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2006/02/13

世田谷文学館

世田谷文学館に寺山修司のコーナーができたと、だいぶ前から『月刊テラヤマ新聞』で知っていたのですが。ここのところお腰が重くてなかなか動けず。やっと先日世田谷文学館へ行く事ができました。

まず、1階でやってる「花森安治と『暮しの手帖』展」を見学。入り口にたくさんの花、いい香りです。
記事の切り抜きのパネル、当時の版下、それから花森安治の手になるカット。りんご箱の廃材を利用した子供机と椅子、『暮しの手帖』が提唱した“直線断ち”の服。庶民の味方のシンボルの『一銭五輪の旗』。そして花森安治のお人柄をしのばせる愛用の品々など。

「お家でこそ一番おしゃれしましょう」という提唱はほんとに同意。そう暮らしている人たちを知っていますが、そういう暮し、いい感じだと思います。私もそろそろ毛玉だらけのトレーナーとフリースを処分して小ぎれいなのを買って、飾り立てるほどのゆとりはないけど、散らかり放題の部屋も少し片付けて、もうちょっとましな部屋にしようかと思いました。

英国製のストーブのコピー品を堂々と作り、百貨店で売ってることを嘆いた記事。ほんと少し前までは日本だってコピー品や粗悪品を堂々と作っていた国ではあります。
『暮しの手帖』トースターの商品テストで焼かれた4万数千枚の食パンを積み上げた写真とか、商品テストの風景とか、ちょっとアートとユーモアが入っていて、いい感じです。

“広告を入れない”、『暮しの手帖』の編集姿勢。
今時はもうマスメディアに載るものは、広告どころか記事まで代理店の宣伝と思惑でこしらえられているものがほとんど、いや、すべてで。人々は“消費する家畜”として馴致されていて。そう、“自我の支え”さえが消費活動に収斂されているから、我々はひたすらにしこしこ働き、消費して。クタビレきってくたばるんだなぁと。

いよいよ2階の展示スペース。去年の11月8日にリニューアルされたそうです。で、世田谷に縁のある文人を大勢紹介していて、そのひとりが寺山修司というわけ。代表作の一節を大きくパネル化したものと簡単な紹介、あれば何かちなんだ品物というのがフォーマットみたい。寺山修司の紹介は結構スペースがとられていて。『大山デブコの犯罪』のポスターとか写真とか。榎本了壱さんの手による「天井桟敷の家」のイラストが圧巻です。世田谷区下馬でしたか?棟割長屋形式の、当時としてはとてもモダンな寺山修司の家を細密なイラストと文章で紹介しています。

そう言えば、私が小さいころ、母方の祖母が公団アパートに住んでいて。そのアパート暮らしがとてもモダンな印象を受けました。トイレなんか普通の家がまだまだ和式の汲み取り式が普通だったころ、珍しい水洗の洋式でしたし。そうですね、普通の家よりそういいうアパートのほうがかっこいい時代がありました。

石塚公昭さんの、寺山修司や江戸川乱歩のお人形を世田谷の風景とともに撮った写真もありました。いい感じです。
大藪春彦の展示。大藪春彦が最後に身につけていたダイバーズウオッチとかもあります。まだ手垢のついたままで置かれていました。

展示を見終わって、喫茶コーナーでパンケーキセット。ハート型の小さいパンケーキ2枚、オレンジの輪切りの上に盛られた缶詰フルーツの盛り合わせ、しみじみと食しました。ハート型のパンケーキ、少しずれて重ねられたハート…。

しかしライブ以外でこういう風にお出かけするのは久しぶりでした。なんかひどく体力が落ちていたのかちょっとくたびれましたが、楽しかったです。しかしこのくらいでくたびれるとは…。やっぱり弱くなってるなぁと。

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