれない。少なくとも私に受けている原因ではないかと。私だって乙女になりたいと思う部分がありますよ。そうして彼女たちと戯れながらまったりと、ひっそりと、暮らして生きたいと思う部分が。

そして、「恋愛消費社会」の“恋愛”はほんとうの“恋愛”ではないと思ってます。ほんとうの恋愛は消費するものじゃない。そして、ほんとうの“恋愛”が手に入るのはほんとうに少数の人で、しかし、ほとんどの人は“恋愛”が手に入らなくても、物語で読んで憧れたりする事はあっても、生きていけるものと思います。

アニメ『シュガシュガルーン』を見ていて、魔女っ子の女の子が「友情は恋愛みたいに消えたりしないんだ」というような台詞を吐いて、頭をハンマーで殴られたような衝撃を受けました。もういまどきの女の子は恋愛を消費物だと、消え物だとデフォルトで認識してるのね。これが恋愛消費主義社会の“恋愛”なのだと痛烈に感じました。ま、「永遠の恋愛」も幻想ではあると思うんですが。でも、いまどきの若い衆は恋愛している最中も、恋愛は消え物だと自覚しながら恋愛しているんでしょうか。そして、恋愛しながら片方では新しい恋愛相手を見つくろいながら恋愛してるんでしょうか?信じられないけど。

凄いシーンがありました。次女が部屋に飛び込んでくるシーンだけど。コタツの上を飛んだあたりで次女がストップモーション。次女を中心にカメラが部屋の中をぐるりと動きます。それなんてシムズ2?いや、背景はCGでできるだろうけど、人物とかをぐるっと回り込む動画は手書きだろうと思うんですが。アニメレンダリングではないと思うんですが。ここらへんアニメーターさんのケレン味たっぷりですな。ちょくちょくこんな技を見せてくれるのでしょうか。

『みなみけ』も継続視聴しようかと思っています。『電脳コイル』と『Kawaii! JeNny』と週3本体制、あと、『超時空要塞マクロス』は録画してDVD-Rに焼いて、「いつか見る」用にして。このくらいがちょうどいい感じかなぁ。

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