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2006/05/07

イメージフォーラムフェスティバル~3~

5月5日、子供の日。
イメージフォーラムフェスティバル、この日は4プログラム観ました。少々強行軍。
N、O、A、Gプログラム。N、Oプログラムはダンスをモチーフにした外国作品。A、Gプログラムは日本作品です。

アメリア。Nプログラム。“超高速バレエ”だそうですが。動きが凄いです。まるで時計の部品のように。すばやい、きっちりとした動き。人間技とは思えません。いや、ダンスやバレエの事はあまりよく知らないんだけど。
撮影している場所も凄いです。白木の寄木細工みたいな窓ひとつないスタジオ。いや、ドアも見当たらないのだけど。船底みたいに床と壁が丸く繋がっていて。 えと、まず真っ先に連想したのが「トゥーム・レイダー」の1ステージです。不思議な空間。既存の施設なのでしょうか、それともこの作品のためにわざわざ拵 えたのでしょうか。
ほんと、たまげました。

ピナ・バウシュの吐息(Oプログラム)。ピナ・バウシュさんは有名な舞踏家さんらしいのですが、あまりよく知りません。ピナ・バウシュさんのダンススクールの様子を写した作品です。団員さんが次々と踊りを披露するのをチェックしていくピナ・バウシュさん。淡々としています。たとえば日本なら、団員をガミガミ怒鳴りつけ、時には殴る鬼演出家、というようなのがもてはやされるんだろうなと思うのですが。そこらへんはあっさり目、しかし、逆に団員さんの自発的な意思が重要になるから、日本的な、鬼演出家に従ってればいい世界より厳しいのだと思います。

団員さん達の踊り、それは団員さんの自発的なアイディアなのか、ピナ・バウシェさんが振り付けたものかはよく分からないのですが。なんとなく団員の自発的なアイディアを取り込みつつ、ひとつの舞台を作り上げる方のように見えるのですが。

団員さん達が稽古で見せる踊り、それに本公演の映像がオーバーラップして、それが実際の公演でどういう風なのか、を見せてくれます。面白そうです。舞台装置も凄くて。舞台のど真ん中に丸い水溜りを作って。その水溜りに天井から水が注ぎ込むのを浴びながら踊る団員さんもいて。

trot(Aプログラム・外山光男)。一般公募部門入選作であります。アニメーション。ケガをした子供、小さな悪魔がやってきて。子供を助けにどうぶつがさみしい道を急ぎ足(trot)でやってくる、という作品。子供のために、さみしい道を乗り越えてやってくるどうぶつ。君はひとりぼっちじゃないよ、君が困った時、君を助けに来てくれる存在があるんだ、という作品。

ワタシの王子(Aプログラム・小口容子)。これが今年のイメージフォーラムフェスティバル一般公募部門大賞受賞作であります。いや、タイトルを見て、なんか家族ものみたいな印象があったのですが。ワタシの王子=私の子供みたいな。あまりそういう子供ネタ映画は好きではないのですが。実際に作品を拝見して、ぜんぜん違う作品でした。

作者の小口さんはコアなマゾヒストで、理想の王子、つまりご主人様に巡り会いたいというエッセイ映画でした。完全に自意識を捨てられるくらいの、理想の王子に出会いたいと。しかし、伝言ダイアルとかでサド男性に出会っても、そういう理想の王子は見つからないと。

実はSM関係において、加虐のサディスト側のほうが実はマゾヒストに奉仕しているんだ、という見方があります。マゾヒストの被虐幻想に奉仕しないといけない。受身の人間に奉仕する、というのはずいぶん大変な事だと思います。

たとえば、召使的な関係に置き換えたら、相手がご飯を食べたいと思うか、いや、思う前にご飯を出さないといけない。そして、逆に「私はご飯が食べたかったんだ」と相手に気づかせる、あるいは思わせる、そういったレベルまで相手に奉仕しないといけない、そういうレベルの奉仕がサディスト側に要求されるくらいの関係を、小口さんは求めているのだと思います。ほんと大変だわ。

伝言ダイアルで小口さんに出会うサディストの男達。私が本能的にヤな奴と思うタイプの、気障ったらしい、ナルシストな臭いのする男たちばっかり。SMの世界に私は無縁でありましょうな。

Gプログラムは木村威夫さんとおっしゃる方の特集上映でした。戦前から今まで映画美術にかかわってこられた方。日本映画データベースで調べてみたんですが。ここを見ると200本以上の映画にかかわってこられた方。ほんともうびっくり。88歳でいらっしゃるとか。失礼ですが、そのお歳で映像作品を拵える、びっくりです。私は88歳までは生きられないだろうけど、作り手に回る事はないだろうと思うけど、その歳まで生きていても、いろいろ映画とか見たりしていられるだけの心のしなやかさを持っていたらなぁと思います。

木村さんの映像、その独特の色合い、世界観、いいなと思いました。

さすがに4プログラム拝見するとくたくたです。

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