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2006/10/08

寺山修司の俳句入門

『寺山修司の俳句入門』(寺山修司:著 光文社文庫)
読了。

俳句入門とはうたっていますが、俳句入門書ではなく、寺山修司の俳句についての評論、エッセイとかの文章を集めたものです。生前に出された本ではなく、いわゆる「再編集もの」になるかと思います。
それではさすがに「看板に偽りあり」になるせいでしょうか、章の間に「俳句航海紀」なる、他の方の手による俳句入門のあれこれの文章が挟まれています。俳句の約束事のような、俳句の“内”の部分、そして、俳句結社のシステムとか、結社誌、同人誌といった俳句の“外”の部分についての解説もあります。

寺山修司が俳人として活動していたのは、そのほんの初期です。だから、本書に収められている文章も、十代とか二十代初めのころの文章になります。牧羊神とか、同人時代の文章、どこにあったものなのでしょうか?同人であった方々のご協力によるものでしょうか。寺山修司自身が保存していらしたものでしょうか。ほんと、よく残っていたものだと思います。

う~ん。ただ、私は本書はちんぷんかんぷんでした。論じられている俳句についてのあれこれ、前提となる知識がありません。そして、あまり私はややこしい事は解らない人物です。寺山修司の評論はいくつか読んでいますが、やっぱりちんぷんかんぷんが多いです。

そして、十代の文章が多くて。若書きであります。自分の十代の頃を思い出して、内心「きゃあ」と叫んで本書を放り出したくなる衝動に駆られる事がありました。

でもやっぱり、十代の頃の寺山修司の文章、貴重かと思います。俳句との別れの宣言として書かれた文章もあります。寺山修司の書き送った俳句を選者が評している文章もあります。選者が添削・改作するような事もあるのですね。

本書は寺山修司マニアには必読の書であると思います。
この伝で『寺山修司の短歌入門』も編まれないかしら。読みたいのですが。

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