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2007/06/05

第1回 三遊亭あし歌の会

昨日は新宿ゴールデン街劇場に三遊亭あし歌の会を観に行きました。

新宿三丁目駅、駅の階段を登っているとブラスバンドの音。何かイベントやってるのかなぁ、道が混んでると嫌だなぁと思いつつ地上に出て。なにやらデモ行進の様子。よく見ると早○田大学の野球優勝記念パレード。体育会系にはルサンチマンがたっぷり溜まっている私はワニ眼化しつつ人ごみをすり抜けて。新宿ゴールデン街劇場へ。
新宿ゴールデン街の酒場、洗濯船プロデュース、『三遊亭あし歌の会』へ。

お客さんはちょうどぴったりほぼ満席でした。知ってる顔もちらほら。

最初が上野家ぱん駄さん。バンドで言えばインディーズさん。洗濯船の常連さんの方のようです。演目は『やかん』。『やかん』はテレビで見たり、速記本で読んだりしてますが、生できっちり聞くのは初めてです。面白く拝聴しました。

お次が三遊亭歌五さん。お題はちょっと良く判りません。新作っぽいです。

そして三遊亭あし歌さん。演目は『紙入れ』。

間男を銜えこんどいてしらばっくれる妖艶?かつしたたかなおかみさんの演技が見事。羽織を脱ぐところで訳もなくぞくっとしましたよ。羽織を脱ぐってところにこういう演出を持たせるやりからもあるのか!

お仲入りを挟んで。

三遊亭小円歌さん。女性。三味線漫談。三味線漫談をお演りになる方は日本にもうふたりしかいないそうで。

三味線漫談、楽屋話とか。三味線のチューニングのお話とか面白かったです。

弾きかたをよく拝見していると、ギターで言うところのハンマリングオンとかプリングオフとか、つまり、弦を押さえている方の手で弦を弾いて音を出す奏法、なんかそういった感じの弾き方をされているところもあるように見受けられましたが。どうなんだろう。

三味線の弦は絹糸で、熱に弱いそうで。舞台のライトに照らされてチューニングがしょっちゅう狂うようです。あと、糸巻きが西洋楽器みたいに歯車式じゃなく、摩擦で止まってるってのもチューニングが狂う原因かも。でも、その揺らぎってのがまた味わいかもしれません。
沢田研二も「バードバッドバッドチューニン ずれてる方がいい~♪」歌いましたもの。

三味線で『両国風景』。早弾きに昂ぶるさまは、三味線の魅力のひとつと思います。三上寛さんは津軽三味線みたいなフレーズをギターで弾きますし、日比谷カタンさんもギターですが、早弾きに昂ぶる様子がとてもいいです。というか、日比谷さんだったら三味線も似合うと思いますが。窓框に腰掛けて爪弾くさまなど似合うと思いますが。
『畸形認メ申ス』の「見て見ぬそぶり 眼潰してしまえ 知らぬ存ぜぬ 耳削げ耳削げ 天狗よろしい鼻捥いで 命乞いする 口塞げ」のあたりを三味線で聞きたいです。

そのあと、踊りで『奴さん』。ちらりちらりと覗く襦袢が…。

そして最後がふたたび三遊亭あし歌さん。『明烏』。『紙入れ』でしたたかで妖艶な人妻を演じたあし歌さん、『明烏』ではうってかわって晩稲の若旦那。いや、正反対のキャラクターを持ってくるあし歌さんの巧手。

あし歌さんのお話によると、『明烏』。このあと、この花魁?と若旦那さんは心中するという展開だそうです。そういった予感をちらと漂わせるという方向のも見たいです。
やっぱりあたし、どっか暗いんでしょうかね。

三遊亭あし歌の会、楽しみました。

あし歌さんは7日から米国武者修行ツアーとか。
生落語は初めて、いや、ひょっとしたら最後になろうかという、向こうでがんばってきたおじいちゃん、おばあちゃんもお見えになるかと思います。冥土の土産の極上落語を聞かせてあげて欲しいなと応援しています。

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