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2006年5月

2006/05/31

ヨコハマメリー

昨日、やっとこさ「ヨコハマメリー」を観に行きました。テアトル新宿のレイトショーです。
ヨコハマメリーの公式サイトはこちら。パンフレットの表紙にもなってますが、メリーさんのイラストは宇野亞喜良さんですね。

観に行ったきっかけは、白尾一博さんがプロデューサーだという事。白尾一博さん、今年のイメージフォーラムフェスティバルで公開された かわなかのぶひろ先生の「つくられつつある映画」で重要なスタッフとして動かれた方です。また、映像作家さんでもいらして、イメージフォーラムシネマティークで白尾さんの作品を拝見した事があります。
失礼ですが、白尾さんの作品を拝見中にうとうとしてしまったのですが。その、寝入りばなの頭の中で、曖昧なイメージが飛び交っている状態に、白尾さんの映像ががーんと飛び込んできました。脳内映像に外部の白尾さんの、あの、とろけたような映像が混ざり合って、まさに衝撃的な体験でした。

で、「つくられつつある映画」上映後の打ち上げで白尾さんにお会いして、ヨコハマメリーのチラシを頂きました。お話を伺うと、もう作品はこしらえていらっしゃらないようで、残念です。

閑話休題。

「白いメリーさん」の都市伝説はちょくちょく読んだ事があります。ホラーっぽい話仕立てのが多かったような。中島らもさんの作品にも「白いメリーさん」というのがあったと記憶しています。小説かエッセイかも憶えていないのだけど。顔も白塗り、服も白いドレス、全身白ずくめの老婆、ですね。

いや、実は、私もアパートの近所でそういう白塗りに白いドレスのお婆さんを見かけた事があります。もちろんメリーさんじゃないでしょうが。「色の白いは七難隠す」、あるいは鈴木その子の例もありますし、“白い”事は女性にとって強迫的になる場合があるのでしょうか。

ええぃ、閑話休題。
つまり、その、「白いメリーさん」はまったくの架空の人物ではなかった、実在のモデルさんがいた。その、老娼婦・ヨコハマメリーに関するドキュメンタリーであります、本作は。

(以下ネタばれゾーンにつき)

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2006/05/30

ロネの日記

ロネの日記(大槻保彦:著 三和出版:刊)
いわゆる十八禁コミックです。あっという間に読了(爆)。

十八禁コミックはあまり読んでいません。山本直樹とか駕籠真太郎を少し読んでるくらい。
漫画自体あまり買うほうではないけれど。いや、ポルノが嫌いというわけじゃなくて。漫画はあっという間に読んでしまうからコストパフォーマンスが低いし。置き場所もとるし。
本を置くスペースがたっぷりあって、金銭的に余裕があるなら、もっと読んでると思いますが。

お話しは。

ある王国の王女、ロネがお城の図書室で自分と同じ名前を持つご先祖様、ロネの日記を見つける。ロネは男で王様なんだけど。ちょう肥満体、変幻自在のでかいイチモツの持ち主。性欲絶倫。性格暗愚、というかお人よしちょっと入っていて。ひとことで言えば“エロ豚”。そして、そのイチモツと好色な性格で周辺諸国の王族の女性たちを制圧し、平和を保っていた。で、ロネの日記はその痴態を絵物語で記した書物で、元来奥手だったロネ王女はその日記でヰタ・セクスアリスして、日記を見ながら自慰に耽る、と、そういうお話です。

ひとことで言えばエログロナンセンスですな。ちょう肥満体で好色なロネってのはあたしとしても親近感がもてます。でかいイチモツは持ってないけど。絶倫でもないけど。
絵柄も丸っこい、ちょっと素朴な感じがして好きです。エログロナンセンスを包むユーモアのセンスもGOOD。だんだんと過激な自慰に耽りだす王女の方のロネも可愛い感じ。祖先の残したエロ本で性に目覚めるというシチュエーションはちょっとツボでした。親が隠し持っていた春画を見つけたみたいな感じ?

絵柄はいわゆる“萌え”系の絵とはちょっと違うような気がしますが。もちょっと土臭い、素朴な感じ、というか、血が通ってる感じというか。となると本来の“萌え”系の絵は血が通ってないのかな?いや、“萌え”絵には一種の記号臭がするように思われますが。

読了後も興奮冷めやらずという作品ではないけど、楽しく読める作品でした。

本作はまだ完結していません。続編も書かれているようですが。ただ、本書も2年分の連載をまとめた物で、次の巻が出るのはいつになるでしょうかと作者の後書きもにありました。
ロネ王女、作中では日記を読みながら自慰に耽るだけという役回りでしたが、次の巻あたりから、彼女の方でもお話が進むようです。元来奥手だったのロネ王女、ご先祖様の日記で過激な性に目覚めたロネ王女、それでもまだ自慰しか知らないロネ王女、どうなっていくんでしょうか。

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2006/05/29

人工音声とホーメイの遭遇

昨日はブリジストン美術館へ。
日比谷カタンさんご出演のイベント、「人工音声とホーメイの遭遇」を観に。
ご出演は
山川冬樹(ホーメイ)さん、
佐近田展康(人工音声)さん、
そして、日比谷カタンさんでした。

イベント前にまずブリジストン美術館。
石橋財団50周年記念「雪舟からポロックまで」展だとか。
頭の中で三上寛さんの名曲、「美術館」を鳴らしながら見学。
「爆破すべき美術館♪ そうすべきではない美術館♪ 美術館♪美術館♪美術館♪」

えと、美術館を見て回って、開場少しあとに開場ホール着。どうも整理券の配布はもう始まってたみたいで、整理券の番号はだいぶあと。がっくし。

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2006/05/28

精神決めなさい

ちと期限切られた決断事項。
いや、気をつければ悪い方に行くような事ではないですが。
でも、今までちゃらんぽらんにしてき物どもに、
きちんと方向性を定めよという啓示かもしれないと思います。

「早く精神決めなさい」。
昔読んだ真崎守の漫画の台詞。
なんていう題の漫画かも忘れたけど。
(誰かわかる方いらしたら教えてください)
なんとなくそのフレーズを思い出しつつ。
どうしようかな、と。

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2006/05/27

SATAケーブル

ほんとにたまぁ~にですが、PCのSATA2ポートにつないである録画用HDDを見失います。で、PC自体はフリーズするのだけど。
先日もその現象が起きて、録画に失敗しました。

原因はどこか?になるんだけど。ドライバの問題とかの可能性もありますが、ちょっとケーブルを替えてみようかなと思いました。PATAの頃、不良ケーブルが原因のトラブルを何度か経験していますし。
ちなみに939Dual-SATA2のSATA2コントローラ・JMB360のドライバって、Windows Updateで供給されているんですね。

SATAの規格を作るときどうしてそうしなかったかと常々疑問に感じているのは、コネクタにロック機構がないって事。PATAならピン数も多いし、それ自身の摩擦でけっこうしっかりコネクタがはまるんだけど。
SATAのコネクタは組み立て中とか、ちょっと引っ掛けただけで外れます。吊るしパソコンなんか、輸送中の振動とかで外れたりしないのかしら?
そういうことがない、だけど、過大な力がかかれば外れてコネクタの破損を防ぐようなロック機構を規格制定時に考えておけばよかったのにと。

で、何かいいケーブルはないかと量販店のパーツ売り場へ。ミヨシというメーカーの「匠の技」というSATAケーブルを買いました。抜け防止ロックつき。コネクタのところに板バネがはいっていて、しっかり固定されるようになっているみたい。
今まではマザー付属のSATAケーブルしか使ってなくて、単品売りのケーブルを買うのは初めてだったんですが。SATAケーブルって、1メートルのとかあるんですね。PATAは規格上最大ケーブル長は40センチちょっとだったと記憶していますが。SATAの規格上の最大ケーブル長はどのくらいなんでしょうか。eSATAとかいう外だしSATAもあるそうですから、けっこう長いのかなぁ。

で、帰宅してケーブル交換。外したケーブルを見て気がつきましたが、何のこたぁない、コネクタが割れてました。で、このケーブルに交換。はめるときにカチッとした手ごたえがあって、いい感じです。
これでしばらく様子を見てみましょう。

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2006/05/26

らいぶ演歌ロック

昨日は無力無善寺にライブを見に行きました。題して「らいぶ演歌ロック」
ご出演は、
無善法師さん、
ライス兄弟さん、
加藤順一さん、
ろみ さん、
豊福メイジさん、
はてなてんてんてん さん、

無善法師さん、ライス兄弟さん、ろみさんが賑々しい系で、加藤順一さん、豊福メイジさん、はてなてんてんてんさんが静かな感じでした。ちょうどいいバランスに感じました。

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2006/05/25

秋葉原で買ったもの

先週末から何度か秋葉原に出かけました。DVD-Rの買出しとか、電磁波を浴びにとか。
いや。

脇の買い物も少ししました。
週末も言ったのだけど、週末の秋葉原の露天ってのも面白いです。
ジャンク品とか秋葉原らしい品物はもとより、中古のデジカメとかカメラのレンズを売っている露天とか。自衛隊の備品の銘板を売っている露天が出ていた事もあります。機械の型番とか刻印された小さな金属プレート。出所がちょっとわからなかったし、そこまでマニアじゃないから手を出しませんでしたが。

で、週末の露天ジャンク屋さん、CD-Rドライブを売っているのを見かけました。800円。
060525_1 リコーの国産みたいです。"KANAGAWA-Ken JAPAN"の文字を見て、おぉっと思いました。中古品じゃなくて、輸送用?の段ボール箱に収められた状態でした。補修用部品として在庫していたのが、保障期間終了で放出されたと推察するのですが。2000年ロットだし、5年くらいはパーツ保障するものだろうし。

前にも書きましたが、GSA-4163BでCD-Rが焼けなくなってます。たぶん、焼きソフトの"B's Recorder Gold8"と焼き機能を持っている他のソフトが競合しているのが原因です。で、ドライブを交換して直る話なら、こいつをIDE-USB2.0アダプタを使って繋いで、CD-Rを焼くときはこれを使おうと思いました。で、いっこ購入。

で、ドライブに貼られていたステッカーにあったRW7080Aという型番で検索すると、リコーの8倍速CD-Rドライブみたいです。Burn-Proofとか、Just Linkとか、焼きミス防止用メカを積んだCD-Rドライブが登場する直前の、そういうのに対応してない機種みたい。まぁ、今時のPCは当時よりもっと速くなっているし、焼き上がるまでパソコンに触らずにおとなしくしてればそう焼きミスも起きないでしょう。

で、お試し。この前買ったIDE-USB2.0変換アダプタ経由でもRW7080Aは認識されますが…。しかし、CD-Rが焼けないのはGSA-4163Bと一緒でした。がっくし。
まぁ、そのうちジャンクパーツで1台でっち上げるような事があれば使いましょう。

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2006/05/24

Socket AM2

いよいよAthlon64のSocket AM2版が出たようですね。DDR2メモリ対応だそうですが。
会社PCはIntelのDDR2デュアルチャンネルマシンで、ベンチをいちど取ってみた事がありますが、メモリ周りが腰を抜かすほど速かったです。だから、SocketAM2もずいぶん速いんじゃないかと思います。もちろん、メモリの速さだけがマシンの速さじゃないですが。

まぁ、やっぱり懐具合を考えると移行はしばらく無理です。
AM2に移行するならメモリは2Gくらい欲しいです。最近のゲーム、推奨環境がメモリ2Gとかあるのでビックラこきました。CPUは4000+超がローエンド、2万弱に落ちてきたくらいが私にとって手を出すタイミングだと思います。トータルで4万弱くらいになるかなぁ。

あと、マザーをどうするかですね。今使っている939Dual-SATA2にはSocketAM2対応のドータボードが出るはずですが、いくらくらいになるかなぁ。ASRockの他のCPUドータと同じくらいの値段になりそうですが、数千円くらい?だとしたら、もうちょっと出して1万円くらいのマザーに買い換えた方がいいかもしれない。そうするとトータルで5万ちょっとか。

ドータもちょっと興味はあるんですけどね。ただ、前に使っていたASRockのK7S8XE+が使用1年くらいでコンデンサから液漏れしたのを考えると、ちょっと怖いです。それでも使えてたけど。それと、今使っているビデオカードにはZAV系のGPUクーラーがついているんですが、それの取り付け金具がカード裏にも結構出っ張っていて、ドータと干渉する可能性があります。ドータの現物出てみないと解らないけど。

ちなみに939Dual-SATA2+Socket AM2ドータという組み合わせは、Socket AM2でAGPという唯一のソリューションになりそうとか、そう考えるともう少しAGPで粘っていた方がいい気分だったかもしれません。

まぁとりあえずAM2は夢のまた夢ということで。
1~2年たったら考えましょう。

しかしまたCPUをはずすと考えると、スッポンが怖いです。なんかいい手を考えないと。

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2006/05/23

コールドリーディング

一瞬で信じこませる話術 コールドリーディング(石井裕之:著 フォレスト出版:刊)
読了。
「コールドリーディング」という占いとかにおける一種の“話術”についての概要と初歩的なテクニックを紹介した入門書です。

評判の高い占い師さんは、習わなくても無意識のうちにコールドリーディングのテクニックを身につけてるそうですが。こういう、無意識レベルの、日本あたりだと“天賦の才”か、せいぜい“考えるんじゃない、感じるんだ”式のテクニックを、あえて明文化して教えてくれる本ってのは面白いです。もちろん最後には身につけて、「考える前に動ける」くらいにならないと有用ではないテクニックではありますが。

「コールド・リーディング」とは"cold reading"の事。"cold"とは、“「まったく準備なしで」「ぱっと突然の」という意味だそうで、"reading"とは「占い」とか、「霊感で読み取ること」という意味だそうです。つまり、「コールド・リーディング」とは、「前準備なしに、初対面の相手をいきなり占う事」というような意味になるそうです。

といっても本書は、ホロスコープやタロットや手相に関する本ではありません。
占い師的な話術、つまり、当たっていると思わせ、さらに相手の情報を引き出し、そしてその情報を元にさらに相手を引き込ませ、「この占い師は当る」と相手に思わせる話術についての本です。

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2006/05/22

デザインフェスタ

で、昨日の日曜日は東京ビッグサイトにデザインフェスタを見に行きました。
何度か書いていますが、デザインフェスタというのは、意匠物のコミケといった感じのイベントです。たくさんの小さなブースに出展者さんたちが思い思いの意匠物を並べているイベントです。
デザインフェスタは毎年5月ごろと11月ごろの2回あります。ここ数年言っていたのですが、去年の秋のデザインフェスタは別用で行けなくて、1年ぶりのデザインフェスタです。

まぁほんと大規模です。ビッグサイトの東館、1階と3階を占領しています。去年の春までだったら会場は1階だけ、他のフロアも使っていたと記憶していますが、映像の上映とかに使われていただけと記憶していますが。だいぶ増えています。デザインフェスタらしい、エスニック料理の並んだレストランコーナーは去年の春までは1階だったのですが、今回は3階のほう、1階には軽食の売店がひとつだけあります。

いや、正直いって、ざっと見て回るだけで半日以上、ちょっと気合を入れてみて回ろうとすれば1日以上はかかりますし、くたくたになります。このくらいの規模が私の体力としては限界かなぁ。でも、ほんと、面白いのが色々あるんです。

出展の方にも顔見知りがいらして。
あるmixi仲間の方。ロリィタ系の服を作っていらっしゃいます。あたしもロリィタ系のイベントに着て行けるような服がそろそろ欲しいと思いますが。太った中年男でも着られるようなの。いつか相談しようかと思っている方です。
演劇実験室◎万有引力情報でお世話になっていたsimizzyさん。白木の“遊べる”オブジェたち。最近は彩色したり、ふさふささせたり、方向性がちょっと変化しつつあるようです。
ノアさん、球体関節人形作家さん。真っ白な肌の、目の大きいお人形。今回持ってこられたお人形は一体だけですが、紅い着物の良く似合う、かわいらしいお人形でした。
球体関節人形作家さんのご出展は増えているような気がしますが、こちらの贔屓目かなぁ。

という訳でデザインフェスタを楽しんできました。
しかし、帰宅したとたんばたんきゅーで夜まで身動きとれず。ほんと普段は体をほとんど動かさないし、人あたりする性質ですから。

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ヤング・パースペクティヴ

東京ではゴールデンウィーク期間中に実験映画の祭典、イメージフォーラムフェスティバルがあって。イメージフォーラムフェスティバルには公募部門があります。一般からの公募を募り、選ばれた作品がフェスティバルでかかり、さらに優秀な作品には賞が与えられます。
で、惜しくもフェスティバルには上映されなかったのだけど、見所のある作品は、イメージフォーラムシネマティークの「ヤング・パースペクティヴ」という企画で上映されます。

いちばん熱心に実験映画を見ていたころは、フェスティバル全プログラム制覇&ヤング・パースペクティヴ全プログラム制覇、とやっていました。まぁ、実験映画マニアというよりも、ある種のコレクター根性のせいだったと思います。でも、ほんと見逃すともう一生見られない作品があるかも、そして、その作品で、私の人生が変わるかもしれないほどの影響を受けるかもしれないかも、と思うと、やっぱり1作品でも多く見たいものです。

今年のプログラムはhttp://www.imageforum.co.jp/cinematheque/884/index.htmlです。
今年は始まっているのに気がつくのが遅かったです。で、土曜日あわててE、F、プログラムと見てきました。
Eプログラムは「ゆびさきの夢、みえないウツツ」と題して、Fプログラムは「不在からはじまる」としての作品群です。

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2006/05/20

川を覆う闇

という訳で、
川を覆う闇(桐生祐狩:著 角川ホラー文庫)
読了。

あたし、ホラー小説はあまり読まないのですが。
なんて言えばいいのかなぁ、“汚穢ホラー”とでも呼ぶべき作品かと思います。
例えばスカトロってのはもう1ジャンルとして確立していると思います。ヴィデオとか本とかコミック、そして実際の行為としても“スカトロ”というジャンルは確立していると思います。
ただし、あたしはスカトロ嗜好はありませんが、たぶん。
また、腐肉物、屍肉物というジャンルもあるでしょう。ゾンビ物とかそのジャンルに入るでしょうし、友成純一さんのそういう世界を描いた作品は読んだ事があります。

しかし、それらを抱合した上に、さらに生ゴミとかそういうものまで含んだ“汚穢”というものを扱った小説ってのは読んだ事がありません。筒井康隆の短編にそういうのがあったかなぁ。

「不潔さ、というのはある状態を指すんじゃありません。それには意思があり、悪意があり、増殖する生理があり-知性さえあるんです」(本書63P)
“清潔”と“不潔”の戦い、現代の“清潔”信仰に押されつつある不潔の神は、“清潔”という価値観にまつろわぬ故、迫害され続けていたある女性を拠代に“清潔”に戦いを挑んできた、というお話であります。

(以下ネタばれにつき)

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桐生祐狩ファンの集い

昨日は終業と同時に勤務先を飛び出し新宿へ。
車中、桐生祐狩さんの新作『川を覆う闇』、読了。
昨日はmixi内の桐生祐狩ファンコミュニティの飲み会でした。

桐生祐狩さんと初めて出会ったのは、もう十数年前。深夜+1にて。
それから下品な話を楽しくできる方として、ほんとに知識の豊富な方として、尊敬を以ってお付き合いさせて頂いています。
もともとはお芝居をやっていて、戯曲を書いているというお話は聞いていましたが。
2001年の角川ホラー小説大賞長編賞を『夏の滴』で受賞され、作家デビューされました。
『夏の滴』『フロストハート』『剣の門』『小説探偵GEDO』『物魂』とリリースされて、そしてこのほど『川を覆う闇』を角川ホラー文庫で出版されました。

ファンクラブできないかなぁと思っていたのですが。mixi内で桐生祐狩ファンコミュニティがあるという話を聞いて、mixiに入りました。
という訳で、昨日はmixi内の桐生祐狩ファンコミュで、新刊発売を受けての飲み会でした。
場所は新宿某居酒屋。

いやいや本当に「お・げ・ふぃん」なお話に花が咲いて楽しかったです。
主催者の方、お集まりの皆様、そして桐生祐狩様、どうもありがとうございました。

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2006/05/19

はめ殺し

都営地下鉄新宿線の新型らしい車両に乗りました。
窓が大きくて、外見はいい感じなのですが。
ふと気がつくと、全部の窓がはめ殺しになってます。思わず息が詰まりそうになりました。
閉所恐怖というか。

帰省で新幹線に乗ることもありますし、全国大会で熱海に行く時とかにロマンスカーに乗る時もあります。新幹線とかロマンスカーの窓もはめ殺しになってますが、別段どうって事はありません。
だから、閉所恐怖症というより一種の慣れの問題かとも思いますが。

それと、満員電車の蒸れた空気が嫌いです。
乗り込んだ電車がムンムンしてる時、結構自分から窓を開けたりするほうです。
それができないのがつらいです。

もちろん、冷暖房かけてるときに乗客が窓を開けて効率を下げるという事もあるでしょうし、地上に出て、雨が降っていて、雨が吹き込んでくるという事もあるでしょう。何かの拍子に窓から物を落とすお客さんもいるかもしれません。あるいは誘拐事件で身代金を窓から落とせと指示される可能性もあるかも。

車両コストを考えても、窓を開閉式にするとその機構で車両価格が上昇するかもしれませんし、ガタがきたりして、メンテナンス費用がかかるかもしれません。強度を上げるために車両構造が改良されて、窓の数を減らすかわりに大きめにして、窓が大きくて開閉しづらいから開閉機構をオミットしたのかもしれません。

しかし、こうなると本当に空調周りは車掌さん頼みです。
私鉄とかとの相互乗り入れで郊外からやって来る地下鉄など、郊外のガラ空きの状態に合わせたままなのか、暖房入れっぱなしですし詰めで、ほんと暑い時もあります。
そういうのもこまめに調整してくれるのなぁ。
そのうち技術が発達したら、気温とかせいぜい湿度だけじゃなくて、お客さんが寒がっているか暑がっているか自動的に識別して冷暖房の調整をしてくれるような空調機が登場しないかしら。

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2006/05/18

xxxHOLiC

今期始まったアニメの話。
積読アニメの中からxxxHOLiCというのを見てみました。CLAMP原作とか。
CLAMPさん、おひとかたの漫画家さんの名前ではなく、複数の漫画化集団さんのようですが。漫画自体は拝見していません。

以前、マリアに心臓に天野可淡さんの球体関節人形の展示があるというので行ってみました。現在日本でトップクラスの球体関節人形作家・恋月姫さんの展示もあったのですが。CLAMPさんから恋月姫さんに送られた生花がありました。お好きなのだなぁと思いました。

CLAMP原作のアニメ、有名な「カードキャプターさくら」は再放送だか再再放送を、いちおうほぼ全話見ました。ある意味“基礎教養”だと思って。で、ちょっと前NHKでやった「ツバサクロニクル」は第1話を見てAパート終わらないうちに切りました。CLAMP作品登場キャラクターが一堂に会する作品、というコンセプトは面白いなと思いましたが。

だから、「xxxHOLiC」も期待半分くらいでした。

まぁ、そんなだから積読状態が長くて。で、先日やっと見たんだけど。
見てびっくり、キャラクターが異様にひょろ長いです。ちょっと画を停めてみたんですが、10頭身以上あります。いや、体も心もいびつな私。そのせいか、いびつな物には惹かれます。だから、ちょっと見てみようと思いました。ヒロインの壱原侑子もいい感じでしたから。

(以下ネタばれにつき)

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2006/05/17

“劣化”のかたち

先日、私が通勤に使っている地下鉄路線が車両故障で停まっちまいました。
私は東京に来て20年たちますが、あまり土地鑑がありません。
移動手段がほぼ地下鉄のみ、利用している地下鉄駅の点と点、そのあたりの地理はある程度わかりますが、その点と点を結ぶ線を理解していません。
一時期はバイクに乗っていましたが、それもバイト先とか限られたルートだったし。ほんと東京はバイクの停車場所にも苦労しますので、基本的に移動は電車でしたし。

んで、代替ルートで他の地下鉄経由がわからなかったので、だいたいの方角の見当をつけて歩いて行く事にしました。1時間以上かかりましたが、まぁ、急ぎの予定もないし。
道すがら入ったマザー牧場直営店のヨーグルトがとてもおいしかったし、公園を突っ切って行ったりして楽しかったです。

ほんと体を動かすのは久しぶり。私は時々というか、通奏低音的に鬱状態になりますが、私ぐらいの軽い鬱は体を動かすと結構解消するのが経験則で解っています。私の場合、鬱状態といっても所詮そのくらいの事。ただ、そういう時こそ体を動かすのが億劫になるのも鬱なんですが。

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2006/05/16

ろみさんのライブ

昨日は高円寺SHOWBOATにろみさんのライブを見に行きました。
ご出演は
WAGSCRIDTさん、
謹成祝花さん、
ろみさん、
波流乱満さん、

謹成祝花さんは舞踏。鳴り物はドラムセットのシンバルとマイク。マイクをシンバルにこすり付けたり、体にこすりつけたり、それをきつくリバーヴのかかったエフェクタを通して流します。
あたしは舞踏は何回か拝見してますが、よしあしも含めてまだよく解りません。しかし、ああいった動きの「組み立て」ってどうやって考えるのでしょうか。

ろみさんは今回初めてのエレキギターのようでした。

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2006/05/15

天界球

昨日は天界球というクラブイベントに行きました。
mixiで桐生祐狩さんのコミュニティをなさっている方の主催です。
場所は新宿2丁目のクラブ。先日ちょっと書いたのと同じ場所、主催の方も実は同じ。
クラブってあまり行く事がないんですが、小体な、いい感じの場所です。

スタイルはDJタイムの合間にパフォーマンスタイムがあるというスタイル。
う~ん、ライブハウス通いが趣味な割には、私は音楽には疎いんですが。いい感じに音楽を浴びてきました。

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2006/05/14

ニフティ、しっかりしておくれよぉ

ホームページの方の掲示板がえらい事になってます。出会いサイトの宣伝書かれまくり。
よしだまさしさんとこの掲示板も同様になってますから、たぶん、ニフティのWebサービス付属の掲示板を使ってる人は同じような目にあっているのでしょう。
ニフティWebサービス付属の掲示板には、
1.アドレスがNiftyIDベース、つまり、アルファベット大文字3文字と数字5桁。
2.ユーザー側でのアクセス制限機能がない。
のが荒らされてる原因だと思います。
1のせいで、任意のアルファベット3文字と5桁の数字でアドレスを生成して、そのあどれすの掲示板があるかどうか探して、掲示板を見つければ宣伝を書き込むというロボットが動いているのでしょう。で、2のせいで、書き込み元の規制もできませんから、書かれ放題であります。

『月刊テラヤマ新聞◎私設掲示板』で使っているTeacupの掲示板サービスの方は、アドレスは好きな文字列ですから、掲示板のアドレスを自動生成するようなロボットにやられる心配はありません。アクセス制限はプロクシ関係のみですが、かけられますし。

しかし、だいぶ前からこの迷惑書き込みは始まったのですが、ニフティのほうで対応する気配がありません。ある程度書き込み元を特定できる時間はあったはずですし、それに基づいてアクセス制限をかける、もっと進めば、書き込み元を捕まえる事だってできると思うのですが。んで、たっぷり迷惑料を搾り取って、一月二月利用料をタダにして欲しいと思います。

しかし、夜とか、ココログの書き込みとか重いのも一向に改善される気配がないし。
しっかりしてくれよぉと思います。

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2006/05/13

日本橋演芸大賞

昨日は三越前のお江戸日本橋亭へ。
三遊亭あし歌さんご出演の日本橋演芸大賞。第14回とか。
今回はお金にかかわる落語、という趣向だそうです。

ご出演は
三遊亭神楽(円楽一門会)さん、
三遊亭あし歌(落語協会)さん、
立川志らら(落語立川流)さん、
瀧川鯉之助(落語芸術協会)さん、
でした。

言われて気がついたのですが、皆さん所属する落語団体が違います。
落語団体の事、落語ファンには常識なのでしょうが、わたしはよく分からないのだけど。

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2006/05/12

図解メイド

図解メイド(池上良太:著 新紀元社F-FILESシリーズ№005)
読了。

森薫&村上リコ共著「エマ・ヴィクトリアンガイド」を読んでから、ヴィクトリア朝時代とメイドさんの世界に興味を持って、時々軽めの読み物とかに手を出しています。肝心の森薫さんの「エマ」は1巻だけしか読んでないのですが。同じく森薫さんの「シャーリー」は大好きで、何度も読み返しています。続編でないかなぁと思っていますが。シャーリーはローティーンのメイドさんで、ローティーンでもう女中奉公って、大変だなぁと最初思ってたんですが、でも、当時はローティーンからメイドさんに行くのは普通だと、あとから読んだメイドさん本で知りました。

で、本書にも手を出してみました。
ヴィクトリア朝時代の英国をメインに、メイドさんの世界を文章とイラストで紹介した本であります。
概要は版元の新紀元社本書の紹介ページがあります。
本書はF-FILESといういう新紀元社の叢書の一冊。№005とか。№001が近代魔術、002がクトゥルフ神話、003がハンドウェポン、004が錬金術だそうです。

横書きですから左開き。う~ん、最近横書き雑誌とか買ってないから読みづらいよぉ。で、見開きで左ページに文章、右ページにイラストで1項目。上掲の紹介ページを参照して頂ければ解りますが、全部で109項目の紹介があります。

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2006/05/11

学食

昨日は某大学にお使い。お昼時だったので、学食に潜入してきました。

今時の大学は、学食にも普通のレストランチェーンが入っているみたいですが、そこは昔ながらの学食みたいでした。

いちばん高いメニューを食ってやりました。トンカツでした。大盛りにしちゃいました。
近くに座った学生さんは、カレーを食べてました。
あたしの頃の学食カレー、あの、業務用のでかい缶詰の出来合いのカレー。薄黄色くて。おあいそに、てっぺんにぱさぱさのコロッケを乗せたカレー。学食のいちばん安いメニュー。今でもそうかなと思いましたが、どうもそうではないみたい。いちおう学食の調理場でこしらえたカレーに見えましたが、どうだったのでしょうか。

学食でさんざめく学生さんたち。
懐かしくも痛い思い出がちくちくと。

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2006/05/10

.hack//Roots

今期始まったアニメ、録画中なの、まだぜんぶチェックしきれていません。
とりあえず.hack//Rootsというアニメの1話目をチェック。
アニメの公式サイトはここ

.hackの作品世界はメディアミックスで展開しているようで、.hackシリーズ自体の総合サイトはこちらであります。TVアニメ、OVAアニメ、ゲーム、ノヴェルなどと展開しているようです。“The World”というオンラインゲームの世界を舞台にした作品群らしいのですが。

本作はネットゲームの世界が舞台、その背後のプレイヤーはかすかにその存在が示されるだけ。ただ、ゲーム的な“お約束”は世界観に組み込まれています。
こういう趣向の作品は篠房六郎さんの『空談師』(私が読んだのは短編verの方だけですが)を読んだ事がありますが。はたしてそういったゲーム世界内の物語が物語として成立するのかしらんと思う部分もあります。

たとえ、どんなにむちゃくちゃな設定のファンタジー物語でも、その物語世界はその物語内においては“現実”であります。その世界においては“現実”の登場人物たちがストーリィを担っているわけです。しかし、本作とか『空談師』においては、その登場人物は“物語”にとっては、“物語”にとっても、架空のゲームキャラに過ぎません。そういったキャラに思い入れができるのでしょうか。

例えば、、夢オチとか、もっと前衛的な作品だと「実は自分たちは小説の登場人物だった」とかいうメタなオチとか。物語の登場人物が物語にとっても架空の存在だったとなれば、物語の受け手にショックを与えたり、ひんしゅくをかわせたりするでしょう。じっさい、夢オチとかは、一部の抜きん出た作品を除いて、基本的に禁じ手であります。

いやしかし、そういった物語に思い入れができるくらい、いまやゲームの“仮想現実”と我々が暮らす“現実”とがボーダレスになりつつあるのかなぁ。

寺山修司は“市街劇”というのを打ち出してきて。つまり、仮想現実として劇場に封じ込められていたお芝居を市街に解き放って、現実と仮想現実の混交を図ろうとした試みと理解しています。あのころはコンピューターRPG、ネットRPGなんてものはありませんでしたが、そういう意味で、もし寺山修司が今に生きていたら、ネットゲームに興味を示したんじゃないかと思います。ネットゲームの世界で生きることと、現実世界で生きること、それは等価であるとか言い出したかもしれないかもと思います。私はそう理解しているのですが。

また、だから、私はネットゲームにはまったのではないかと思うのですが。

私は数年前までウルティマオンラインというネットゲームにはまっていました。2~3年遊んだと思います。はまりすぎて、ちょっとやばいなと思って、後ろ髪が引かれて抜けるくらいの思いをしましたが、引退しました。
ネットゲームは中毒性が高くて。はまりきって現実生活がおろそかになる、現実世界よりもゲーム内での生活の方を大事にするレベルに達した人は“廃人”と呼ばれるそうですが。でも、それもありかもとも ちょっと思ったりします。一応死ぬまでゲームサービスが提供される確証があって、もっとリアリティもアップして、あと、一応ゲーム代と最低限の衣食住が手 に入るくらいの稼ぎを得るような手はずが整ったら、それもいいかもしれないと思ってます。もちろん、ゲーム世界に生きると決めたら、現実世界に対する色 気、例えば彼女を作るとか、出世するとか、は、いっさい捨てる覚悟がいると思いますが。

しかし、ま、ゲーム世界がリアルになればリアルになるほど、結局は現実世界と一緒になるかなぁとも思います。駄目な奴はどこ行っても駄目。でも、やり直しのきくゲーム内人生っていう部分はアドバンテージかな。

という訳で.hackという物語世界に興味を持っていました。ただ、私は家庭用ゲーム機は持ってないし、レンタルビデオ店からも足は遠のいていますし。今回の地上波放送でやっとこの作品世界に触れる事ができた次第。

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2006/05/09

若者殺しの時代

若者殺しの時代(堀井憲一郎:著 講談社現代新書)
読了。

イメージフォーラムフェスティバルの会場、パークタワーホールの地下にはお店屋さんがあります。コンビニから本屋さんからコーヒースタンド、レストランまで。プログラムの合間によく行きます。ほんと一年でこの時期だけ行くお店やさん街なのですが。しかし、ちっと入り組んだ構造をしていて、ややこしいなぁと思う部分もあるんですが。

フェスティバルに読むものを持たずに出てきてしまって、何か読むもの…と本屋さんを覗いてみたら、本書がありました。ちょうどプログラムの合間合間に読むのにいい感じのボリューム、お値段もそう高くないし、買ってみました。

本書は80年代初頭、
「若者」という世代がきちんと限定され、みんなが明確に意識し、そこをターゲットにいろんなものが動き出してから」(本書「まえがき」より)
の時代の流れ、それが結果として”若者殺し”になった時代の流れを概観した本です。

何度か書いていますが、「恋愛教」と「恋愛資本主義」についてよく考えます。

「恋愛教」。かつて自我の支えとして機能してきた宗教、理念、地域社会といったものが崩壊し、人は自我の支えとして恋愛を求めるようになった。かつて「恋愛」はできる奴だけやればいい程度のものであったが、そのため「恋愛」は生きていくうえの必須物となった。
「恋愛資本主義」。「恋愛教」は消費社会と結びつき、メディアのプロパガンダのもと、「恋愛教」は喧伝され。「誰でも恋愛できる。お前も恋愛しろ。それにはこれを買え。」と、「恋愛」をめぐるさまざまな商品が生み出され、消費されるものとなった。
しかし、残念ながら、「恋愛教」と「恋愛資本主義」の世の中は、恋愛できない疎外者を生み出していて。

じゃあ、こういう今の時代への流れはどこでどう生まれたのだろう、というのが本書を手に取った動機でした。

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2006/05/08

8ミリフィルム

イメージフォーラムフェスティバルの会場で、8ミリの存続を求める署名がありました。私も署名してきました。
来年の3月で日本最後の8ミリフィルムメーカー、富士写真フィルムが8ミリフィルムの販売を終了、9月に現像サービスも終了だそうです。

う~ん、仕方ないと思う部分もあります。
もちろん私は8ミリの世界でも作品を拝見するだけの部外者ですが。
でも、サラリーマンとして、会社は利益を上げなければいけない、利益の出ない事業から撤退するのは仕方がないという理屈はわかります。

もちろん企業というのは文化の担い手たるべしという理屈もわかります。しかし、いまどきのリストラ・エイジ、ディスカウント・エイジ。企業は不採算な事はどんどん切り捨てていかないと生き残れないのも理解しています。

あたしは存続を求める8ミリ愛好家側より、“企業”としての富士写真フィルム側にシンパシーを覚えます。しかしやっぱり8ミリが消え行くのはさみしいと思うし、8ミリで作品を撮り続けていってる映画愛好家さんや映像作家さんが困るのも大変だなぁと思います。

何か、道が作れないものでしょうか?

例えば、海外では8ミリはどうなってるんでしょうか?海外の8ミリメーカーと提携するとかはできないのでしょうか。代理店みたいなのをこしらえて、効率的に海外の8ミリフィルムを輸入・販売し、現像も依頼する、とか。

あるいは8ミリフィルム専門の会社を作って、富士写真フィルムに、損を出させない程度の価格で8ミリフィルムを作ってもらって、それを仕入れ、富士写真フィルムが赤字にならない、迷惑をかけない体制でいくとか。
もちろん製造機材の老朽化とか、職人さんの高齢化とか、もろもろの問題が発生すると思うけど。

8ミリフィルムの生産ラインを譲ってもらって、職人さんとかにも来てもらって、8ミリフィルム工場を作るというのは無理かなぁ。

そういう会社ができたら、さらにカメラとか映写機とかの機材のレストアも請け負うようにしていって、トータルで8ミリそのものを存続させる環境を整えるとか。
そして、8ミリ上映会を主催されたりするとか。
シネヴィスさんはそういう部分をやっていらっしゃるようですが。

ほんとうに残せればいいのだけど。

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イメージフォーラムフェスティバル~5~

5月6日、連休最終日。イメージフォーラムフェスティバル最終日。未見のK、Pプログラムを見ました。両方とも韓国作品です。Kプログラムは韓国の実験映画、Pプログラムは今年1月に逝去されたナム・ジュン・パイク作品集です。

この2プログラムを見て、イメージフォーラムフェスティバル全16プログラム中12プログラム見た事になります。フリーパス券の元は取ったと思いますが、やっぱりコンプしたかったなと。

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イメージフォーラムフェスティバル~4~

5月6日、イメージフォーラムフェスティバルD、E、Fプログラムを観ました。全プログラムに本作品です。Fプログラムはかわなかのぶひろ先生の「作られつつある映画」80分1本でした。
おまちかねであります。

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2006/05/07

イメージフォーラムフェスティバル~3~

5月5日、子供の日。
イメージフォーラムフェスティバル、この日は4プログラム観ました。少々強行軍。
N、O、A、Gプログラム。N、Oプログラムはダンスをモチーフにした外国作品。A、Gプログラムは日本作品です。

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2006/05/06

そして三上さんのライブ

4日の話の続き。高尾霊園からいったん帰宅して。ひとやすみしてから今度は高円寺へ。
毎月4日は無力無善寺の三上寛さんのライブの日。

7時からのライブなのですが、7時にはもう歌が聞こえていて。無善寺の大将、無善法師さんがお歌いでした。無善法師さんは先日お店で踏み台から落ちて骨折されて。しばらくライブができない状態だったのだけど。でも、それからいらい初めて、ちょっと試しにギターを弾いてみたそうです。

当日のご出演は
ろみさん、
noribeeさん、
敬々さん、
ちちぼうろさん、
そして、三上寛さんでした。

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寺山忌

何年か前、ハッピーマンデー法とかいうのが決まって。休日と休日の間に挟まれて平日は休日になるという法律で。火曜祝日なら月曜日も休日にして、土日月火の4連休という趣向なんだけど、そのとばっちりを食ってなんとなく休日になったのが3日の憲法記念日と5日のこどもの日にはさまれた5月4日。だから、4日は「○×の日」などと呼ばれず、ただ「国民の休日」。そのあいまいさが寺山修司の命日にふさわしいと思います。
ま、その法律のおかげで4日は必ず休日になって、おかげでお参りしやすいんだけど。

という訳で、今年も寺山修司の命日、5月4日は高尾霊園の寺山修司のお墓にお参りしてきました。

今回はひとりで高尾霊園へ。最初に墓参したときはおっかなびっくりで。新宿からならJRか京王線があるのだけど。京王線の方がずっと安くて。ただ、高尾駅で降りるのは京王側じゃなくてJR側で、京王側で降りるとJR側へ回るのは大変で、駅員さんに頼んで駅の構内を突っ切るしかなくて。で、JR側の出口から出ると高尾霊園の無料送迎バスが出ていて。普通は1時間2本くらい。ま、高尾霊園は散策しながら歩いていくのもたいへんじゃない距離で。線香とかお花は高尾霊園の事務所でも手に入って、だから手ぶらでもよくて。
お墓の場所は事務所で聞けばいいのだけど、私が聞いたのは霊園に入っている石屋さんでした、そこでも判って。高尾霊園は手桶とかほうきとかちりとりとかきっちりと調えられていて。ほんとに手ぶらでお参りにいけて。

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2006/05/04

イメージフォーラムフェスティバル~2~

イメージフォーラムフェスティバル。昨日はBプログラムとCプログラムを見てきました。
ふたつとも日本作品のプログラムです。
印象に残った作品をいくつか。

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2006/05/03

イメージフォーラムフェスティバル~1~

前にも書いたけど。
毎年ゴールデンウィーク期間はイメージフォーラム主催の実験映画の祭典、イメージフォーラムフェスティバルに行きます。場所は新宿駅西口徒歩数分のパークタワーホール。

フェスティバルは30日からだったけど、ちょっとで遅れて昨日、今年初めて行きました。
数年ぶりにフリーパス券。どうしようか迷ったけど。
フェスティバルのチケットは1回券が1200円、私はイメージフォーラム会員なので会員割引で1000円。4回券が3200円。全プログラム自由に入れるフリーパス券が8000円。
4回券ふたつ買って、会員割引の1回券2つ買うと3200×2+1000×2=8400円。だから、10プログラム以上見るとするとフリーパス券の方がお得です。今年は10プログラム以上見ようと。予定もあって全プログラム制覇は無理なんですが。数年くらいまでは全プログラム制覇!もやってました。いや、ほんと、“観ただけ”なんですが。

昨日見たのはLプログラム。「ビデオ・ディクショナリー」とか。

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2006/05/02

ケロロ軍曹101~103回とか

ケロロ軍曹」っていうアニメを見ています。
なんて言えばいいかな。直立歩行カエル型の小柄な宇宙人たちが地球侵略にやって来たんだけど、なぜか地球人の少年一家と仲良くなって、その一家に居候しているというお話です。
異星人居候ものというと、ウメボシ殿下とか思い出す私はアレですが。

録画しておいて、見たら消す、くらいの作品です。ただ、ここんところ、なんかいまいちノレるお話がなくて、自然見なくなってしまっていました。
で、積読回を消していって、もう視聴もやめようと思ったのですが。まぁ、1月途中から見なくなって、積読状態になっていたので、2月から3月頭分くらい消して、ちょっと見てみようかなと見てみたのが101回。たぶん、100回越えた記念なのでしょう、101~103回の三部作構成でした。

地球侵略がなかなかはかどらないのに業を煮やしたのか、母星から新手の侵略部隊がやって来る、と。そして、彼らは地球に惑星麻酔をかけ、地球の活動を一時的に停めて、一気に地球を侵略しようとする、と。彼らはどうも母星でケロロたちのライバルだった連中らしいと、だから、彼らはケロロたちとも敵対する、と。そういうお話でした。

いや、思わず熱くなってしまいました。バトルシーン、ケロロたちと居候先の少年一家との友情とか、なんかツボ押されまくり、目の奥がじわ~っと熱くなるシーンもてんこ盛りでした。
いや、ほんと夕方アニメのテンションじゃないっす。劇場版クラスです。ひょっとしたら劇場版没シナリオじゃなかったかと思うくらい。このテンションで毎週やられると視聴者壊れるんじゃないかというくらいの熱さでした。

で、この三部作はDVD保存しました。
しかし、視聴やめようと思うとこういう作品が来るから面白いものです。

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2006/05/01

マニア・マニア

土曜日に深夜+1でだべっていて。
で、四方山話の最中に「BUFF(仮)さんって、マニアのマニアじゃないですか?」って言われました。
う~ん、確かにそうであります。

確かに、コアな人と話しているほうが楽しいです。やっぱり自分の知らない世界の人と話すのは楽しいです。自分自身がそういういう志向を持っているのだと思います。

また、私の運自体がそういうマニアな人と出会う運みたいです。
例えば、“ハードボイルド”小説とか冒険小説を読み始めたころ、日本冒険小説協会に出会いましたし。トライアル(オートバイで不整地をいかに上手に乗り越えるかという競技)を始めたころ、すぐに国際B級の人とかに出会いましたし。ミリタリーもそう。寺山修司関連もそう、球体関節人形、インディーズバンドの世界でもそうでした。

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デジカメプリント

デジカメ持ってますが、いまだに銀塩写真はデジカメ写真よりえらい!と思っています。
そこらへん、まだ古い感覚です。
いつか、高級一眼レフなど欲しいなと思っています。

で、全国大会以降も日本冒険小説協会公認酒場・深夜+1は行きそびれていて。4月1日だった日本冒険小説協会全国大会の写真を持っていきそびれていて、さすがに4月中にお渡ししないといけないだろうと。

日本冒険小説協会公式サイトを見ると、29日の祝日も店は開いているみたいで。
で、写真を持っていこうと写真屋さんにデジカメプリントを頼みました。
私のデジカメの解像度は2048*1536の320万画素なんですが。今時のデジカメにしてはちょっとしょぼくて、プリントがどんな感じになるか不安でした。
で、できたのを見たのですが、まぁ、普通のサービス版サイズなら大丈夫みたい。印画紙にきちんと焼き付けられたのを素人の私が見る限り、銀塩写真と変わらない感じ。

私が手に入れた最初のデジカメ、コダックの100万画素機だと、なんかデジカメっぽい独特の発色だったんですが、こっちは色合いも普通の銀塩っぽいです。

というわけで土曜は久しぶりに深夜+1。ボトル入れなきゃと思っていましたが、前回入れたらしくて。それさえ忘れるくらい間が空いてて。ボトルも埃をかぶっていて。ほんと数年前ならボトルに埃がたまるくらい間が空くってことはなかったのですが。

という訳で紙焼きで一式とCD-Rに焼いた奴を何枚か置いてきました。

しかし、間が空くと深夜+1で悪テンションになります。はしゃぎ過ぎるというか。
落ち着かないと。

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