BAR酔虎伝
また久しぶりに某大型書店に行きました。
早川書房創業60周年記念とかでフェアをやっていました。
早川書房のウェブサイトを見ると、早川書房創業は終戦の年の8月になるんですね。終戦を受けての創業になるのでしょうか?そこらへんの事情、ちょっと知りたいです。
で、そのフェアには、創業60周年を記念していくつか復刻本が並べられていました。ある本が復刊されているのを見つけて歓声を上げました。
BAR酔虎伝(酒口風太郎:文 桜井一:イラスト 早川書房:刊)
です。持っている本ですが、ちょっと迷って購入。やっぱり心意気は買わないとね。
で、久しぶりに再読。やっぱりまたまた一気本でした。
BAR酔虎伝、ミステリに登場する酒をイラストと文章で紹介した本であります。ハヤカワミステリマガジンに連載されていたのをまとめた物とか。
昔は銀座の一流酒場のバーテン、しかしオノレの頑なさのために今は新宿の場末のバー・酔虎伝の大将に身をやつしたオトコに扮した酒口風太郎さんの語り口、トニー・ケンリックの表紙でお馴染み(なんて言い方が分かる人も少なくなってるんだろうなぁ)の桜井一さんのイラスト、絶妙であります。
って言うか、酒口風太郎さんと桜井一さんは同一人物であり、なおかつまた「男たちは北へ」「地図のない街」等の面白本作家、風間一輝さんと同一人物なのです。…などと偉そうに書いてますが、それを知ったのは風間一輝さんがお亡くなりになってからです。お恥しい話です。
私は新宿ゴールデン街の日本冒険小説協会公認酒場・深夜+1に出入りしてたのですが。BAR酔虎伝、深夜+1でも時々探しているという話を聞いたりしました。だから、今回の復刊はとても嬉しいです。奥付に1987年の初版日付と2005年の再版日付が並んでいるのに思わずニヤリ、であります。これが売れてくれたら「ミステリマップ」も再刊してくれないかなぁと期待しています。
「ミステリマップ」、こちらは桜井一さんのイラストマップとエッセイでミステリーの舞台を紹介した本であります。ミステリマップのほうはエッセイパートはいろんな方がお書きになってると記憶しています。内藤陳会長はアリステア・マクリーンの「ナヴァロンの要塞」をお書きになっていたと記憶しています。あと、ダシール・ハメットの「マルタの鷹」とか、ギャビン・ライアルの「深夜+1」とかが取り上げられていたと記憶しています。
「ミステリマップ」も探しているという話を深夜+1でちょくちょく聞きますです。私も持ってた筈なんですが…。上京の時、実家に置いてきて、行方知れず状態です。捨てられちゃったかなぁ…。読みたいのですが。
という訳で「BAR酔虎伝」、大おススメであります。
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