ローゼンメイデンDVD第5巻
ローゼンメイデンDVD第5巻、アマゾンに注文していたものがおとつい届きました。
第9話『檻』と第10話『別離』です。
両方とも録画してあったのを何回も観ていたので、DVDはざっと1回流して観たくらいですが。
第9話『檻』は第8話『蒼星石』から続く、老夫婦のエピソード。
主人公のJUN君は中学2年生、引きこもりという設定ですが、ある意味、この老夫婦はJUN君のさらに上を行く、悲痛な引きこもりで。
交通事故でひとり息子を失った老夫婦。奥さんは息子を失った“現実”から逃れるためにクでこん睡状態がずっと続いていて、旦那さんは息子を失ったショックと妻が眠り続けている孤独故に蒼星石を死んだ息子と妄想して、蒼星石を手元から離そうとしない。それに翠星石と蒼星石の特殊能力を持った人工精霊を狙う水銀燈が絡んでくる、というお話。
一応ハッピーエンドではありますが…。
水銀燈は第6話で真紅とJUNに苦杯を舐めさせられた教訓を踏まえて、真紅との最終決戦のために今回の件を企んだ訳で。策士だなぁと、ストーリーを最初から追って観直している今にして気付かされます。
第10話『別離』。これは第5話の『階段』みたいなストーリーの本筋からちょっと離れた和み回、お遊び回でありますが。『階段』が純粋なお遊び回だったのに比べて、『別離』は、水銀燈から決闘を申し込まれた真紅の、その、最後になるであろう戦いを前にした最後の一日という状況設定が、ある種の切なさとなって作品の底に流れています。
自分が戻れないかもしれない、だから、JUNの姉ののりにJUNのこれからについて諭したり、JUNにさりげなく自分の「生きることは戦う事」という考えを話したり、そういう姿が切ないです。
そして最後、JUNが繕ってくれて、のりが洗濯してくれたドレスを身にまとい、眠っているJUNの頬に口づけをして決戦の場に赴く真紅の姿。
しかし、ほんとに…。恋人の寝顔に口づけして死地に赴くっての、ほんのちょっと前までは男の方だったのにね。アルティメットガールだって戦うのは、そして、愛する人のために自分の命を犠牲にしようとするのは女の子たちだし。
ほんとに近年立場逆転なお話が多いです。
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