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2006/07/27

お洗濯

引っ越し先には洗濯機を置くスペースがあります。
これもひとり暮らしを始めて初めての事態なのですが。

引っ越し先は普通の住宅地の中にあって、気楽に行ける範囲でコインランドリーもないみたい。で、洗濯機を発注しました。しかし、洗濯機が届くのは日曜、洗濯物も溜り、下着類も日曜までもちそうにないし。で、コインランドリーに行く事にしました。

東京都浴場組合のサイトによると、アパートから少し離れた所に一軒、コインランドリーつきの銭湯があるようです。銭湯の回数券も残っている事ですし、広いお風呂に入りたいし、洗濯かたがた行ってみる事にしました。

狭い道に入って、ホテホテ歩いていると銭湯の煙突が見えてきました。が、しかし、煙突の見える方角に行こうとすると道は行き止まり。アパート近辺の道はちょっと歩いてみましたが、入り組んでいてややこしいです。たぶん、田んぼとかあった頃の名残なんだろうと思いますが。煙突が見えるのに銭湯にはたどり着けない、どこか不条理小説の登場人物のような気がしてうろちょろ。

で、ふと気がつくと、どうもコンクリのフタをかぶせたドブが道路になっているようです。横須賀のドブ板通りというのを思い出しました。で、そこを通って、さらにぐるりと巻きながら煙突のある場所へ。
…、しかし、銭湯はもうつぶれたらしく、解体工事中でした。汚れ物を入れたダッフルバッグを抱えて途方に暮れました。

で、不動産屋さんに聞いていたもうひとつのコインランドリーを探してとぼとぼ歩いて。
街道に出て、しばらく歩いてやっと見つけました。

しかし、電灯が消えてます。もう閉店なのかなぁと思いましたが。しかし、閉店の札も下がってないし、何より扉に鍵もかかっていません。洗濯機のパイロットランプはついています。電源を落としてある様子もありません。
ままよとばかりに入って、電灯のスイッチを探して明りをつけて、で、洗濯機にお金を入れて動く事を確認してから洗濯物と洗剤を投入。
しかし、お客さんがいちいち電気をつけたり消したりしているのでしょうか。お客さんの良心をあてにした、地球に優しいコインランドリーではあります。

それとも、暗くなってからのお客さんがいないまま、お店の人も電気をつけようとはせずにほっとかれていたのかなぁ。棟続きの隣は閉店してだいぶになりそうな喫茶店ですし、2階へ上がるドアも埃まみれです。ランドリー自体もボロボロで、天井板とかが剥がれたのがほったらかしだし。

もう、近辺には洗濯機のない家などないのでしょうね。コインランドリーのお客さんといえば、私みたいに引っ越したばかりで洗濯機のない家の住人とか、洗濯機が壊れて臨時にというお客さんぐらいなのでしょう。
コインランドリーができたばかりのときはどうだったのかなぁ。お客さんも多くて、洗濯が終わるまで隣の喫茶店でコーヒーを飲んでいたお客さんも多かったのでしょうか。銭湯だって店じまいする時があるなんて考えられないくらいお客さんが来てたのでしょうか。

このランドリーだっていつまであるかどうか。その時に洗濯機が壊れたらどうしようか。つらつら思いながらぼんやり洗濯が終わるのを待っていました。読む物も持ってきていなかったし。

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