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2007/03/07

新宿LiveFreakへ

昨日は新宿LiveFreakへ日比谷カタンさんのライブを観に行きました。
当日のご出演は、
内核の波(わ)さん(http://mypage.odn.ne.jp/home/naikaku3104/)、
日比谷カタンさん(http://anorexia.k-server.org/top/top.html)、
SABOTさん(http://www.cesta.cz/sabot!.htm)、
そして、る*しろうさん(http://www7.ocn.ne.jp/~tolsilo/)、
でした。プログレ系になるのかなぁ。いや、プログレといっても良く解らないですけど、私。

新宿LiveFreakは何度か訪れた場所。
三上寛ファンクラブ仲間の又吉究さん率いるバンド、ザ・バカンスのライブもあったし。テラヤマバスツアー仲間の犬吠埼ヂルさんのユニット・第十三号雑居房&昭和精吾&母檸檬という私的には夢のような顔ぶれでのライブもあった場所です。
ザ・バカンスのライブ、最近行ってないです。心苦しい限り。

当日、LiveFreakは椅子席でした。椅子席だったのは初めてかな?お客さんすし詰め状態です。ドリンクはいつもはビールとか頼むのですが、トイレに立つのも大変かなぁと思ってジャック・ダニエルズのストレート。普通の透明プラのカップに注ぐせいか、ストレートは注ぎ慣れてないのか、多めに、ダブルくらい入れてくれました。ラッキー。今度からそうしましょう。

最初が内核の波さん。
男性EB&PC、その方がリーダーみたいで。あとEG&トランペットの男性、Drの男性、そして、フルートの女性といった編成でした。インストバンドです。
男性陣は血糊をかけたりボロボロにした白衣を羽織っていて。そして女性は着物姿。内核の波さんは海外公演に力を入れているようで、メキシコやアメリカにも行くとMCされてました。そういう意味で女性は着物姿だったのでしょう。
映像をステージに映写しながらの演奏。白衣や着物に映像が写ったりして。
なぜかステージ中央にターンテーブルに乗せられてぐるぐる回るヴィデオカメラがあって。どういう画が撮れてるんでしょうかね。

お次が日比谷カタンさん。『畸形認メ申ス』からさらっと入ったあと、題名は忘れたけどたぶん、時代劇のテーマ。それから『大江戸捜査網』の「死して屍~」の語りからテーマ曲。
大江戸捜査網のテーマは名曲ですな。ハリウッド製パニック超大作映画のテーマ曲といわれてもおかしくないくらい、『大空港』とか。

私の中で『大江戸捜査網』は。私は小さいころ、週末、お婆ちゃん家に良く預けられていたんですが。お婆ちゃん家、唯一いじめられる心配のない、いじめたりすることもない、日曜の朝。『兼高かおる世界の旅』を見て、『大江戸捜査網』を見て。その思い出と分かちがたく大江戸捜査網のテーマは結びついています。

MCを挟んで。それから『逆抵牾参る』 PHASE1部分とか。それから不思議な感じにつないでいって、メドレーで『スガスガしい休日』。
『スガスガしい休日』。恋愛幻想をそのカラクリに気づきつつ、維持している状態の唄。なんせ彼女がいない休日をスガスガしいと感じるくらい。

何度も何度も書いていますが。自我はそれ一人では安定せず、何らかの支え、“幻想”が必要で。その“幻想”であった宗教や地縁血縁、主義といった「大きな物語」は崩壊し、“恋愛”がそのぶん「自我の安定装置」としてクローズアップされているのだけど。
しかし、“幻想”が自我の安定装置としてその持てる力を十全に発揮するには、それは当人には“現実”でなくてはなりません。だから、“幻想”を“現実”として生きている人間に、当人の“現実”を“幻想”として認識させることは困難、いや不可能と言っていいくらいで。

「妄想の覚醒に是非とも、あなたの稚拙な幻想は反作用で必要なはず。」(『ヲマヂナイ』)
『ヲマヂナイ』はリストカットの曲とか。リストカットとは、幻想に入り込みすぎた“自我”を、肉体という“現実”の痛みで引き戻そうとする試みなのかもしれません。

逆に言えば「現実の幻想性」を知ってしまった人間にとって、自我の支えを得ることはきわめて困難です。まぁ、手っ取り早いのは、自我を分裂させて、あるいは統合を諦めて、スキゾフレニィに生きていく事しかないわけで。嗚呼スキゾフレニィアパルトメント。
『スガスガしい休日』は毒たっぷりの歌詞の中に、そういうきつさが歌いこまれていて、傑作であると思います。

しかし、ここまで解っていらっしゃる日比谷さんを「オカルト」と呼ぶ人もいるのよね。むしろ「と学会」の方が日比谷さんにはふさわしいと思います。と学会にはプログレ好きな方もいらっしゃるようですし。

それから『愛のギヨテエヌ!~恋するイミテシヲン! サ!』、そして、『ウスロヴノスチの切符切り』で〆。『ウスロヴノスチの切符切り』は『ヲマヂナイ』みたく、『畸形認メ申ス』の「厭離穢土ヤ…」のくだりが後につくスタイルでした。

(以上セットリスト記憶を頼りに書いています。間違えてたらごめんなさい)

三番手がSABOTさん。チェコからお越しの方。男性EBと女性Drのインストバンドです。さいしょ、Drの方、クルーカットだったから男性とばっかり思ってました。
しかし、こうやってライブハウス通いをしてると、時々海外からの方がいらして。渡航費用とか考えると大変だろうなぁと思います。また、三上寛さんはフランスとかへ、日比谷さんはヨーロッパにコンスタントにツアーに行ってらっしゃいます。って言うか草の根外交?

チェコ。ミリヲタ的にはチェコというと思い浮かぶのは…。日中戦争当時、中国側のチェコ製の機関銃に日本軍はさんざん苦しめられて、「チェコ銃」って恐れられていました。
また、チェコを併合したナチスドイツはチェコ製の優秀な戦車を手に入れて。電撃戦の初期はそのチェコ製の戦車が大活躍したし、ドイツの敗戦まで、その戦車のシャーシを利用した自走砲が大活躍しました。
また、テルアビブ空港乱射事件で岡本公三たちが使ったのはチェコ製の軍用小銃。あのころ、東欧圏の各国軍はソ連のAK系の小銃のコピーか、ほんのちょっと手を加えたものを使っていたのに、チェコ軍はオリジナル設計の小銃を採用してました。

うん、なんか、「メカは友達」な国だなぁという印象です。だいたい「ロボット」なる言葉を生んだのもチェコのチャペックだし。
そこらへんの伝統が、クレイアニメーションの大家、ヤン・シュヴァンクマイエルまで続いていると思うのですよ。

で、SABOTさんお使いのエレキベースはボディが透明プラスチックでね。単材か積層材か解らないけど、透明プラスチックでギターのボディを作るのは大変かなと思います。それがやっぱりチェコの職人魂かもとか思ったり。いや、チェコ人ならボヘミアグラスでギターなんか作ってしまいそうですが。

トリがる*しろうさん。る*しろうさんのライブも何度か拝見していますが。でも、印象をどう書けばいいのか。書かないバンドじゃなくて、書けないバンドですな。
今回の編成はKeyBの女性、EG&ピアニカの男性、Drの男性という編成。
KeyBの方。いたずらっぽい目つきで他のメンバーに合図を送る様子、VEXATIONの幽蘭さんをちょっと思い出しました。

この日、前の方に座れたけど。LiveFreakはステージ奥に客席を照らすライトがあって。車のヘッドランプみたいな強烈なランプ。その光がモロに直射してきて。
刑事ドラマとかで、取調室のテーブルの上に電気スタンドが置いてあって。ブチ切れた刑事がそのスタンドの光を容疑者に当てたりするシーンがあります。あれは容疑者に傷をつけずに不快にさせる方法なんです。それと同じ感じで、ちょっと嫌でした。ま、席を移ればよかったんだけど。

いや、楽しい夜でした。日比谷さんのライブ、ただ、今月行ける日比谷さんのライブはこれだけになりそうです。
あ、そうそう。日比谷さんのライブチラシに新アルバムが5月に出るってありました。ノルウェーの方が参加されているようす。5月になれば懐具合も安定すると思いますし、ちょうどいい按配になるかなぁ、楽しみです。

レコ発も行きたいしね。

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