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2007/10/19

『捜査官ガラーノ』

『捜査官ガラーノ』(パトリシア・コーンウェル:著 相原真理子:訳 講談社文庫)
読了。

最近、本屋さんでひどく心細くなるときがあります。「なにを読めばいいじゃろか」って。なんか出会った瞬間に瞬間に心ときめかせて即買いって感じの小説本がなくなってきて。
いや、「面白本はぜんぶ読みつくした」なんて訳じゃないんです、もちろん。ほんと最近、小説が読めなくなってきて。どれが面白本が判ってこなくなってきて。本屋さんの書棚の間を彷徨することもしばしばです。昔よく読んでいた書き手にもぴんと来なくなって、新しい書き手のことはよくわからなくて。

で、う~~んと迷いながら選んだのが本書でした。パトリシア・コーンウェル、実は未読でした。必読本が多々あると思いますが。それが手を出した一番の理由です。どんなもんじゃろかと思ってね。

さて、本書は。

主人公はウィンストン・ガラーノ。彼は女性地方検事の命により、迷宮入りした20年前の殺人事件の再調査を命じられる。その地方検事は野心家で、DNA鑑定とか新しい捜査方法で昔の迷宮入りの殺人事件を解決し、名声を上げることを望んでいた。
しかし、なぜかガラーノの元には脅迫状が届き、女性地方検事も襲われる。
殺人事件の真相は?そしてなぜ、ガラーノは脅迫され、地方検事は襲われたのか?
というようなお話です。

私は“ハードボイルド”系探偵小説として読みましたが。

そうなるとやっぱりいちばんの問題は、ガラーノにどれだけ想いいれを感じることができるかということであります。

ガラーノ、巻末の解説によるとイタリア系と黒人の混血みたいです。彼の愛称のひとつが“ジェロニモ”だったので、インディアンの血が混じっているように思いましたが。

周りの女性が思わず見惚れるほどのイケメンらしいです(これで好感度マイナス)。ブランド物にこだわりますが、ブランド物を自由に買える収入ではないので、もっぱらリサイクルショップやネットオークションとか、あるいは証拠品の払い下げを利用してブランド物を買っています(ここらへんなんかみみっちいです。好感度さらにマイナス)。
エスニック系の、道を知らないタクシーの運ちゃんに毒づいたり。ま、道を知らないタクシーの運ちゃんも困り者ですが、でもやっぱり好感度マイナス。

ただ、脇役がちょっと魅力的です。ガラーノの祖母。占い師兼呪術師みたい。ガラーノに惹かれている、彼とは親子ほど歳が上の女性警官とか。
いや、本書も半分くらいを過ぎて、やっと本書に好意を感じて読み進む調子が出てきました。

お話としてもまぁまぁ。20年前の事件と、なぜガラーノが脅迫されたり女性検事が襲われたりしたか?の部分については若干弱い感じがしましたが。
うん、面白かったです。むちゃくちゃ面白かったとはいえないけど。

捜査官ガラーノ、シリーズ化される予定もあるようですが。ガラーノ自体はあまり魅力を感じませんけど、脇を魅力ある人物で固めてくれたら。

しかしほんと、なにを読みたいんだろう?私って。

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