« a private ro0om | トップページ | 引越話その2~大家さん~ »

2006/07/06

引越話その1~四畳半トイレ共同風呂なし~

(ココログの方には“'06夏引越話”というカテゴリーを作りました)

さて、ひとり暮らしを始めてから二十年少々。だいたいずっと“四畳半トイレ共同風呂なし”の安アパート暮らしでした。途中2年ほど六畳間だったかな。あとはずっと四畳半。良くなっていったのは流し場周り。最初は共同流し場ガスなし、室内流し場ガスなし、共同流し場ガス各員用ガス栓あり、それからちょっとグレードダウンして共同流し場コイン式共同ガス。そして今住んでいる所は台所つき、ガスも来てます。ただ、台所は畳半分くらいのスペース。置けるのは一口ガスコンロですが。

松本零士の『男おいどん』みたいな暮らし。もちろん主人公の大山昇太みたいに何もない暮らしではなく、本に軍装品にトイガン、近年はPCパーツが溢れかえっているけど。

そういえば、先週から『貧乏姉妹物語』という深夜アニメが始まりました。
母親は早くに亡くなり、父親はギャンブル狂いであげくは蒸発、で、中学生と小学生の姉妹が四畳半一間の安アパートに二人暮らしというお話です。
安アパートを舞台にした物語。70年代ははむさくるしい男が主人公、そして現代では女の子姉妹が主人公になるってのに時代を感じさせます。

いやたぶん、四畳半トイレ共同風呂なしなんて物件は、今時の女の子は足を踏み入れる気すら起きないでしょうが。私の記憶を探っても、アパートの住人に若い女性というのはいませんでした。『男おいどん』あたりだとまだ若くてきれいな女性が住人にいたりしたのですが。70年代ころまでの話だったのでしょうか。
いや、大学生のころ、確かひとり、アパートの住人で女の子を連れ込んだ上、同棲に持ち込んでた同じ大学の奴もいたなぁ。

トイレ共同風呂なし。たぶん、今時の人ではなかなか耐えられないと思いますが。
他人の使っている便器で用をたしても苦痛ではないです。銭湯で人の使った湯につかるのもそう苦痛ではないし。もちろん男湯では堂々とフリチンであります。
むしろ風呂を沸かしたり掃除する間がない、トイレを掃除する手間がない、というのは楽であります。そううそぶいて生きていました。
そして、そういう安下宿なら、都心でも何とか賄えるくらいの家賃だし、そういう交通の便のそこそこいい所で身軽に動けるという方を優先しようという気持ちもありました。

そしていつかはもっといい所に越そうと思いつつ、越せるかなぁという気持ちもありました。
そういう感じでの二十数年間を過していたわけです。偉くもならず、収入もたいして上がらず、ズルズルと安下宿暮らしを続けていました。

『男おいどん』の最終巻、大山昇太は失踪するように姿を消します。たぶん、作者の松本零士がどう終わらせていいかわからなかったせいだと思いますが。ああいう終わらせ方でしたので、それからずっと、大山昇太はどこへ行ったのだろうと考えています。

大山昇太は私くらいの年齢になったころにはどういう暮らしをしていたのでしょうか?そこそこ偉くなって、結婚して、マンションも買って、子供の学費と住宅ローンでひいひい言ってたのでしょうか。それとも、まだ安下宿暮らしで、今時分はランニングシャツとサルマタ姿で寝転がってるのでしょうか。

私は大山昇太よりだいぶ年上になってしまいましたが、でも、私の四畳半物語は続いていました。あいもかわらず。ただ、たぶん、女の子に振られた数はだいぶ上になったと思います。

|

« a private ro0om | トップページ | 引越話その2~大家さん~ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/92510/10809201

この記事へのトラックバック一覧です: 引越話その1~四畳半トイレ共同風呂なし~:

« a private ro0om | トップページ | 引越話その2~大家さん~ »