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2007/01/14

SRDX水銀燈

ローゼンメイデンのDVDを久しぶりに観かえしています。
お話については長くなるし、検索すれば紹介サイトはたくさんありますので詳細には触れません。伝説の人形師、ローゼンの創った生きている球体関節人形・ローゼンメイデンたちのお話です。

ローゼンメイデンの事を知ったのは、2004年11月のデザインフェスタがきっかけ。りんかい線の国際展示場駅から東京ビッグサイトへ向かう道すがら、ぽつぽつとポスターが貼られていました。その前に何かアニメ関係のイベントでもあったのでしょうか。
球体関節人形の世界も知り始めた頃で、その、球体関節人形たちが出てくる作品って事で興味を持ちました。

ローゼンメイデン自体は2004年秋からの放送でしたから、私が視はじめたのは後半からです。でも、はまりました。球体間接人形が出てくるという、いっけん耽美そうな話ですが、出てくるのは引きこもりの少年を初めとする“閉じて”しまった人たちの話、そういう部分に、ちょっと油断すると“閉じて”しまいそうな私の琴線が反応したのだろうと思います。

で、前半は見逃してしまいましたから、DVDを買いました。全部初回限定版仕様で揃えました。原作の単行本も買いました。

ただ、やっぱり熱は醒めるもので、単行本も買わなくなってしまったし、アニメの続編『ローゼンメイデン・トロイメント』、さらに最初のローゼンメイデンの前日談である、『ローゼンメイデン・オーベルチューレ』も録画してDVDに焼いたのですが、未見です。

しかし、久しぶりに観かえすとやっぱりどこか心の疼きをつつかれます。やっぱり名作であります。で、以前から気になっていたローゼンメイデンに出てくるドールの1体、水銀燈のフィギュアを買ってしまいました。

水銀燈。『ローゼンメイデン』では敵役であります。しかし、お話のラスト、彼女は一つの“欠落”を持っていたことが明らかになり、それゆえに敵役としてふるまわざるを得なかった、その哀れさが心に刺さりました。

今回購入した水銀燈のフィギュアは、ユージンというメーカーのSRDXなるラインナップの一体です。SRDXシリーズでローゼンメイデンに出てくるヲ人形さんたち、色々出てるんですが。置き場所も懐具合も限られていますので、いちばん好きな、いちばん印象に残っている、水銀燈のフィギュアだけ買おうと思った次第。

ドールのフィギュア、ですな。

070114_1 パッケージです。タバコは大きさ比較用。大きいです。フィギュア本体はそう大きくないのですが、十字架を模した飾り台が大きいです。しかし、この状態じゃ大きくて飾るスペースが難しいです(涙)。
背中の羽根やリボン類など細かいパーツは破損や変形を防ぐために後からつけるようになってます。説明書は付いてないので、パッケージの写真を見ながら取り付けることになります。ちょっとだけ不親切な感じがしました。

で、この水銀燈のフィギュア、原型師さんにとっては満足のいかない物だったらしく、原型師さん自らが
http://www.interq.or.jp/aquarius/kanagusa/suiginn.htm
で改修方法を紹介しています。今回、そこで紹介された方法に準じて改修してみる事にしました。
行ったのは、上記ページで紹介されてる改修部分のうち、髪全体を上に移動させて前髪に隠れている目を出すというのと、設定通りに足のドロワースとストッキングの間の部分を肌色にするという改修です。塗料とか工具が揃っていて、こちらのモデラーとしての腕があれば、ほかのも試してみたんですが。

*以下、改造は自己責任で*

070114_2 改修してみた頭部と、改修中の足。足はちょうどドロワースとストッキングの間の部分が独立した部品なので、その部品を外して作業します。ひとつは塗装を剥がして地色の肌色にした状態、もうひとつは購入時の白く塗られた状態です。塗装を剥がすのは、フィギュア関係のサイトを色々調べて、瞬間接着剤の「はがし液」を使いました。私が買ったのはアロンアルファの奴。布切れにはがし液をつけてこすってやって塗料をはがしてやります。プラの地肌はあまり痛めずに、塗料だけきれいに剥がれてくれます。こういうテクニックがあるのかと感心しました。

部品同士は接着されていないようですが、かなり固くはめ込まれていますので、お湯につけて素材のプラを柔らかくして取り外しました。手をつけて作業できるぎりぎりぐらいの熱いお湯を洗面器に張って作業しました。ただ、それをやるとドレスの裳裾とか髪の毛とか、薄いパーツや細いパーツも柔らかくなって変形してしまうので、注意して作業しなければいけません。ま、ちょっとぐらいの変形ならお湯につけて柔らかくしてから直してやればいいのですが。
改修してからの頭部の組み立ては、ちょっと強引に取り付ける部分がありますので、その時もお湯に漬けて柔らかくしてから作業した方が良いかと。

070114_3 これが改修作業を行って、細かいパーツを取り付けた完成状態。
眼の改修。やっぱり目がきちんと出てると表情が出ると思います。
足の改修。ペティコートやドロワース、ストッキングの上端が白いので、ノーマルだとスカートの中が白一色でアクセントがありません。この改修を行うと肌色がいいアクセントになると思います。原型師さんによるとこの部分は生足ではなく、肌色のタイツをはいているという設定だそうですが…。やっぱりこの部分は生足仕様で膝は球体関節の表現をして欲しかったなと。球体関節人形のフィギュアなんだし。

ドレスの裾に逆十字があしらわれていますから、黒ロリじゃなくてゴスロリの衣装かと思います。あるいはロリじゃなくてゴスの衣装になるのかなぁ。イメージとしては黒いドレスなのでしょうが、本作では黒に近い濃紺のドレスです。これも面白いですね。実際には濃紺なのに、脳内では黒というイメージを持ってしまう。このくらいのサイズでほんとに漆黒のドレスなら、ハイライトやシャドウもつぶれて、のっぺりとした感じになってしまうから。スケールモデル塗装のコツとして、小スケールになっていくほど色は明る目にしていった方が良いというのがあります。細部が潰れてしまうからです。

水銀燈はローゼンメイデンの第1ドールとか。「命を創る」という、神にしか許されぬ御業。それにあえてローゼンは挑んだと。だから、水銀燈の衣装には神に抗って生きていく者の宣言として、逆十字があしらわれているんじゃないかと思います。

この十字架型の飾り台はいい感じですし、原型師さんの作例のようにウェザリングを施せばさらにいい感じになりそうですが。でもやっぱり少々でかすぎます。もっと小さいスタンドになりそうな物を探すか作ろうと思ってます。
できたらやっぱりこれ丸ごと入るケースが欲しいです…。

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