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2006/12/09

このミス

本屋さんに『このミステリーがすごい!2007』をチェックしに行きました。
いつも今頃出る、国内海外のミステリーランキング本です。
だいたいその年の前年冬からその年の秋ぐらいにかけて出たミステリーのランキング本なんだけど。

『このミス』のランキング自体はどうも私の嗜好と合わないので、あまり気にはしていません。
それを思い知ったのは、数年前に海外編で1位になった『ポップ1280』です。ノワールらしいのですが。
キャラクター誰一人まったく入れ込めない本でした。ストーリーも余り好きにはなれなかったし。

私は冒険小説・探偵小説系はキャラクターで読むほうになると思います。主役でなくても脇役でもいいから、誰かひとりでも入れ込めるキャラがいれば、そのキャラを応援しつつ読めます。誇り高いヤツがひとりでもいれば。

『誇り高い』。『プライド』という言葉にはふたつの方向性があると思います。
ひとつは体裁、外聞といった“外部視点”での『プライド』。
もうひとつは信条、モラルといった“内部視点”での『プライド』。

あたしは“外部視点”の『プライド』はあまり持ちたくありません。
もし持てるなら、“内部視点”のプライドを持ちたいと思っています。
どんな嘲笑を受けようと、蔑まれようと、自分の信じるものを大切に生きる姿勢というか。

もちろん、そのプライドすら、たいして保ててない自分がいます。
その事に少々情けなさを感じているのですが。

『ポップ1280』にはそういう意味での入れ込めるキャラクターがいませんでした。みんな小悪党ばっか。いや、悪党でも、誇り高いヤツがいれば入れ込めるんですが。小悪党たちはけっきょく目先の欲で汲々しているヤツばっかで。だから、つまらなかったです。

『このミス』は毎年、内藤陳・日本冒険小説協会会長の項だけ楽しみにしていました。
会長は単純なランキングじゃなく、野球チームの打順に擬して毎年面白本を紹介されています。単純にランキングをつけたくないというご意思からだったと。打順なら、最初のほうのバッターは確実な出塁を、4番に強打者を、なんていう、各打順に意味を持たせられ、単純なランキングにはならないという趣向だと理解しています。あたし自身が野球に疎いのであまりそのご意思をうまく受けとめられないのですが。

で、会長の項は毎年他の方のいちばん最後になってました。どうも会長の原稿は毎年最後になるようで。これも、できる限り締め切りギリギリの本までフォローしたいというご意思からだったと伺いました。

で、場所も定位置ですし、毎年会長の項を楽しみにしていたのですが…。

どうやら、今年は会長はお書きになっていないようです。
ちょっとさみしい思いをして書店を後にしました。

せめて年内いちどは深夜+1に顔を出さないとなぁ…。

いやしかし冒険小説ももうほとんど読まなくなってるし…。

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