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2006/03/19

イメージフォーラム付属映像研究所 2005年度 卒業制作展-2-

昨日、3月18日はまた渋谷のイメージフォーラムへ。
「イメージフォーラム付属映像研究所 2005年度 卒業制作展」、A・D・Cプログラムを見てきました。
いくつか印象に残った作品を。

Aプログラム
On The Lotus(古川明大/ビデオ/25分)
ネパール。なんか貧しいけれど平和な国というイメージがあったのですが。
2001年、国王一族が暗殺されて、国王の弟が政権を奪取するというクーデターがあったそうです。そして、今でも国王の弟は民主主義の名の下、独裁制を敷いていて、そして、マオニストのゲリラとも戦っているそうです。マオニストたち、一般市民から物資を強奪しているそうで。
もろにそういうシーンはありませんが、ネパールの人たちの語り、日本語学校で日本語の歌を歌うネパールの人たち、反政府集会?を監視する武装警官?などを映しだしています。そして、広島の原爆を語る老人も。

His birthmark(中村樹里/8ミリ/5分)
う~ん、作品自体は作りかけで放り出した感じがしてちょっと、だったのですが。
ライトフェティッシュ感覚、なんとなく好きです。

むちつじょなちつじょ(田中紗絵/ビデオ/5分)
わぁ!映写機壊さないで壊さないで映写機。もう8ミリ映写機なんか入手困難なんだし。
私、「メカは友達」感覚なので、機械を壊すシーンのある映画は痛々しくて嫌いです。
でも、戦争映画で戦闘機が火を噴きながら堕ちたり、戦車が吹っ飛ぶシーンは平気なんですが…。なんでかなぁ。
そうそう。去年は壊していくカメラで撮った映像を使った作品がありました。

Dプログラム
Femme Homme(宮越泰子/ビデオ/5分)
男と女。統計データ、イメージ映像、そして音楽(「男と女」の主題歌)をスタイリッシュに組み合わせた作品。スタイリッシュ、上手いです。

sight(渡辺市多郎/ビデオ/10分)
夏の少女、ピントをぼかした画像が印象的でした。

世界(冨田裕子/ビデオ/7分)
イメージでつづられるのは。女の子。どうやら彼氏の子供を妊娠したらしい。でも、産めなくて。中絶しないといけない、あるいはもう中絶してしまった。そういう心象がイメージでつづられていって。
この方の作品ではないんですが、数年前、イメージフォーラムで観た「ディシプリン」という作品を思い出しました。「ディシプリン」とは調教のこと。調教すればこういう事もできるのです!と、女性が母乳を出すシーンが、どうやらお産してないのに母乳を出すシーンがありました。その作者さんの「ディシプリン」の前の作品を見る機会があって。たぶん、中絶に使うのでしょう。細長いスプーンのような医療器具が映し出されているカットがあって。中絶の後遺症で母乳が出る場合があるそうです。そうか、中絶して母乳が出るようになったのか時がつきました。
それを思い出しました。

Cプログラム
ボンと私(池浦由紀子/ビデオ/20分)
電車の車窓から見かけた風景。ごくありふれたアパートにかかっている“ボン”という看板。
毎日見かけるその看板が気になってしょうがなくなった作者さんは、ある日、思い切ってその“ボン”という看板を掲げているアパートを訪れてみる。というお話。
作品としても面白くできてますし、いい話です。
ほんと、人生を面白くするのは外に向かって開かれた好奇心と少々の勇気、であります。

やがて、去り行く(笠井健郎/ビデオ/15分)
作者が尊敬するある映画監督に捧げられたオマージュ。
作者はその監督の生地である下北半島まで行って映像を撮ってきます。
ただ、その映画監督の名は最後まで明かされません。
判る人は判るのでしょうが、私は判りませんでした。
そして、私は判らないままでいようと思います。この作品に対する仁義としてね。
そして、その監督の作品と出会い、“判った”なら、それがいいと思います。
こういう作品の作り方、というか“在り方”もアリだなぁと思いました。

Cプログラムのあと、アニメーションコースのGプログラムの上映もあったのですが。
観たかったけど、次の用事に間に合わないかもしれない。途中退出も考えたのですが、お客さんすし詰めで退出もしにくそう、で、諦めました。残念。

そして、今年は全プログラム見られなくて残念。でも、しかし、人は変わり行くもので、変わっていくうちにできなくなっていくこともたくさんあって。残念だけど。でも来年はぜんぶ観たいな、と。

そして、観られなかったことを気にするより、観られた事を喜ばねば、と思います。

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