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2005/10/24

コープス・ブライド

土曜日の話、続き。
で、ラーメン屋を出て、映画館に向いました。ティム・バートンの新作、『コープス・ブライド』を観に。ティム・バートン、気になる監督です。ただ、観た事があるのは「ビートルジュース」「エド・ウッド」「スリーピー・ホロウ」ぐらいになります。多分、押えておくべき「シザーハンズ」「ナイトメア・ビフォー・クリスマス」「バットマン・フォーエバー」あたりと封切り公開中の「チャーリーとチョコレート工場」は未見です。そして、観た事のある作品もビデオとか名画座で見たので、映画館で封切りで見るティム・バートンの作品は本作が初めてです。

行った映画館はちょっとええかっこしいの映画館。各回定員制でした。最後のほうのチケットが取れました。スーツ姿の館員さんの誘導で入場。最後のほうのチケットだったので、最前列の首の痛くなるような席。それは納得して入ったのだけど。でも、客席から出てトイレとか行ったり、飲み物とかを買いに行くのにも要半券。ええかっこしいじゃなく、ほんとにお客さんの利便を考えたいい映画館にしたいのなら、首が痛くなるような席をなくしたり、いちいち半券のいるような部分をなくしたりすべきじゃない?

本編前の予告編。映画の著作権を守る団体か何かのアピールがありました。髑髏がじゎ~と浮き上がるシーン。子供だったら怯えるぞ。いや、私が小さい頃だったら確実に怯えたぞ。子供も見る映画でこういうのを流すのなら怒るぞ。自分たちの利権にみみっちく汲々してそういうのの配慮が足りないのだったら、日本映画界の衰退は当たり前だぞ。いや、マリアの心臓の並びにアップルストアがあって、お客さんがたくさん入っていたのだけど。著作利権にヒステリックになった挙句、せっかく立ち上げたヘッドフォンステレオのマーケットを失った某家電メーカの醜態を思うと涙する光景でした。

閑話休題。
(以下ネタばれゾーンにつき)

コープス・ブライドのお話は。

主人公はビクター・バン・ドート青年。親の決めた結婚相手ともうすぐ結婚する予定。彼の両親は成金、お相手の女性、ビクトリア・エバーグロットの両親は没落貴族。ビクターの両親はエバーグロット家の爵位目当てに、ビクトリアの両親はドート家の財産目当てにふたりを結婚させることにした、と。(こういう財産と爵位のトレードを目的にした新興成金の男性と没落貴族の女性の結婚は、英国ヴィクトリア朝時代にはよくあった話みたいで。森薫さんの「エマ」もそういう背景のお話みたいですし。)

結婚式の予行演習。ふたりは初めて顔をあわせて。親の決めた結婚、渋々だったふたり。でも、お互い顔を合わせると惹かれあって。しかし、結婚式の予行演習でどじを踏みまくったビクターは、神父さんに怒られ、ひとり森の中で結婚式のせりふの練習をする、と。
で、練習中の愛の誓いの言葉を勘違いしたコープス・ブライドが彼をひっさらって死者の世界に彼を連れて行きます。自分の花婿としてね。
コープス・ブライドは純情な娘。悪い男に騙されて駆け落ちしようとしたんだけど、男は彼女を裏切り、彼女の持ち出した親の財産を奪い、彼女を殺してその森に埋めたのです。母親のウェディングドレスをまとい、本当の愛情を彼女に捧げる人を待ちわびながら、彼女は土の下、ひとりぼっち。
生者と死者、両手に花のビクター君の運命やいかに、というお話。

人形アニメだそうですが。その動きの滑らかさにびっくりです。CGじゃないかと思うくらい。CGアニメの「ミスター・インクレディブル」を観、CGアニメってセルアニメというより人形アニメに近い感じだなぁと思ったのですが。人が動かして作る人形アニメはその動きのちょっとしたたどたどしさに味わいがあるものですが、本作にはそれはほとんど感じられません。ほんとにどうやってコントロールしたのでしょうか。CGかなんかで作った動きのテンプレートがあって、それにぴったりはまるように人形を動かしたのでしょうか。

コープス・ブライド。異世界からの押しかけ女房、という事で、「うる星やつら」のラムちゃんをちょっと思い出しました。性格もちょっとだけラムちゃんに似ている感じがします。しかし、コープス・ブライドもビクトリア・エバーグロットもほんとうに素敵な女の子で。ビクターは両手に花でうらやましいぞぉ!

ラストでやっぱり涙が出ました。でも、やっぱりこの展開でこの落し所という感じがして。せっかくのティム・バートンです。ティム・バートンなら「現実なんてクソ食らえ!虚構万歳!」という所まで突き抜けられると思うし、そうして欲しいと思いました。

ああしかし、コープス・ブライド、お嫁さんに欲しい。死者のの世界、楽しそうだし。酒場もあるし。彼女が奥さんになってくれるなら、生者の世界には何の未練もないぞ。
…いや、あっちの方がどうなるかちょっと気になりますが(ゴメン)。

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