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2007/05/16

ネット右翼たち

東亜日報より
http://japan.donga.com/srv/service.php3?bicode=050000&biid=2007051648248
「新世代の「ネット・ナショナリズム」、3国間摩擦の火種に」
だそうです。“3国”とは、韓国、日本、中国の3カ国です。

パソコンを触りだした頃に買った、パソコン雑誌の付録CD-ROMに劇場版『攻殻機動隊』の予告編の動画が入ってました。「パソコンで動画が見られるんだあ!」と感動して何度も何度も見たのだけど。ちょうどその頃は士郎正宗にはまった知り合いがいて、ススメられるままに、士郎作品は色々読んでいたので、映画館で『攻殻機動隊』も観ました。

その予告編の冒頭、ナレーションで「ネットが世界を覆っているが、人々の差異まではなくなっていないくらいの未来」というようなナレーションが入ります。通信網が進化し、世界中の人々が自由に情報をやり取りできるようになれば、相互理解が進み、国家間、民族間の差異も解消され、世界は平和になる、という考え方ですね。

こういう考え方を持った人はコンピュータ時代以前にもあって、それをゲリラ的に成し遂げようとした人たちもいたようです。例えば電話のクラッキング。キャプテン・クランチとか。『キャプテン・クランチ』というシリアルのおまけの笛を、長距離電話をかけるとき、あるタイミングで鳴らすと機械が誤作動して電話がタダがけできるとか。その方法を発見した人は、「情報の流通が無料化されて、人々がたくさんの情報をやり取りできるようになれば、世界は平和になる。」という信念のもと、そのやり方を広めたそうです。

まぁしかし、その考えは実は逆で、情報流通の低コスト化、自由化が進むと、かえって国家間、人種間、民族間の反目が激化してしまう、という結果になりつつあるようです。ネットウヨクの跋扈を見るに。

どうしてなんだろう?

ひとつは、ネットの発達により、ある民族の文化としては当然だけど、ある民族にとっては耐え難い風習が紹介されるという事があるかと思います。例えば韓国の犬鍋とか、日本の捕鯨とか。それはまた、国家間の差異、メンタリティーの違いを受け入れるだけの想像力を持ちえる人間は少ない、って事になるのかもしれない。

もうひとつは、ネットの進化により、過激な思想を抱え込んでいる人が集まれるチャンスが増えたって事でしょうか。

例えば、ネット以前の時代、「○国人は皆殺しにしていい!」って思う人がある町にいたとして。その人は本屋で自分の考えにあった本を見つけて読んだり、新聞とかに投書したり、居酒屋の片隅で自分の考えを開陳したりする事があるかもしれません。でも、よほどのカリスマ性と行動力と運に恵まれてなければ、仲間もせいぜい数人集まるくらいでしょうか。

でも、ネットだと同調者は見つけやすいでしょう。そういうサイトを探して、掲示板とかで盛り上がったり、自分でサイトを作って仲間を集め、意見を交換してもいいし、そうやって仲間を集め、自分の考えをどんどん激化させる事ができてくるでしょう。

さらにもうひとつは、自分の見聞する世界、情報世界が広大になるに応じて、自分の存在が希薄になることへの恐怖があるのかもしれない。“自我の支え”問題ですね。

あたしは“スピリチュアル”とかいう輩と、この、“ネットウヨク”っていう輩は嫌いです。
両方とも努力せずに手に入るものを下地にしているからです。

スピリチュアル-「あたしの前世は○×だった」という物言い、反吐が出ます。今の自分が努力しなくても、あるいは努力しても、自分が望んだものにはなれなくて、しかし、その現実と理想の桎梏の中、「分際をわきまえる」ことも否定し、「前世」というものにすがろうとする姿、醜悪です。

ネットウヨクも。「日本人」ってのは、苦労しなくても生まれついたらなれます。その、労せずして手に入れたポジションをベースに、他国をこき下ろす事でブクブクに膨らんだ自我を満足させている、その態度が嫌いです。

だいたい、ほんとうの“右翼”なら、この国を良くするために尽力してはじめて、誇りを持つべきであろうと思うし、ほんとうの“右翼”の人たちなら、そうしている筈です。まず、きちんと“この国を豊かにする”仕事に就いて働き、さらにこの国を良くするために尽力する。そうじゃなくちゃ。そして、そういう人たちは、ほんとうの“右翼”の人たちは、他国をこき下ろすような物言いに終始する事はないと思います。

いや、閑話休題。

とまれ、この「ネットナショナリズム」は一過性の現象で、この状態を乗り越えれば、相互理解が進み、国家間、民族間の差異も解消され、世界は平和になる時代がやってくるのでしょうか。
それとも、さらにネットナショナリズムは進行し、相互嫌悪の時代が進むのでしょうか。

こういう動きに対して、何らかの処方はあるのでしょうか?相互理解を進めるほうに導くようなテクノロジーが生まれてくれるのでしょうか?
良くは解らないけど。

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