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2006/11/17

CYNTHIA THE MISSION

『CYNTHIA THE MISSION(シンシア・ザ・ミッション)』(高遠るい:著 一迅社:刊)
コミックスです。現在連載中の作品で、単行本は3巻まで出ています。3巻まで読了。

香港伍龍会に所属する殺し屋、シンシア。彼女は代々続く殺し屋の家系。15歳。
彼女は伍龍会の尖兵として日本にやってくるのだけど、伍龍会のアジトがある殺し屋に襲われ、アジトは彼女を残して全滅してしまいます。
それをきっかけに彼女は伍龍会から離れ、女子高生として暮らしています。

ただ、彼女の周囲は“闘う”女の子に囲まれていて、シンシアと彼女の周りのそういった少女たちの“闘い”をこの作品は描いています。群像劇、かなぁ。シンシアがあまり出てこないエピソードも普通にあるし。

その少女たちの繰り広げる“闘い”も、ケンカ番長を目指す者あり、大切なものを守るためにフリーの殺し屋稼業を続けている者あり、“純粋殺人”をなそうとする、ハニバル・レクターみたいな超天才少女あり、といった感じです。
敵役の殺し屋たちも“闘う事”にこだわる人物たちのようです。

私の知ってる範囲のお話だと夢枕獏の『餓狼伝』に近いかしら。『餓狼伝』はあくまで格闘技の世界がメインだけど。『シンシア~』は武器や“術”を使う者もいるし、格闘のみならず殺人も行うのですが。

若書きの感触がして、ちょっと読んでて気恥ずかしい部分もありました。でも、面白く読めました。次の巻が出ても買おうと思ってます。

本書を知ったのはある画像掲示板がきっかけ。本作の何ページかが貼られていました。
その行為は著作権で言えば思いっきりグレー、いや、ブラックゾーンだと思いますが。でも、それがきっかけで購入する事になった訳ですが。そして、そういうのがきっかけで買う事になったコミック、他にもあります。ここらへん、難しいです。

しかし、こういう物語、ちょっと前なら男が主人公だと思いますが。それこそ『餓狼伝』とか。
こういうので少女物、いつから普通に読める、むしろ男のよりいい感じがする、って思うようになったのはいつ頃からなぁ。ここらへんは斉藤環の『戦闘美少女の精神分析』あたりを読んでないのでどうとも論じられませんが。
でも、女の子がそういうのってのでも、なんか面白く読めるんです。

昔は私も「男の世界」なんてのにこだわりましたが。

闘い、破壊し、あるいは破壊されていく“身体”。『餓狼伝』では男の身体がそうなっていうのをドキドキしながら読みましたが、『シンシア~』でも同じく、少女たちの身体がそうなっていくのをドキドキしながら読んでました。描き方、高遠るいさん、上手いです。

まぁほんと、不思議であります。

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