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2006/04/13

上京二十年

まぁ今まで書いた文章を読み返してもなんか愚痴っぽいなぁと思います。
このことも書けば愚痴になるかなぁと思いますが。

このような文章を書くと、頭の中の小さな会長が、
「さみしいのはお前だけじゃない!」
「この世の不幸を全部背負ったような面するな!」
と責めてきますが。

先月、無力無善寺での三上寛さんのライブを拝見して。で、ライブのあと、三上寛さんとちょっと何が何周年とかいう話をしていたら、ふと気がつきました。
私、この春で上京20年目です。

故郷にいる間は東京に出てこようなんて気はありませんでした。上京志向はなかったです。
ただ、故郷で大学に入って、引きこもりみたいになって。もともと人付き合いが下手で、人とうまく話せないし、もちろん友達も作れませんでしたし。
で、まぁ、大学を中退して。中退したころは良くしてくれる人もできましたし、少しぐらいなら人付き合いもできるようになりましたが。ただ、もう、大学の成績とか取り返しがつかないところまで来ていました。

で、もう、故郷を離れようと。ここではない、どこか他の場所へ行こうと。
ただ、あのころ、かすかに繋がりのある存在といえば、日本冒険小説協会しかありませんでした。
だから、会の公認酒場・深夜+1のある東京へ行こうと思いました。もし深夜+1が大阪にあれば大阪に行ってたろうと思います。
早稲田の第二文学部、つまり夜学を受けて、合格して。確か試験科目は国語と英語と小論文だったと思います。だから、何とか付け焼刃の受験勉強でも何とかなったのだろうと思います。

その受験で初めて深夜+1に顔を出したと記憶しています。全国大会は参加した事がありますが、深夜+1は初めてです。なんか夢心地のような経験で、もう記憶もおぼつかない感じですが。

で、上京して。
故郷を離れる時、トラックに荷物を積み込んでいる時、その春初めてツバメを見かけたのを今でも思い出します。

大学に入って、昼はバイト、夜は学校という暮らしを始めました。苦学生とは思いませんでしたが。仕送りもしてもらっていたし、何より自分でしでかした不始末が原因でしたから。親にもだいぶ負担をかけたと思います。

それで、帰宅してからのファミコンと週にいちどの深夜+1通いが楽しみでした。まぁ、今でもそうですが、あの頃もまだ人付き合いがうまくできなくて、たぶん、人が自然に歩けるようなところ、私は「右足出して、それから左足出して。」というように歩かなきゃいけない感じだったと思います。だから、またご迷惑をかけたり、不興を買ったりしたりもしましたが。

大学時代、故郷には最初の夏休みに帰省したぐらいで、あとは三年半帰省しませんでした。また引きこもりみたいになりそうでしたし。あと、その夏休みに帰った時も、故郷でよくしてくれた人に再会しても、なんかやっぱり気まずい感じがして。捨ててきてしまったような後ろめたさがあって。
親父が入院したり、祖母が2階のベランダから落ちて大怪我したり、というのを電話口から聞いたりもしましたが。

就職は故郷でと最初は思っていましたが。でも、なんとなく東京で就職してしまいました。
故郷には幼馴染とか、同級生関係の友達とか、ちょっとだけでも連絡を取り合うような間柄の人さえ、いませんでしたし。だから、幼馴染の友達とか、元・同級生の友達とかいる人がうらやましいです。

そういう風に、なんとなく東京暮らしで二十年過ぎてしまいました。
これからどうすんだろう?と思うときもありますが、このまま淡々と野垂れ死にコースかなぁ?それならそれで以って瞑すべしとも思います。そういう風にしか生きてこなかったんから。

アルチュール・ランボーの伝記映画を見た事があります。
アフリカで暮らしていたランボーが死病を得、召使の担ぐ輿に乗せられ、故郷のフランスへと向かいながら、「故郷でやり直すのだ」とうめくシーンがありました。グサリときましたが…。
たぶん、死が近くなれば、故郷に帰りたくなるのかなぁと思いますが。私もそうなるのかなぁと思いますが。でも、故郷ってのは地理の問題ではなく、歴史の問題、つまり、当人の記憶の中にしかないものとも思います。故郷も変化し、私も変化し、そして、私の中の故郷もまた変化し。たぶん、もう、現実の、今の故郷と重なり合うこともないかなぁと思います。故郷は異郷であると。

東京暮らしにこだわってはいません。温かい家庭、気の置けない友人、そしてやりがいのある仕事、が手に入れば、どこで暮らそうとも構わないとも思います。がしかし、大きな本屋さんとミリタリーショップとPCパーツショップと工具類が揃ってるお店があればとも思いますが。まぁそれはネット通販が充実している昨今でありますし。

ただ、わたしはその、「温かい家庭、気の置けない友人、そしてやりがいのある仕事」が作れない人ではないかとも思っています。どんなにやさしくしてくれる異性がいても、良くしてくれる仲間がいても、そして、ちょっとのめり込めばとてもやりがいのある仕事があっても、それをそれとして受け取れないタイプの人間かもしれないなぁとも思います。
某所の占いで「寂しがりと人間嫌いが同居しているタイプ」みたいな結果が出て、はたと膝を打ちましたが。

まぁほんと、これからどうなる事やら…。

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