村上春樹訳『ロング・グッドバイ』
八重洲ブックセンターに行ったのだけど。
村上春樹訳『ロング・グッドバイ』があちこちに平積みされていました。
出るなんてぜんぜん知らなかったので、ちょっとびっくりです。
レイモンド・チャンドラーだけかもしれない。「読んだ」って言える作家は。
長編はぜんぶ、短編{チャンドラーの場合、短編というより中篇と呼んだほうがいいくらいの長さのが多いのですが}も手に入る限り読んできました。
ハヤカワミステリー文庫や創元推理文庫以外で出たチャンドラーの短編集とかあって、それも持ってました。
長編だと、私が高校生のころは、『高い窓』と『湖中の女』が入手困難でした。
それが、受験で上京して、ふっと入った本屋さんにポケミスコーナーがあって、当たり前のように『高い窓』が並んでいたのには度肝を抜かれました。「東京って凄いな」って。
その受験した大学は受かったけど。迷ってその時は地元の大学に行きました。
だけど、まぁ、色々あって。
村上春樹は読んだ事がありません。でも、熱心な読者さんがたくさんいらっしゃるみたいです。
まだ、チャンドラーを知らない、その読者さんが、それがきっかけでチャンドラーを好きになって、色々読んでくれたらいいなと思います。
私は清水俊二訳があればじゅうぶんですが…。
「ぼくはセンチメンタルな人間なんだ、バーニー。
暗闇にすすり泣きが聞こえたら何だろうと見に行く。気の利いた人間はそんな事はしない。窓を閉めて、ラジオの音を大きくするか、車にスピードをかけて遠くへ行ってしまう。」
『長いお別れ』でいっとう好きなマーロウの台詞です。うろ覚えですが。
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