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2006/11/20

『田園に死す』

もうちょっとちいこさんの絵を見ていたかったけど、『乱歩』を出て。
また来よう、名前どおりに団子屋さんがいっぱいあるなら食べ歩きもいいなぁと思いつつ団子坂を下り、千駄木の駅から地下鉄で新宿、新宿からJRで阿佐ヶ谷へ、ザムザ阿佐ヶ谷へ。
APB-Tokyoさんのお芝居、『田園に死す』を観に。

えと、偶然なんですが、20年近く前からの知り合いで、マイミクシィのある方がこのお芝居をご覧になってます。その方はお芝居の世界の古ダヌ…、もといヴェテランの方。だから、あたしより何倍もまっとうな劇評をお書きになってます。そちらの方も宜しければご覧ください。(ミクシィアカウントの無い方、ごめんなさい)

APB-Tokyo主宰の高野美由紀さんと知り合ったのは3~4年前。初台DOORSでの、昭和精吾さんと三上寛さんの共演の時、打ち上げにこそっと混ぜて頂いて、その時に三上さんから紹介されたのが初対面だったと思います。高野美由紀さんは月蝕歌劇団に所属していらした方。その頃かAPB-Tokyoを旗揚げされた後からかは失念したのですが、三上寛さんが高野さんご出演のお芝居にゲスト出演された事があって、それ以来のご縁だそうです。それから劇団の方とお会いする機会もあって。

それから何度かAPBさんのお芝居も拝見するようになって。テラヤマ芝居をよくおかけになっていましたし。ただ、ここのところちょっと行かなくなってしまって。だから、久しぶりのAPBさんのお芝居でした。

ザムザ阿佐ヶ谷。APBさんや万有のお芝居、昭和精吾さんの公演で何度も訪れたところ。
ザムザ阿佐ヶ谷は土足禁止の芝居小屋で、入り口で靴袋を渡されるのだけど。その靴袋は小さくて、あたしがいつも履いてるブーツは入りません。こういうとき はスリップオンの靴を履いていくべきでしょうが、ただでさえ混む出入り口をさらに混雑させないためにも。ただ、スリップオンの靴は通勤用のビジネスシュー ズしかありません。通勤靴をオフの日に履くのも業腹なので、マイ靴袋、といっても大きめのコンビニ袋ですが、を持参。

『田園に死す』。ビデオで2回ほど拝見しています。2001年と2002年のテラヤマバスツアーの時です。テラヤマバスツアーは深夜に出発するのですが、出発してすぐに『田園に死す』のビデオを観て。その、旅立ちの直後の期待と不安が入り混じったドキドキわくわく感の中で見て。それから車中泊、という段取りです。だから、そういう意味でも、思い出ふかい映画なんですが。

これを舞台化する。ちょっと想像がつきませんでした。
どうやったら舞台に上げられるんだろうって。

結論から先に言えば、ほんとうに上手くアレンジしてあると思いました。
犬神サーカス団の空気女、ててなし児を産む女、心中する本家の新妻。
そして、少年時代の“わたし”と成人してからの“わたし”。
そして、空気というか、色々な“仕掛け”。

映画にあった、畳を剥ぐとその下は…というシーンも、舞台用に上手くアレンジしてありました。さすがに川を流れる雛壇とか、映画版の三上寛さんの台詞とかはなかったけど。

女の子が扮した少年というのは、月蝕からの遺伝子でしょうか。いや、月蝕のお芝居、拝見した事はないのだけど。

舞台装置は立体的です。
舞台中央に一段高くなったステージ、その奥に扉で開閉できる壁。掛け時計が掛かっています。動けば凄かったんですが、さすがにそこまでは無理でしょうか。
その扉が開閉して、サーカス団が飛び出したり、いろいろ素敵なギミックになっています。スペクタクルであります。

舞台奥はまた高くなっていて。その、壁を挟んで下手は小舞台に、上手は朱塗りの橋になってます。舞台中央のステージでお芝居が繰り広げながら、そういったところやステージ脇の空間でも踊りがあったり役者さんがうごめいていて。そこらへんが天井棧敷からの遺伝子になるのでしょうか。

また不思議なつながりもあって。
ペイ・デ・フェのモデルさんの方のご出演もあったり、mixiの某作家ファンコミュニティをなさってる方の知人がご出演だったり。
んでどうも、Quiet Noizの方もご出演みたいで。Quiet Noizさん、青い部屋で黒色すみれさんやvexationさんのライブを拝見した時に、対バンだったバンドです。2回ほど拝見しています。途中ギターを抱えて出てきて、あれっと思ったのだけど。こういう所でお見かけするとは思ってもいませんでした。

自分はけっこう好き勝手にあちこち行ってると思ってますが。でも、出先で知り合った人と他の出先で知り合った人が実は知り合いだったなんて事が沢山あって。
ある種の趣味嗜好があって、それが共通する人たちの世界の中を動いているのではないかと思ってます。見えない人たちの集団、ひとつの見えない世界の中を動いているのではないかと。
寺山修司の掌の上かもしれないと思ってますけどね。

久しぶりのAPB-Tokyoさんのお芝居、楽しみました。

しかし、あたしも拝見しましたが、南阿佐ヶ谷で月蝕の大島さんご出演のお芝居もありました。先週末の阿佐ヶ谷はテラヤマ度が高かったですな。阿佐ヶ谷は天井棧敷が市街劇を上演した場所であり、寺山修司がその生涯を閉じた河北病院もあります。そういう意味でも寺山修司と縁の深い土地ですが。

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