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2006/06/10

負ける時もあるだろう

昨年末から今年初めにかけて、三上寛さんの音源が新発・再発含めて何点かリリースされたのだけど。実はまだ全部買っていません。
で、今回は『負ける時もあるだろう』を購入しました。例によって例のごとくAMAZONの通販であります。
通しでざっと1回聴いただけですが、感想など。

『負ける時もあるだろう』は再発でそうです。1979年にベルウッドレコードよりLPレコードとしてリリースされたのがオリジナル版だそうで。それをディスクユニオンさんがリマスタリングの上、CDアルバム化したのが本作であります。

紙ジャケット仕様。ちょうどLPレコードをCDサイズのミニチュアにしたような感じです。
さすがディスクユニオンさん、むちゃくちゃ凝っています。CDにはLPレコードを小さくしたみたいに印刷されていますし、CDを包むビニール袋もLPレコードのそれみたいに底が丸くなった梨地のビニール袋です。もちろん、紙ジャケットですから、LPコレードのジャケットと同じスタイル、二つ折りになっていて、片方が袋状になっていて、そこにCDを収めるようになってます。

オリジナルのLPをCDサイズにミニチュア化した趣向はとてもいいと思いますし、好きです。私、模型が大好きですし。しかし、ジャケットに印刷されている歌詞とかライナーノーツは字が小さすぎて読めません。虫眼鏡でもあればいいのですが。いや、ほんの数年前の自分なら読めたであろう字のサイズですので、かえって悔しい感が募ります。ほんと目が悪くなりました。歯目魔羅といいますけど、ね。トシ取ったのをいやおうなく感じさせます。
ジャケット写真も、花満開の中、小さく三上寛さんの姿のある白黒写真なんですが。LPジャケットサイズならいい感じだろうと思うのですが、CDサイズだと三上さんの姿が小さすぎてよく見ないと判らないし。

しかし、オリジナルのフィルムとか版下とか素材類はさすがに現存していないと思います。たぶん、オリジナルジャケットをベースに版を起こしたものと思いますが。でも、文字とかあまり潰れた感じがしません、さっき読むのに虫眼鏡がいると書きましたが、逆に言えば虫眼鏡があれば読めそうな感じ。よくできています。

あと、聴いている時、曲によってちょくちょくCDラジカセのボリュームを変えないといけませんでした。これは私の耳の問題でもあるのだろうけど。耳もだいぶ悪くなっている感じがします。

さて、本アルバムに収められている曲は、
1.二度までのセリフ
2.ストリッパーマン
3.ふしだらの傾向
4.リゴー遺稿集
5.街で
6.海男
7.負ける時もあるだろう
で、あります。

このアルバムを買った理由は好きな2曲、「リゴー遺稿集」と「負ける時もあるだろう」が入っているからです。
「リゴー遺稿集」はライブで時々聴きます。「人生は途中で終わらせるにも値しない、だから生きていこう」という前向きなのか後ろ向きなのかよく解らないセンスで貫かれた歌です。『リゴー遺稿集』なる書籍がほんとにあるのか、三上寛さんの創作なのかわからないのですが。でもほんとにあったら読んでみたい本です。

「負ける時もあるだろう」はライブで聴いた事はないと思います。三上寛BOXセットのBOX版特典として添付されている『ディア・ジョン』というアルバムに収められているのを聴きました。『ディア・ジョン』はギター弾き語りのセルフカバー集なんですが。
「気が遠くなるほどの永い孤独
もう誰にも もう誰にも  気づかせはしない
お前の熱い魂が 誰にもそれを気づかせはしない」

この歌詞を聴いて目頭が熱くなりました。これぞまさにハードボイルドの真髄であろうと思います。それをたぶん三上寛さんは解っていらっしゃる。それが、私が日本冒険小説協会、そして三上寛ファンクラブ、両方入っている事の意味だと思います。

私がクタバッたら、お葬式を出すのなら、ぜひ出棺とかのBGMに『負ける時もあるだろう』をかけて欲しいと思っています。ま、この曲にふさわしい生き方をしてこれたか?これからできるのか?自分には自信がないのですが。

で。

三上寛さんの楽曲って、アルバムVerとライブVerがだいぶ違います。時には別物の曲みたいになります。ライブで演奏しながら、曲をどんどん変えていく方であります。
で、本アルバムに納められた『リゴー遺稿集』も『負ける時もあるだろう』も、私が聴いてきたものとだいぶ違うんだろうなぁとは思っていました。で、オリジナルを聴いて。
いや、こっちはオーケストラバックなんですね。思いもよりませんでした。やっぱり三上寛さんは想像をはるかに超える方であります。

切々と弾き語りで歌い上げる『ディア・ジョン』版の「負ける時もあるだろう」。オーケストラをバックにした『負ける時もあるだろう』版の「負ける時もあるだろう」どちらも魅力がありますが。でも、私の出棺の時は『ディア・ジョン』版にして欲しいなぁと思います。『ディア・ジョン』の入った三上寛BOXセットは平べったい、大き目の、黒い箱なので、すぐにわかると思います。

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