« 『中通無情』ライブ | トップページ | 『結婚のすべて』 »

2006/11/24

伝統芸能祭りグランドチャピオン大会

昨日は四谷三丁目までお出かけ。
三遊亭あし歌さんご出演の『四谷伝統芸能祭り』を拝見しに。

某所では11時半会場12時開演となっていましたが、祝日ということで二度寝して、起きたのが11時前。こりゃイカンと飛び起き、身支度もそこそこに四谷三丁目まで。12時ぎりぎりに会場の新宿歴史博物館着、そのまま2階の講堂に飛び込んだのですが…。まだお客さんもいず、ミーティングの真っ最中。12時半会場、1時開演ですって。
そりゃ真昼の決斗じゃあるまいし、12時スタートってわきゃないですな。わはは。

んで開演までちょっと歴史博物館を見学。最初はそうするつもりでしたし。
四谷三丁目は渋谷に移る前のイメージフォーラムのあった場所。昔、実験映画にはまっていたころ、足しげく通った場所であります。丸の内線四谷三丁目駅のところの消防署の博物館と新宿歴史博物館はついでに足を伸ばした事があります。

イメージフォーラムが渋谷に移転して。それから四谷三丁目は一度だけ来た事があります。車力寄席というのに三遊亭あし歌さんがご出演だということで。車力寄席ってのは、四谷の飲食店の寄り合いが母体となっての伝統芸能の会という事だと理解しています。そのときは飲み屋さんでその会は開かれたのですが、会が終って、美味しい物も頂いて、とても楽しかったです。そういうのがあるっての、イメージフォーラムがあった時分はぜんぜん知らなかったのですがね、面白いものです。

閑話休題。

歴史博物館は特別展として尾張家の江戸屋敷展に関する展示やっていました。ちょうど近所の市ヶ谷に尾張家の屋敷があったそうで。江戸御三家の尾張家。お屋敷も上屋敷中屋敷下屋敷と3つもあったそうですし、そのお屋敷自体広大であります。
しかし、参勤交代制度があったせいで、城主が国元をあけているから、先日観た映画『斬る』の背景にもなった、城代家老が悪政の限りを尽くすというような事もあったのでしょうか。

駆け足で展示を見て再び2階講堂へ。受付を済ませて。

当日のご出演は
前座さんの開口一番があって、
三遊亭金翔さん、
三遊亭好二郎さん、
瀧川鯉橋さん、
田辺凌鶴さん、
三遊亭遊馬さん、
中入りを挟んで、
三遊亭あし歌さん、
瀧川鯉之助さん、
川柳つくしさん、
立川談修さん、
コント青年団さん、
桂快治さん、
でした。 田辺凌鶴さんが講談で、コント青年団さんが漫才で、他の方は皆さん落語でした。

いや、楽しかったです。やっぱり落語も音楽も生がいちばんです。

三遊亭遊馬さん。先日テレビで拝見したNHK新人演芸大賞で拝見した方だと思います。噺もその時と同じ『蛙茶番』だったかと。素人芝居の舞台番になった職人さんが主人公の噺でしたが。その職人さん、粗忽者で大失態を演じるというお話。他の方の『蛙茶番』は知らないけど、その職人さんが遊馬さんだとちょっとおっかない感じがします。

遊馬さんはしかめっ面とか顔をゆがめるのが面白いです。そのゆがめた顔で演じるその職人さんが、田中邦衛みたいな、つまり、なんとなく若大将シリーズの青大将、って感じがしました。どことなくですが。

しかし、素人芝居ってのも最近は聞きません。それだけ人が集まらなくなっちゃったのかなぁ。かつてヴィクトリア朝時代の英国の上流階級でも素人芝居が流行していたそうです。
今ならライブハウスでバンドをやるって感じか。

舞台番というのは客席にいて、騒がしくてお芝居の邪魔をするお客さんをいさめるスタッフのようです。今時のお芝居にはいないと思いますが、復活した方がいいかもとか思ったり。

講談の田辺凌鶴さん。田辺一鶴さんのお弟子さんとか。「鶴を凌ぐ」というお名前、師匠の一鶴さんの「自分を越えて行け」という思いが込められているのでしょうか。お弟子さん思いの師匠さんなのだろうと思います。そういう人の下に就きたいなぁと私も思います。
演目は『一心太助』のさわりのところのようです。講談というのもなかなか拝見する機会がないので面白かったです。

コント青年団さん。リストラネタでありました。いや、業績が順調に右肩下がりの会社に勤めるサラリーマンとして、ちょっと痛かったです。ほんと誰か拾ってください。

川柳つくしさん。女流落語家。拝見2度目。つくしさんっていつも師匠の似顔絵を持ち歩いてるのかしら。

『目黒の秋刀魚』、『こんにゃく問答』、本で読んだりテレビとかラジオでたびたび見聞した話ですが、初めて生で拝見しました。「こういうお話だったのか」と改めて知る部分もありでした。

三遊亭あし歌さんは『町内の若い衆』でした。「町内の若い衆のおかげ」という台詞が、良妻と悪妻でまったく正反対の意味になってしまうという趣向の噺。さんざ亭主を小ばかにして、脇で若い男を引っ掛けてるおかみさん。ツンデレじゃなくて逆にデレツンと呼べばいいのか。亭主と一緒の時は悪妻の鑑みたいで、逆に若い衆との時は、若い衆をくわえ込む妖艶な女という感じなのかなぁ。なかなかに難しいかと思います。
まぁ俗に『一盗二婢』と言われているように、他の男の女房なり恋人なりってのはそれだけで格別な味がするそうですから。

フランスのマンディアルグの小説『オートバイ』というのを読みました。晶文社から新書で出ているんですが。『あの胸にもう一度』っていう映画の原作になった小説です。映画は未見ですが。
その小説の女主人公はほんとうの恋人、初体験の相手でもあり、周囲もいつか結婚するだろうと思っていた恋人じゃなくて、他の男、彼女自身つまらないと思ってる男と結婚するんです。で、そのほんとうの恋人が買い与えたオートバイに乗って、その男の許へ通う、つまり間男してるわけです。
はっきり言って、不倫を楽しむために他の興味ない男と結婚すると、そういうお話でした。さすがフランス人、限りなく悪食に近い恋愛グルメっぷりに舌を巻きました。同時に、あたし自身はそのつまらない男と同類と自分を思ってますから、その亭主のほうにシンパシーを持ちました。で、あのラスト、快哉を叫びました。まぁ、読後感むちゃくちゃ悪かったけど。

いや、閑話休題。

伝統芸能祭りグランドチャピオン大会の一環という事で、終演後に投票とかあるのかなぁと思ってましたが。それはなかったです。正直言ってちょっとほっとしました。あたしは落語とかを楽しく拝見してはいますが、そういった芸を見る目とかできてないし。

帰り道、四谷三丁目の丸正スーパーへ寄りました。丸正は輸入食品とか珍しいのが置いてあって、イメージフォーラムで実験映画を見たあと、丸正に寄って、そういうのを買うのが楽しみでした。
今回はそういうのは買わなかったけど、紙パック入りの日本酒とイカ燻を買いました。あたしが日本酒を飲むことなど年に何回もないのだけど、やっぱり落語とか観た帰りのせいでしょうか。電子レンジでお燗をつけて、ほんとうに久しぶりの燗酒を楽しみました。
しかし、五合いっぺんに呑むなよ、もったいない…。

|

« 『中通無情』ライブ | トップページ | 『結婚のすべて』 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/92510/12802653

この記事へのトラックバック一覧です: 伝統芸能祭りグランドチャピオン大会:

« 『中通無情』ライブ | トップページ | 『結婚のすべて』 »