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2005/11/29

正しい言葉

私がよく行っているだ☆めーずさんの2005年11月28日の記事で紹介されていたニュースですが。
世界初! ブルース・リーの像、ボスニアで公開

だそうであります。
今までブルース・リーの銅像がなかったというのも驚きですし、ボスニアで建てられたというのも驚きですが、この像を建てた?地元の市民団体の方の言葉がとても重く、胸に届きました。

「これはブルース・リーが私たちをひとつにするということを意味しているのではありません。なぜなら人々は異なるものであり、団結することは不可能で、私たちはこの先それぞれずっとムスリムであり、セルビア人であり、クロアチア人であり続けるでしょう」ガタロさんは言う。「しかし私たち全員が共有するひとつのものが、ブルース・リーなのです」

絶え間ない民族紛争の中で生まれた言葉であると察します。そう、「人々は異なるものであり、団結することは不可能」という認識こそ、正しいと私は思います。安直に「世界は一家、人類みな兄弟」なんて台詞を吐く連中よりも、この言葉のほうがずっと正しいです。そして、その認識の上に立って、“私たち全員が共有するもの”を求めていく態度こそ必要であると思います。それはもちろん“愛”だったりしてもいいわけですが。

翻って日本人は他者に対して馴れ合いか敵対かしかできない民族という話をどこかで読みました。いや、アジア人一般にそういう性向があるような気もします。そういう部分においても上掲の言葉は考えていかないといけない重みを持っていると思います。

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