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2006/11/18

廻天百眼『極楽鳥』×『変身前夜』

昨日は南阿佐ヶ谷のひつじ座という所に虚飾集団・廻天百眼(かいてんひゃくめ)さんの公演、『極楽鳥』×『変身前夜』というお芝居を観に行きました。

廻天百眼を主宰する石井飛鳥さんは、母檸檬さんのライブの時、母檸檬さんの花女さんの紹介で知り合いました。マルチタレントというか、色々なさっている方。今は表に出ないようですが、廻天百眼主宰として、パフォーマンス、お芝居、バンド活動とかなさっています。写真もなさっているようで。
また、ある種のカリスマ性をお持ちの方のようです。
二十歳そこそこの方なんですが、そのマルチぶりは凄いです。

そこらへん、ある種、寺山修司に似ている部分がありますが。
どだろ?第二の寺山修司となりますか、それは私ごときには分かりません。
ただ、なったら、「私、昔からあの人を知ってるのよね。」と自慢したいと思います。

作品は、まず、エンターティメント志向かと思います。二十歳そこそこで才気煥発でアンダーグラウンド志向となれば難解を弄ぶ方向にいってしまうような場合がままあって。お客さんを「???」状態にしてしまって。「解る方だけ解ればいいのです。」なんてうそぶく方向に行ってしまいがちかと思います。

石井さんはまずお客さんに楽しんでもらおうという気持ちがあるのではないかと思っています。今回のお芝居も「見える予定のお客さんが来ないので」数分開演を遅らせました。そこらへんの態度、好きです。また、彼自身陣頭に立って客入れの案内係をなさっていて。まぁそれで少し石井さんと言葉も交わせたのですが。そこらへん、尊敬しますし、お客さんと触れる部分にいるという態度が、たぶん、石井さんご自身を伸ばしていくんじゃないかと思います。

今回、「『極楽鳥』×『変身前夜』二本同時上演」という事で。私はてっきり映画みたいな二本立てのお芝居かと思いました。一本やって、それから次の一本やるってね。
しかしびっくり、なんと言葉通りお芝居ふたついっぺんに上演です。ここらへんが石井さんのけれん味という感じです。前衛的であります。

舞台中央奥にしつらえた“繭”に閉じ込められた少女のひとり芝居、それが『変身前夜』で、その周囲で繰り広げられる、極楽鳥を巡っての物語が『極楽鳥』であります。

『変身前夜』。月蝕歌劇団の役者さんでもある大島朋恵さんのひとり芝居。茶色い梱包用紙で作られた繭の中。
大島さん、衣装は黒い半袖のワンピース、袖口と裾の中ほどに白いレース。シンプルだけど、センスのいい感じがしました。四谷シモンの人形のように、細く、くいっと三日月型に整えられた眉。その下の双眸は妖しい光を湛え。やっぱり大島さん、凄いや。

『極楽鳥』。極楽鳥を求めて極楽鳥の島に漂着した王子、女海賊?、そして極楽鳥の島の巫女たちの物語。

『極楽鳥』をメインで見て、『変身前夜』をバックグラウンドで見る感じかなぁ。『変身前夜』の大島さんのマントラのような台詞。やっぱり大島さんの“力”があったような気がします。

繭の内と外の物語。繋がってないようで繋がってて、繋がってるようで繋がってない感じ。

さらに、台詞で「客席は安全地帯ではない」、「世界を劇場に」という、寺山修司のような挑発もあるけど。まだそれはまだまだと思いました。例えば天井棧敷直系の万有引力では、そのテーゼを示すために、客席を役者さんが動き回ったり、お客さんを舞台に上げたり、そして、市街劇も行ったりしたのですが。ただ、最近は万有もお客さんを舞台に上げることはしなくなったし。そういうのは色々と大変なのだろうなぁと思います。

お芝居は途中、ちょっと中だれしたかなぁという部分もあったように感じましたが、面白かったです。という訳で、お芝居を楽しんで帰宅。

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