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2007/01/30

現代視覚文化研究

『現代視覚文化研究』(三才ブックス:刊)
この前の本田透さんのトークショー『ダンゴムシでも書けるライトノベル講座』の会場で購入した本です。ムック本になるのかな。
アニメとかゲームとかを中心にした特濃のヲタク本であります。さすがについていけないくて、半分くらい拾い読みでギブアップ。

でも、読めた部分は大変面白く読めました。
アニメの紹介は今度見てみようという気持ちになりましたし。
ゲームもお金があったら買いたいなぁと。

萌え4コマ誌の話。実は私、20年以上前から数年前まで4コマ誌をよく買ってました。4コマ誌ブームも知ってます。それも含めて説き起こしてくれていたので色々思い出したりしました。ううん、しかし、ストーリー4コマの誕生の話で業田良家の『自虐の歌』が出てこなかったのが残念。ストーリー4コマってのは、従来型の1本完結タイプの4コマじゃなくて、4コマの積み重ねでストーリーを描くってスタイルの4コマ漫画なんだけど。『自虐の歌』は途中からストーリー4コマに徐々にスタイルが変わっていって、最後は大河さえ感じさせる大感動物語になって行きました。それが印象深かったのですが。

萌え4コマの世代にはもう4コマ誌は買わなくなっていたのですが。ちょっと萌え4コマの世界にも手を出してみようかと思います。

同人音楽の世界ってのが紹介されていました。メジャーともインディーズとも違う第3の存在らしいけど。Wikiによるとこんな感じ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%B3%E7%B3%BB%E5%90%8C%E4%BA%BA
知らなかったです。
あ、そうそう、ミリタリーマニアが書いたとおぼしきページもありました。2ページだけだけど。ちょっとぬるめ。なんか特濃2次ヲタ兼ミリヲタがっていうのはいないのかなぁ。

本誌のまんなかあたりに『萌え話』がありました。アニメヒロインと自分との脳内ラブラブ話みたい。ちょっとついてこれなくて、パラパラと見ただけだけど、本書の真骨頂かと。
2次元キャラに萌え、脳内に取り込み、物語を妄想する。そして、それに癒される。
それこそが2次元の効用なのでしょうか。

2次創作というのは、同人誌の一大ジャンルのようです。もちろん、ごっこ遊びなんてのは小さいころ誰でも遊んだ事があると思うし。小説や映画や漫画のヒーローと自分を重ね合わせていい気持ちになる時もあります。また、ゲームのようにもっと自分とヒーローを重ね合わさる事のできるシステムも生まれ、発展してきました。ほんと、脳内万歳!の世界ですな。

と思いつつページをめくると、『メイドのいる屋根裏部屋「シャッツキステ」』
http://schatz-kiste.net/
の紹介記事が目に飛び込んできて。
このお店、ただのメイド喫茶ではなくて、お店やメイド役の女の子たちに色々設定のあるお店だとか。

メイド喫茶は一度だけ行った事がありますが、ウェイトレスさんがメイド服を着ているだけで、内装とかは普通だし、あまり“物語”を感じさせないところがちょっと物足りなかったです。シャッツキステさんはしっかりとした“物語”の上にあるお店のようです。
そして、お客さんは、その“物語”の一部としてお店を訪れると。

いや、これも“演劇”じゃないかと思うのだけど。お芝居の新しいスタイル。演劇用語でいえば“エチュード”になるのかなぁ。即興劇。ただ、お客さんを巻き込むというのが新しいところ。もちろんお客さんにもある程度のお芝居の心得がなくちゃいけないけど。お芝居の心得があればあるほど楽しめると思うけど。

演劇実験室◎万有引力は、お客さんを舞台によく上げていました。今は大変なのか、あまりやらなくなってしまったけど。そして、客席を所狭しと役者さんが駆け回ります。そして、緞帳の上げ下げがなくて。開演前から役者さんが劇場を蠢いたりしてます。つまり、世界そのものが劇場、その劇場で繰り広げられているお芝居が歴史、という感覚じゃないかと思ってます。だから、万有引力のお芝居は始まりも終わりもない、と。役者も観客も区別はないと。
また、万有引力もその前身の演劇実験室◎天井棧敷も市街劇というスタイルの公演をやってます。もう市街そのものが劇場であると。

たぶん、そこらへんのスピリットがシャッツキステにまで至ってるのではないかと。正確にはお店は閉鎖空間だけど、“市街劇”じゃないかと。つうか、そのうち秋葉原で市街劇ってのができないかなぁ。ものすごく親和性があると思うんだけど。ただ、人が多すぎるのが難点ですな。

私はそういう「入っていけるお芝居」というのに興味があります。ゲームなんかもある意味そういう物だけど。お芝居をやるほどの根性もスキルもないけど、でもお芝居の世界に入れたらいいなと思ったりしてます。コスプレなんかもそうじゃないかな?
だいたい演劇実験室◎万有引力にはまったのも、市街劇『百年気球ラビュリントス』のせいだし。

だから、あたしが寺山修司が好きで、こういう世界に興味を持つのも実は繋がってると理解しています。

”現実”なんてクソ食らえ!つうか、今の、我々があくせくしている“現実”もひとつの虚構に過ぎないさ。いやいや…。
そういう精神がルーツにあって、本書で言われる“2次元”じゃないかと思ってます。

『現代視覚文化研究』、全部は読めない、ついてはいけない本だけど、そういうのを考えさせてくれる、いい本であったと思います。

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