イメージフォーラム卒展2
昨日はイメージフォーラム付属映像研究所卒業制作展、Cプログラムを観に行きました。
こちらは映像コースの作品のようです。
3分から10分程度の作品、9本。
イメージフォーラムもずいぶん行かなくなってしまって。
木曜、久しぶりに訪れたイメージフォーラム3Fの、実験映画上映フロア(映像研究所の教室でもあるそうですが)には、赤いカーペットが敷かれていました。もともとはコンクリの打ちっぱなしだったと思いますが。赤い床、白い壁、黒い暗幕。赤と黒と白、ですな。
四谷三丁目時代のイメージフォーラムには通いつめたものです。
プログラムによってはお客さんが私を入れて2・3人しかいない時もあったりして。
なんで通うようになったかと言うと。
まず、イメージフォーラムのかわなかのぶひろ先生が第1回日本冒険小説協会全国大会からビデオ係をなさっていて。で、先生の上映会の案内が深夜+1に置いてあって。お付き合いのつもりで伺ったのですが。たぶん、というか、必ず退屈すると思っていたのですが。けっこう引き込まれていって。引き込まれる自分がなんか奇妙でした。
アクションシーンもない、ストーリーも定かではない、可愛い女の子が出てくるでもない、そういう映画に引き込まれる自分に変な感じがしました。
たぶん、カット割りとか作品としての息遣いが絶妙だったのではと思います。そして、人が映画に引き込まれるのは、アクションとかストーリーとか美男美女とかそういう“写されているもの”だけではなくて、映画自身の、映像の、なんていうのか、メタな、ある種の“力”があるのだなぁと思いました。
それともうひとつは。
日本冒険小説協会には映画マニアがたくさんいます。映画の世界に行った人も大勢です。で、劇映画はかなわないけど、実験映画には詳しい人になりたいなぁと思ったのがもうひとつのきっかけでした。けっきょくそっちもダメっぽいけど。
いや、閑話休題。
印象に残ってて、言葉に書ける作品をいくつか。
れんしゅう(勝野秋子/8ミリ/10分)
魚をさばいていて、血を見て興奮した女の子が、包丁を振り回すという作品。
いや、あたしも時々やってたんで。ファイティングナイフで。
胎内くぐり(加藤由里子/ビデオ/6分)
珍しく、お年寄りをモデルにした作品。モデルの方は作者と苗字が一緒だから、おじいちゃんなのかな。
いや、セルフドキュメンタリー系作品なら、両親とか祖父母が出てくるのはありますが、こういうイメージ系の作品だと、作者とだいたい同年代か年下の人がモデルになることが多いように見受けられますが。そういう意味でちょっと毛色の変わった作品です。
The Sleep of Reason(吉川亜里/ビデオ/8分)
ちょっとロリィタっぽいイメージが。
magical tree(成瀬拓也/ビデオ/5分)
コンポジション系の映像作品として手堅くまとまっているように思いました。
“コンポジション系”っていうのは、えぇと、伊藤高志の『SPACY』みたいな作品を指す自分の造語なんですが。
映像について語るのは難しいやい。
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