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2005/07/20

シュガシュガルーン

この連休中、録りだめしておいた『シュガシュガルーン』というアニメを見ました。
『新世紀エヴァンゲリオン』庵野秀明の奥さん、安野モヨコ原作だそうで。それが見てみたきっかけ。まだ読んだことのない漫画家さんですが。安野モヨコさんは夫婦生活を描いた「監督不行届」という作品もあるみたいですが、未読ですし。
シュガシュガルーン、公式サイトはこちら

魔界の女の子、ショコラとバニラ。ふたりは親友でありライバル。
ふたりは魔界の女王を決める試験のため、人間界に派遣されます。試験とは、男の子のハートを相手よりもたくさん集める事。そのハートは彼女たち、ショコラかバニラに好意を持った男の子に現れます。それを魔法を使って収穫すると。そして、男の子の彼女たちに対する思いが強いほど、いいハートが取れるようです。

ショコラはイケイケドンドンな性格。バニラは内気な性格。ふたりがそういう性格になったのも理由があるみたいで。ショコラの母親とバニラの母親も、かつてライバルとして魔界の女王の座を争った間柄。バニラの母親が勝利を納め、魔界の女王になったのだけど。(だから、バニラは魔界の女王の娘です。)一方ショコラの母親はその試験に負けた後に死んでしまって。だからショコラは気が強い性格になったようですし、今回の試験にも闘志満々。(死んだ母親に代わって母親の夢を叶えるなんて、なんか今時の女の子向けにしてはド演歌な設定のような気がしますが)
一方バニラは内気な性格のせいか、女王になるのにはあまり乗り気ではないみたい。お菓子屋さんになりたいなとか言い出してます。

安野モヨコさんの絵柄かなぁ。目元が少女マンガのパッチリお目目キラキラつきです。それが太目の描線で描かれ、独特の雰囲気です。ショコラの声は舌っ足らずかつふてぶてしさが若干あって、今時のコギャルなのかなぁという感じです。(私はコギャルなんかに知り合いはないので良く判りませんが)
2話目にしてふたりが実は小学生と知ってびっくり。少なくとも中学生くらいと思っていましたが…。今時の女子は…。

お話の設定は良くある魔女っ子物のような気がしますが…。
好意を寄せた男の子のハートを集める。ハートを取っちゃうとその男の子の彼女たちに対する気持ちも消える。我に返ると。そういう設定に軽いショックを感じて。そういうの、凄いなと思っていたら、三話目で「友情は恋みたいに消えちゃったりしないんだね。」というさりげない、ほんとにさりげないショコラの台詞にひっくり返りました。

「永遠の恋なんてない」って、世に少し斜に構えてる人間は口にしますが。あたしもしますが。でも、そう口にするにはある種の諦念というか、「ほんとはそうあってはほしくない」という思い、「恋愛は永遠なもの」であってほしいという思いがあると思いますが。

でも、ごく当り前に「恋なんて消え物」という認識をショコラが持っているのにひっくり返りました。それが今時の女の子の普通の認識なんでしょうか?そういう恋愛観を持っている女の子は今時は普通でしょうか?なんとなく思い当たるフシなどありますが…。
うぅむ…、じゃあ、恋をしている最中でも、今時の若い女の子は「いつかこの恋も終わるもの」とどこか醒めているのでしょうか?って言うか刹那主義?
だから罪悪感など一切感じず、平気で二股かけたりできるような女の子がいるのでしょうか?いや、男の子もそうかもしれないけど。そう考えるとなんとなく解かったような気がします。

そして恋愛資本主義、消費型恋愛。恋愛しろ、どんどん相手を取り替えろ、そしてカネを使えという、この行き着いてしまった消費文明の要請。その要請によって今時の男女の恋愛観が変ってしまったのか、それともそういう恋愛観を持ってしまったから消費型恋愛が生まれたのか、解からないけど。

子供向けの能天気で無邪気なアニメと侮っていると、いや、そういう作品だからこそ、その底に驚かされるものを持っているようです。

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