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2005/09/12

つくられつつある映画

ほんとにいつもは年に1回、会長の誕生日でしか行かない六本木ですが。
8月27日に続いて10日の土曜日もまた六本木へ。
かわなかのぶひろ先生のイベント「つくられつつある映画」。
会場は内外実験映画上映会だった「不良ども集まれ」と同じクラブ・スーパーデラックス。

今回は3部構成でした。
第1部として、タイトルは失念しましたが、以前イメージフォーラムフェスティバルで上映されたかわなか先生の作品。
かわなか先生が還暦となったのをきっかけに自身の過去を振り返った自伝的映像作品です。かわなか先生の名刺代わりとしての上映だそうです。
かわなか先生の越し方をすごろく仕立てにしたものがモチーフとして使われています。
このすごろくもイメージフォーラムフェスティバルで公開されていました。もう一度拝見したくなりました。

本作はかわなか先生の作品にしては珍しく主題“歌”がついています。Doodle-Dooというバンドの歌。ジャジーな女性ボーカルのバンドです。本作が公開されたイメージフォーラムフェスティバルではDoodle-DooさんのCD-R音源も売られていて、買いました。パソコンに取り込んであって、今でもちょくちょく聴いています。ライブハウス通いを始めて自主制作の音源もいくつか持っていますし、愛聴している盤もいくつかありますが、よく考えたらこのCD-Rが私にとって自主制作音源購入の事始めですね。これを買ったイメージフォーラムフェスティバルが春にあって、秋からライブハウス通いを始めるのですが。
ちなみにかわなか先生に伺うと、もうDoodle-Dooさんは解散しているとかで、残念。

さて、第2部からいよいよ「つくられつつある映画」です。

第2部は複数の8ミリプロジェクターを使って、スーパーデラックスの白い壁に映像を映し出すという趣向。プロジェクターは同じ場所に固定で映し出す、という形じゃなく、動いていきます。
BGMはかわなか先生のかけるSPレコードにエフェクターを利かせまくったチェロにヴァイオリン。打ち込みもあったかな。
以前かわなか先生の作品で拝見した“ような”シーンも映し出されて。この“ような”というあやふやな記憶感覚が自分的に面白かったです。

第3部は「さえぎられた映画」とでも呼ぶべきでしょうか。
スクリーンになっている壁の前、次々と紗幕が降ろされていきます。壁にも、紗幕にも、映像が映って。もちろん複数の映写機、プロジェクター。プロジェクターの前に鏡をかざして映像を別の方向に反射させたり、スリットのある回転板で途切れさせたり。
音楽はSPレコードがないだけで第2部と同じでした。
しかし、チェロの人がすごいです。ドリルに紐をつけたので弦をなぶったり、グラインダーでチェロのスタンドのところを削って音を出したり。グラインダーパフォーマンスはハードロックバンドのライブでたまに目にします。盛大に火花が散って迫力満点です。でも、チェロでやるのを見たのは初めてでした。

ほんとに面白い趣向で、いい感じでした。
最初「つくられつつある映画」という題で、どんな事をやるのだろうかといろいろ想像していました。その場で素材のフィルムを切ったり貼ったりして作品を作るのだろうかとか。
こうくるとは想像もつきませんでした。それも面白かったです。

それと手作り感、かなぁ。その雰囲気も好きです。例えば博覧会か何かでこういう上映をやるんだったら、プロジェクターはコンピューター制御か何かで、第3部で降りていく紗幕も正確にタイミングとか図られた上でコントロールされるかと思うんですが。それを全て手作業で行う、そこらへんの、そこに流れる“息遣い”といったものがいい感じになった理由のひとつかとも思います。

今回、ほんとに面白い趣向のイベントでした。
こういうイベント、またあると嬉しいのですが。

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